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2010年2月

2010/02/28

ROMA VINOEXCELLENCE & MELRANO WINE FESTIVAL ワインセミナー『CHATEAU CHASSE SLEEN』

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アルトアディジェ州で開かれるワイン見本市『メラーノワインフェスティ
バル』の主催者とワイン評論家イヴァン・ダ・アガタ氏によるローマワイン
の祭典が3日間にわたって「HOTEL PARCO DEI PRINCIPI」で行われました。
3日間連続で午前中はテーマに沿ったコンヴェンション、午後からテーマ別
に5-6種類のイタリア/海外のワインのセミナーが深夜まで続くという
内容の濃いスケジュール。講師サイドにも参加者サイドにも著名ジャーナ
リストやエノロゴ、外国からの招待客が名を連ね、セミナーとしてはかなりレベルの高い
ものでした。

まずは初日に行われたボルドーの『CHATEAU CHASSE SPLEEN』の
セミナー(40ユーロ)に参加。
『シャス・スプリーン』はメドックムーリスに100ヘクタールの畑を所有。
「BORDEAUXボルドー第3版 講談社」によるとこのメーカーは過去30年
第3級シャトーと同等の上質なワインを一貫して生産してきた。メドックの
最高の格付けシャトーをしのぐワインもある。と紹介されています。

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講師のイヴァン氏(左)、生産者のセリーヌさん、ご主人のジャンピエール氏。
ティスティングしたのは古いヴィンテージから下記の10種類。
イヴァン氏ならではの英語とイタリア語の2ヶ国語同時解説で、しかも10種類
を早いテンポで飲み進めるという、かなり集中力の要する内容でした。

1)1962年
48年前のワインにしてこの若さ。フレッシュさ。酸味もしっかり存在し
このワイナリーの偉大さを物語る。チェリー、バニラ、皮、かつおぶし
タバコの葉、ココアの香りなど。素晴らしいの一言。 

2)1966年
61年ヴィンテージに続きよいヴィンテージといわれる。味噌のような
醤油のような香りをほんのり感じる。残念ながらボトルの底のにごった
部分を注がれ正当に評価できず。

3)1970年
これも素晴らしいヴィンテージのひとつ。雨が降りすぎたにもかかわらず
よいワインを生み出したワイナリーの実力がわかる。香りの見事な開き
方、ムリスの典型的な味わいがある。

4)1978年
上記のヴィンテージのワインからちょっと特徴がかわった印象。
「この年からエノロゴが変わったのでは?」というヴェロネッリワインガイド
のロッコ・レッティエーリ氏の質問が会場からあがる。彼の勘?は見事
にあたっていました。

5)1982年
ボルドーにおいて、歴史的ヴィンテージ。シルクのような上質なタンニン。
飲みやすく、ほかのヴィンテージに比べカベルネの特徴が隠れた感じで
個人的には好みの味。エレガントで後味も美しい。

6)1986年
これも素晴らしいヴィンテージのひとつ。
ミントやトマトの葉の香り、バニラ香などカベルネの典型的な味わいが出て
いる。今が飲み頃の絶頂期ではないか。

7)1990年
かなり暑い年だったそうだが、熟したフルーツやジャムのような感じよりも
筋の通ったミネラルを感じる。

8)1995年
ほかのヴィンテージに比べメルロが多い。そのせいか、ココアやチョコレート
を思わせるような味わいをより感じる。

9)2000年
底のにごった部分を注がれ評価できず。

10)2003年
まだ飲むには早いが、香りはフレッシュ感にあふれ暑い年であったのに
ジャムのようなネットリ感はない。大きく成長し長寿の可能性を感じさせる。

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あたり年のワインがたくさんでてきましたが、62年が圧倒的に素晴らしく
ほかのヴィンテージとの比較には値しませんでした。

セミナーの最後にイヴァン氏が参加者に一番気に入ったワインの人気投票
を挙手でおこないました。
その結果です。

1位 1962年
2位 2000年
3位 1982年と86年

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ROMA VINOEXCELLENCE & MERANO WINE FESTIVAL

CHATEAU CHASSE SPLEEN

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2010/02/25

イタリア野菜でつくる酒の肴 その2 『かきあげ3種』

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ビールにもワインにもあう!アツアツのサクサク
イタリア野菜のかきあげ3種

材料(4人分)

①アーティチョークとじゃがいものかきあげ
アーティチョーク    1個
じゃがいも     1/2個

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「アーティチョーク」=朝鮮アザミ
花のような形をしている実の部分の外側の皮をとり中心部分を
食べます。ほんのり苦味があります。
イタリア料理で一般的なのは、衣をつけて揚げたフリットや、白ワイン
ビネガー、にんにくで煮たローマ風。薄切りにしてパルミッジャーノチーズ
を添え生のままサラダにしてもおいしいです。衣をつけず素揚げにした
ユダヤ風CARCIOFI ALLA GIUDIAも。

②プンタレッレとアンチョビのかきあげ
プンタレッレ        1/2個
アンチョビオイル漬け   3切れ

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「プンタレッレ」=チコリの1種。ローマの野菜。
シャキシャキした食感で苦味がある。
にんにくとオリーブオイル、レモン、アンチョビであえサラダとして
食べるのが一般的。ローマのトラットリアのメニューに必ずあるサラダ。

③ズッキーネのフィノッキオのかきあげ
ズッキーネ     1/2個
フィノッキオ     1/2個
たまねぎ      1/2個
にんじん      1/2個

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「ズッキーニ」
油と相性がよく、炒めたり、オムレツに入れたりパスタの具にも。

作りかた
1)それぞれの野菜を切る。

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2)野菜に片栗粉をまぶす。
(こうするとカラッと揚がります。)
3)小麦粉を冷水でといた衣をつけ、スプーンを使って形成しながら
180度の油の中に落としていく。
4)油をよく切って熱いうちに塩をふる。

天つゆはもちろん、塩とレモンでもおいしいです。

いつも食べなれている野菜ですが、調理法を変えるとまた違うおいしさ

が発見できて楽しいです。日本では水菜のパスタなどいろいろな

京野菜を使ったイタリアンをおいしくいただきましたが、今回はそれの

逆バージョンでした。おいしい野菜はどんな調味料とあわせてもうまみを

表現できるのですね。

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2010/02/24

イタリア野菜でつくる酒の肴 その1 『フィノッキオの甘酢漬け』

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日本のスーパーマーケットでもちょくちょく見かけるようになった
イタリア野菜。

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「フィノッキオ」=ういきょう・フェンネル
肉厚でミントのような風味。
イタリアではサラダなど生で食べるのが一般的だが、グラタンなど加熱
してもおいしい。

このイタリア野菜を和の一品に変身させてみました。

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パリパリした食感がおいしい
フィノッキオの甘酢漬け

材料(4人分)
フィノッキオ    2個
酢        大さじ3
しょうゆ     大さじ5
砂糖       大さじ3
白ごま      適量

作りかた
1)フィノッキオは縦半分に切って2つに割ってからせん切りにする。
2)残りの材料をまぜ、タレをつくる。
3)容器に2を入れ切ったフィノッキオをつけ冷蔵庫で半日おく。

お好みで唐辛子や山椒、ゆず胡椒をかけてもおいしいです。
ごま油を入れると中華風に。
タレに漬けてから1時間くらいで食べられます。
作り置きができるのでたくさん漬けておくと便利。
フィノッキオのミントっぽい風味とさっぱりした甘酢だれがよくあいます。
ごはんのおかずとしても。

お試しあれ!

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2010/02/06

自然派ワイン試飲会『VINI NATURALI ヴィーニ ナトゥラーリ』

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自然派ワインの試飲会『ヴィーニ・ナトゥラーリ』が3日間にわたってローマの
ホテルコロンブスで行われ訪問。
会場には全国からビオ・ビオディナミワイナリーの中でも高品質生産者として
知られる70メーカーが出展。
早めに行ったにもかかわらず会場はもう超満員ですごい白熱ぶり。

グラスをもらって押し合いへし合いの中、試飲コーナーへ。
自然派ワイナリーもその生産哲学はいろいろありますが、無名有名関係なく
どこも職人肌の生産者ばかりで、それぞれのこだわりがある分、みんなの
製品説明が長い長い!でもマニュアル通りの製品紹介をする生産者や
質問に適当にしか答えられないエノロゴがたくさんいる中で、自分の息子の
話をするようにワインの説明をする生産者達には感嘆せずにいられませんでした。

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かなりのワインを試飲しましたので、個人的なランキングを作ってみました。

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1位-ヴェネト州
LA BIANCARA DI ANGIOLINO MAULE 社 RECIOTO 2004
ラ・ビアンカーラ・ディ・アンジョリーノ・マウレ レチョート
www.biancaravini.it

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ヴィチェンツァとヴェローナの中間に位置するワイナリー。
ブドウの持つ力だけで作り、添加物も一切使わないということから
きているのでしょうが、ここのワイナリーの製品は白も赤もどのワイン
も味わいに”生き生き感”があります。
ブドウ果汁の新鮮さが印象的でした。
また自然派ワインということを全く意識させない美味しさ。
つまりビオワインであることが”ウリ”ではなく、美味しいワインを造ろう
としたらこのような栽培・醸造になったというような無理のなさ。

中でもデザートワインのレチョートは芸術品。
ガルガーネガ100%。
年間生産量3500本。
すっきりしているのにコクがある。
レチョートのイメージを覆す個性。
ほのかな甘さの中にのりの佃煮のようなちょっと醤油っぽい味わいを
感じました。

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2位-アブルッツオ州
EMIDIO PEPE 社 MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2007
エミディオ・ペペ  モンテプルチァーノ・ダ・アブルツォ
www.emidiopepe.com

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有機栽培のブドウは全て手摘み。
ブドウの房から実を取るのも手作業。
ブドウの圧縮、搾汁は足踏みで。
もちろん添加物も加えず。
ラベルは手貼り。
昔からの伝統方法で造るアブルッツォの銘酒中の銘酒。
以前、抜栓してからどのくらいおいしく飲めるかを82年のヴィンテージ
で試したことがあるのですが、これがなんと1週間後あたりまで美味しく
飲めました。
この通常でない生命力。
この通常でないおいしさ!

会場にはオーナーのエミディオ氏の娘さんがきていました。

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3位-シチリア州
GUCCIONE 社 PERPETUO DI CERASA
グッチョーネ  ペルペトゥオ・ディ・チェラーサ
www.guccione.eu

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2005年、2006年、2008年に収穫・醸造したトレッビアーノ
を3年分のヴィンテージをアッセンブラージュし一緒に大樽で熟成。
現在もワインは大樽に入ったままで、注文ごとに樽から瓶詰め
している。
ワインというよりもシェリーを思い起こさせる味わい。
「思いついたので造ってみた」というこの自由さ、シチリアらしい。

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全てのボトルはカプセルではなく蝋でキャップされています。

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番外編-マルケ州
OASI DEGLI ANGELI 社 FRAGILE 2000
オアシ・デリ・アンジェリ  フラージレ
www.kurni.it

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トレッビアーノ100%。
2000年からバリックに入れたまま、一切さわらず熟成し続けている。
上澄みだけをすくって瓶詰め。
非売品。

オアシ・デッリ・アンジェリは「マルケIGTクルニ」という赤ワインで一世風靡
したイタリアを代表する高品質生産者。イタリアワインガイドのあらゆる賞を
総なめにした著名メーカー。この成功ワイナリーの意外な試み。
「また飲みたいワイン」とは言いがたかったのですが、これはブドウの持つ
可能性を発見できる面白いワインでした。

今回の試飲会で気がついたことは、なんとトレッビアーノ品種を使ったビオ
ワインが多いかということ。シチリアからトレンティーノまで、この品種がイタリア
ブドウの中でも特に生命力があり、この地にいかに適したブドウであるかという
ことを体感しました。
トレッビアーノが大量生産向けの安ブドウでなく、素晴らしいワインを生み出す
秘めた力を持つ品種であることを見直しました。

白も赤も高品質の自然派ワインは長命。
酵母や保存剤など添加物を一切加えないにもかかわらず、20年後でも素晴
らしい味わいを表現できるというブドウの生命力。
驚きのおいしさをもって”生き物としての生命力”をいろいろな方言で語りかけて
てくる自然派ワインたち。
自然派ワインがただの流行で終わらない原因はここにあるのかもしれません。

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ヴィーニ・ナトゥラーリ

VINI NATURALI

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2010/02/01

晴れのち雨

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ここ2週間ほど、ローマは毎日晴れのち雨のお天気。
朝晴れていいお天気になったかと思うと、お昼ごろから急に雨
がふり出しそのまま夜までずっと降りっぱなし。。。
昨年も秋から春までほんとうによく雨が降りました。
数年前までのローマではこんなに毎日雨がふるってことは
なかったように覚えています。

ローマのテベレ川も水位がぐんと増えて数年前とは全く様相が
変わりました。

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