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2010/02/06

自然派ワイン試飲会『VINI NATURALI ヴィーニ ナトゥラーリ』

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自然派ワインの試飲会『ヴィーニ・ナトゥラーリ』が3日間にわたってローマの
ホテルコロンブスで行われ訪問。
会場には全国からビオ・ビオディナミワイナリーの中でも高品質生産者として
知られる70メーカーが出展。
早めに行ったにもかかわらず会場はもう超満員ですごい白熱ぶり。

グラスをもらって押し合いへし合いの中、試飲コーナーへ。
自然派ワイナリーもその生産哲学はいろいろありますが、無名有名関係なく
どこも職人肌の生産者ばかりで、それぞれのこだわりがある分、みんなの
製品説明が長い長い!でもマニュアル通りの製品紹介をする生産者や
質問に適当にしか答えられないエノロゴがたくさんいる中で、自分の息子の
話をするようにワインの説明をする生産者達には感嘆せずにいられませんでした。

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かなりのワインを試飲しましたので、個人的なランキングを作ってみました。

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1位-ヴェネト州
LA BIANCARA DI ANGIOLINO MAULE 社 RECIOTO 2004
ラ・ビアンカーラ・ディ・アンジョリーノ・マウレ レチョート
www.biancaravini.it

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ヴィチェンツァとヴェローナの中間に位置するワイナリー。
ブドウの持つ力だけで作り、添加物も一切使わないということから
きているのでしょうが、ここのワイナリーの製品は白も赤もどのワイン
も味わいに”生き生き感”があります。
ブドウ果汁の新鮮さが印象的でした。
また自然派ワインということを全く意識させない美味しさ。
つまりビオワインであることが”ウリ”ではなく、美味しいワインを造ろう
としたらこのような栽培・醸造になったというような無理のなさ。

中でもデザートワインのレチョートは芸術品。
ガルガーネガ100%。
年間生産量3500本。
すっきりしているのにコクがある。
レチョートのイメージを覆す個性。
ほのかな甘さの中にのりの佃煮のようなちょっと醤油っぽい味わいを
感じました。

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2位-アブルッツオ州
EMIDIO PEPE 社 MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2007
エミディオ・ペペ  モンテプルチァーノ・ダ・アブルツォ
www.emidiopepe.com

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有機栽培のブドウは全て手摘み。
ブドウの房から実を取るのも手作業。
ブドウの圧縮、搾汁は足踏みで。
もちろん添加物も加えず。
ラベルは手貼り。
昔からの伝統方法で造るアブルッツォの銘酒中の銘酒。
以前、抜栓してからどのくらいおいしく飲めるかを82年のヴィンテージ
で試したことがあるのですが、これがなんと1週間後あたりまで美味しく
飲めました。
この通常でない生命力。
この通常でないおいしさ!

会場にはオーナーのエミディオ氏の娘さんがきていました。

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3位-シチリア州
GUCCIONE 社 PERPETUO DI CERASA
グッチョーネ  ペルペトゥオ・ディ・チェラーサ
www.guccione.eu

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2005年、2006年、2008年に収穫・醸造したトレッビアーノ
を3年分のヴィンテージをアッセンブラージュし一緒に大樽で熟成。
現在もワインは大樽に入ったままで、注文ごとに樽から瓶詰め
している。
ワインというよりもシェリーを思い起こさせる味わい。
「思いついたので造ってみた」というこの自由さ、シチリアらしい。

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全てのボトルはカプセルではなく蝋でキャップされています。

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番外編-マルケ州
OASI DEGLI ANGELI 社 FRAGILE 2000
オアシ・デリ・アンジェリ  フラージレ
www.kurni.it

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トレッビアーノ100%。
2000年からバリックに入れたまま、一切さわらず熟成し続けている。
上澄みだけをすくって瓶詰め。
非売品。

オアシ・デッリ・アンジェリは「マルケIGTクルニ」という赤ワインで一世風靡
したイタリアを代表する高品質生産者。イタリアワインガイドのあらゆる賞を
総なめにした著名メーカー。この成功ワイナリーの意外な試み。
「また飲みたいワイン」とは言いがたかったのですが、これはブドウの持つ
可能性を発見できる面白いワインでした。

今回の試飲会で気がついたことは、なんとトレッビアーノ品種を使ったビオ
ワインが多いかということ。シチリアからトレンティーノまで、この品種がイタリア
ブドウの中でも特に生命力があり、この地にいかに適したブドウであるかという
ことを体感しました。
トレッビアーノが大量生産向けの安ブドウでなく、素晴らしいワインを生み出す
秘めた力を持つ品種であることを見直しました。

白も赤も高品質の自然派ワインは長命。
酵母や保存剤など添加物を一切加えないにもかかわらず、20年後でも素晴
らしい味わいを表現できるというブドウの生命力。
驚きのおいしさをもって”生き物としての生命力”をいろいろな方言で語りかけて
てくる自然派ワインたち。
自然派ワインがただの流行で終わらない原因はここにあるのかもしれません。

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ヴィーニ・ナトゥラーリ

VINI NATURALI

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