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2009年9月

2009/09/29

NEW ZEALAND SAINT CLAIRE CHARDONNAY 2006 OMAKA RESERVE

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ローマでエノテカ(ワインショップ)を経営する友人パオロの自宅での
夕食会へ。イタリアでも店の規模と歴史では数本の指に入る酒屋
を経営する彼の自宅にはお宝ワインがごろごろ。
酒飲みの女友達3人を前に出した1本目はニュージーランド産の
CHARDONNAY2006。彼が旅先のNZからはるばる持ち帰ってきた
ものでイタリアには未輸入のワイン。イタリアやフランスワインに慣れ
ている私達には、まずはスクリューキャップが新鮮!
フリウリ州のメーカーJERMANNのボトルが一時話題になったが
やはりこの国の生産者も消費者もコルク栓を好むよう。
NZの白というと、”バリック臭の強烈な料理にあわせにくいワイン”
という先入観がどうにも拭えない。ソムリエコースの授業では、発酵
段階で、モストに木の破片やおが屑を入れるところもある、という
NZならではの醸造法を習ったっけ。
そんなことを思い出しながら香りをかいで、味わって驚き!!!
もしブラインドテイスティングなら、ブルゴーニュのモンラッシュと
間違えていたと思う。それほどにエレガントな芳香に包まれたやわら
かい口あたりとバランスのよさ。
NZのヴィンテージについてはわからないけれど、本当に天候の
恵まれた年にできるよいブドウだけを摘んで作りました、というような
繊細さが味のすみずみにまで感じられました。
SAINT CLAREワイナリーは94年に創立された新しいワイナリー。
パオロの「これが本当のNZワインなんだよ!」という言葉に3人で
うなずきながら、遠いお国から持ち帰ってきたワインもあっという間に
空っぽに。。。アララ。。また招待してねー!

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サン・クレール
SAINT CLAIRE

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2009/09/25

スーパーエノロゴのトスカーナIGT GRATIUS TOSCANA IGT 2001

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PANZANO IN CHIANTI地区にあるキャンティクラッシコの
ワイナリー『IL MOLINO DI GRACE』の【GRATIUS TOSCANA
IGT 2001】。サンジョヴェーゼ100%。
スーパータスカン。ちょっとなつかしいこの言葉。
イタリアよりもアメリカや海外で90年代末にブームとなった
トスカーナの高級ワインたち。この言葉はもうあまり聞かれ
なくなったけど、なんのなんのトスカーナのスーパーなワイン
はまだしっかり王座に健在しています。

ワイン表現用語にある”アニマル臭”とはまさにこのことォ!
と叫びたくなるほどわかりやすい毛皮のにおい。しばらくすると
まだやわらかいタバコの葉、濡れた土、カカオなどの香りが出
てきました。ワインだけで飲んでいましたが、これほど存在感だ
と、どうしても炭火焼にしたキアーナ牛のステーキか、ホロホロ
鳥のロースト狩猟風というような肉肉しい料理と一緒に飲みたく
なりました。飲みごたえのある1本。

このワイナリーのエノロゴは、イタリアの有名醸造家としてまず
最初に名前のあがるFRANCO BERNABEI(57)。イタリア各地
にあるワイナリーからワイナリーへ、ヘリコプターで移動する
超売れっ子エノロゴ。別名”ミスターサンジョヴェーゼ”とよばれ
るほど、トスカーナワインの傑作を誕生させた人。彼がエノロゴ
を勤めるワイナリーに『FONTODI 』や『 FELSINA』があります。
トスカーナ以外にもビオ・ディナミのワイナリーも手がけています。
ざっと、彼がエノロゴを勤めるワイナリーのリストです。

TOSCANA Fatt. di Selvapiana Ten. di Fontodi, Fatt. di Felsina “Beradenga”, Cast. di Farnetella, Fatt. di Grignano, Fatt. di Baggiolino, Az. Agr. Villa Cilnia, Az. Agr. I Fornelli, Az. Agr. Camporena, Az. Agr. Il Poggio, Az. Agr. Molino di Grace, Az. Agr. Pianese, Az. Agr. I Sodi.

VENETO Casa Vinicola Sartori, Az. Agr. Trabucchi, Az. Agr. Contrà Soarda Riolite, Az. Agr. Bianchi Michiel, Az. Agr. Case Bianche, Az. Agr. Bosco del Merlo, Az. Agr. Giorgio Cecchetto, Azienda Paladin.

FRIULI VENEZIA GIULIA Le Vigne di Zamò

LOMBARDIA Az. Agr. Cascina

La Pertica

EMILIA ROMAGNA 

La Palazza

UMBRI Az. Agr. Castello delle Regine, Az. Agr. Corbara, Az. Agr. Altamura Bianca, Az. Agr. Gritti

MARCHE Agrivitivinicola San Francesco, Az. Agr. Moroder

LAZIO Az. Agr. Santa Lucia

ABRUZZO Az. Agr. Cerulli Irene Spinozzi

BASILICATA Az. Agr. Armando Martino

PUGLIA Az. Agr. Vitivinicola Lomazzi & Sarli, Az. Agr. Albano Carrisi

CALABRIA Cantine Vincenzo Ippolito

SARDEGNA Società Cooperativa Jerzu, Az. Vin. Pedra Majore

 

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イル・モリーノ・ディ・グラーチェ

Il MOLINO DI GRACE

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2009/09/23

マルケ州のシャンパーニュ製法で造られた珍しいワイン VELENOSI BRUT

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セルジョのお店で夕食後の一杯。
今夜は雨のせいか客足は少なめ。
ローマでは「雨」は用事をキャンセルする立派な理由になります。
そのかわり晴天の日なんかは年齢に関係なく、なんだかみんな
足取り軽くウキウキしています。うちの猫ラモみたいです。

マルケ州の珍しい”シャンパーニュ製法(瓶内で2次発酵)”の
スプマンテ【VELENOSI BRUT METOD CLASSICO】20ユーロ/本。

イタリアの伝統的なスパークリングワインは”スプマンテ”で
ステンレスタンクで全ての醸造が行われます。果実味あふれる
フレッシュな味わいが特徴。一方、この【VELENOSI BRUT】のように
フランスのシャンパーニュ製法の発泡酒は、イタリアでは近年になって
造られるようになったワイン。味わいも前者とは全く異なり、時には
ハチミツやイースト香も感じられるリッチな味わい。
イタリアではこの製法でつくられるワインに【FRANCIACORTA DOCG】
があります。シャンパーニュ製法と同じく、長期にわたり瓶を手で廻し
ながら瓶内で熟成するという、とてつもない手間とコストのかかる高級
ワイン。最近では、シチリアやラッツィオなどのメーカーでも作られて
いるところがあるけれど、フランチャコルタ地区以外のものだと、この
VELENOSIか、バルバレスコの生産者BRUNO GIACOSAのが一番では
ないかと思います。

ブドウはシャルドネとピノ・ネーロ。瓶内での熟成期間は36ヶ月。
こういうワインを実際に「マルケで造ってみる」という試み。
発想の自由さ、チャレンジ精神。これがイタリアワインの面白いところ。
個人的な好みでは、地元産のブドウを使った伝統的なつくりのワインが
好きですが、こういうワインに出会うと自分の価値観がなんて狭かった
んだろう、と反省させられ、それがまたうれしいくなります。
「うーんやられたーっ」っていうマゾ的な喜びがたまりません。

ワイナリーのある、マルケ州のアスコリ・ピチェーノ村の郷土料理に
塩漬けにしたオリーブの実に何種類もの肉と野菜をペースト状に
したものを詰め、まわりにパン粉をつけてフライにした【オリーベ・アスコ
ラーナ】があります。作りたてのアツアツは何個でも食べられるおいしさ。
同じ産地のこのワインを合わせて食べてみたくなりました。

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ヴェレノージ

VELENOSI

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2009/09/22

秋の到来はバルバレスコで BRUNO ROCCA BARBARESCO 2006

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久しぶりにナボーナ広場裏のワインバー『クール・デ・サック』へ。
居酒屋的なカジュアルさなのに本格的なワインリストがあって
食事もできて、場所も便利と、結構使える店。
ローマ観光地のど真ん中にあるという場所柄、旅行ガイドにも
よく掲載されるのでツーリストも多い。旅行者がたくさんいるお店
は敬遠しがちだけど、ここは別。
2000種類を誇る電話帳のようなワインリスト。そのワインの価格
設定がかなり低い。グラス飲みだと1杯2,7ユーロから。
【ソライア98】はボトル飲みで110ユーロ。このヴィンテージはもう
あまり出回っていない上、あったとしてもテーブルで消費するなら
倍近くするはず。今どきのローマでこれほど良心的な値段でワイン
を提供しているお店はないのでは?しかも観光地区にありながら。

秋のはじまりにということで【BRUNO ROCCA BARBARESCO 2006】
45ユーロを注文。
ヴァッレダアオスタ産のチーズ、フォンティーナをおつまみに。
バルバレスコ村にあるワイナリーBRUNO ROCCAは畑違いで3種類
のバルバレスコを生産する。ネッビオーロ品種特有の、チェリーや
プルーンを甘く煮たような果実香、胡椒やカカオなどのスパイス香
が交じりあい、グラスに注がれたとたん香りの花火が目に見えるよう。
ネッビオーロのワインはこの香りを嗅ぐ瞬間が一番の醍醐味。
羽根のデサインのラベルの印象そのままに洗練された品のよい味わい。
唯一後味に若干固いままの感じが抜けないのはヴィンテージからなの
か、畑が若いからなのか。
バルバレスコを飲んで、季節の変化を知る贅沢。
四季があるっていいな。

バルバレスコといえば、地元の自治体がブドウ畑の丘一帯をユネスコの
世界自然遺産認定に申請しているそう。おめでたい話だけど、すでに
生産量が少ないこのワイン。もうそーっとしておいてー!

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ブルーノ・ロッカ
BRUNO ROCCA

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2009/09/21

マイダ農園の季節限定フルーツジャム CONFETTURA DI MASSERIA MAIDA

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週末の夕方は、まだ夏の日差しが残るテラスでゆっくりアペリティフ。
おつまみはサンダニエレの生ハムと水牛のリコッタチーズに【白イチジ
クのジャム】をからめた1品。生ハムの塩分と白イチジクの甘みをほん
のりミルク味のリコッタチーズが包み込んで絶妙のハーモニー!

白イチジクは8月から9月にかけて収穫される夏季限定の果物。
この【白イチジクのジャム】は、ナポリの『DON ALFONSO 1890』などの
ミシュラン星付きレストランを顧客に持つ、マイダ農園がつくる季節限定
フルーツジャム。
ナポリの南に位置するペストゥムという土地で生産される。
ペストゥムといえば、モッツァレッラ、オリーブオイル、赤ワインのアリア
ニコなど、南イタリアの代表的な名産物の産地としても有名で農作物が
豊かに育つ土地。マイダ農園のジャムはこの土地だけで収穫される
めずらしい限定品種のフルーツを原材料として、添加物をいっさい加え
ず全て手作りで生産される。果実味が濃厚で、砂糖よりもフルーツの
割合の多いこのジャムは、まるでフルーツそのものを食べているような
おいしさ。限定品種のフルーツを原料としているためと、製品の新鮮さ
を保つために年に一度の収穫時期にしか製品の生産をしないことから
他メーカーに比べちょっと高額。にもかかわらず「顧客からの受注を
全部まかなうのは至難の業。」とオーナーのFRANCESCOが言うほどに
マイダジャムの人気は高い。

マイダ農園はいわゆる老舗メーカーではなく、10年ほど前に開業した

小さな会社。オーナーのFRANCESCOが”マーケティングディレクター”

も、”海外営業担当”も、”経理”も全部一人でやっている。近頃は息子

さんが手伝っているようだが、小規模ながらコツコツやってきた努力の人。

ここ数年でやっと<高品質食材生産者>としてその名が知られるように

なった。1年に1度しか収穫できないおいしい果物を年中食べられるように

考えられ、代々伝えられてきたペストゥムの伝統レシピ。

その他【オレンジ、シトロン、オニオン、しょうがのジャム】や【洋ナシと
くるみのジャム】も面白い。
マイダ農園ギフトセットもイタリアらしいデザインでグッド。

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マイダ農園
MASSERIA MAIDA

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2009/09/18

月刊専門料理9月号

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柴田書店出版<月刊専門料理9月号>の海外レポート
イタリアのページにロンバルディア州の”WAGYU”生産
プロジェクトについて寄稿しています。

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2009/09/17

イタリア最大のビッレリア OPEN BALADIN ローマに上陸

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ここ数年で一気に広がるイタリアの地ビールブーム。
手作りビールブームの先駆者バラディン社のTeo氏がとうとう
ローマの旧市街に巨大なビッレリア『OPEN BALADIN』をオープン。
PRの開店パーティーが行われ駆けつけるも既に超満員。

イタリア人1人あたりの平均年間消費量は30リットル。
ヨーロッパでは最も低い。ところがここ数年で小さなビール職人
が一気に増え、それにともないビール専門店や地ビールコンテスト
手造りビール講座まで行われる人気ぶり。
ワインにはない気軽さが受けて、その広がりはとどまるところを知らない。

『OPEN BALADIN』は100種類以上の手造りビールに40種類の
生ビールを提供するイタリアで最大のビッレリアだ。
一口パニーノやコロッケなどビールにあうおつまみも楽しい。
Teo氏が発案したオリジナルビールグラスを記念にこっそり持ち帰る人を
多々発見。

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左Baladin社のTeo。中心にBirra del Borgo社のLeonardo。右がシェフAndrea。

2011年にはNYにも開店する予定。
不況の風もなんのその、今年一番の行列のできる店、間違いなし!

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OPEN BALADIN

Via degliSpecchi Roma

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2009/09/16

行きつけの店 DA SERGIO

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今日も1日の終わりにセルジョのワインバーで1杯。
ローマもすっかり秋の気配が漂う今日ころのごろ。
白も飲み収めってことでアルトアディジェ産の
ソーヴィニオン『St.Magdalena-A.A.SauvignonMock』
を注文。おつまみはリコッタチーズのクリームの
スモークサーモン巻きとオリーブ。

顧客にワイン業界人率の高いセルジョの店。
ちゃんとした店名があるのに、彼らは"Ci vediamo
da Sergio"セルジョのところでね、という言い方
をする。その顔ぶれは毎日同じ。

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2009/09/10

プロローグ ローマの青い空の下で   Prologo

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そよ風にのって流れてくるごちそうの匂い。

窓際からこぼれてくるフォークやナイフの音に混じる笑い声。

高い窓の向こうにある光の空間。

学生のころイタリア旅行で見た、写真にさえ収められなかった

この光に惹かれ、決心したイタリア暮らし。


京都からローマに移住し、あっという間に過ぎた長くて短い15年は

全土を旅しながらイタリアのおいしさを探し食べる日々。

家庭の味、プロの味。

素朴な一品、贅沢な一皿。

行きつけのワインバーに話題のレストラン。

おいしさを育てる人、作る人、食べる人、評価する人、伝える人。

そこにあるのは果てることのない食欲の追求。

1皿の料理、1杯のワインからみんなの心が繋がる喜び。


窓の向こうにあったキラキラ輝くものが今、ここにある。

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