« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月

2010/03/31

セルジョの店でピエモンテワインの宵

Dscn3427_1

1週間あけると「あー長いこと行ってないなー」と感じるセルジョの店。
久々に行った本日はピエモンテの宵ときめ、同州の赤白2本あけました。

1本目白は『MALVIRA ROERO ARNEIS TRINITA 2008』。
マルヴィラ社はピエモンテのアルバから北に12kmのカナーレ村にある
ワイナリー。ロエロアルネイスだけで4種類生産しています。
そのうちの1種類トリニタを注文。
ロエロアルネイス100%。
全体の10%のみをバリックで熟成。

柑橘フルーツや洋梨、パイナップルなどのフルーツ香が印象的。
のみ心地はキリっとしまったミネラル感を中心に、ほどよい甘さと酸味
が絶妙なバランスで包んでいます。
大好きな白ワインの1つ。

Dscn3393_1

そして今度はアルバから南に20km移動したドルチェットの産地で
知られるドリアーニ村。
ここにあるワイナリーCA'VIOLAの『LANGHE ROSSO DOC BRIC DU
LUV 2000』(34ユーロ)を注文。
ランゲというワインは、『ランゲ ネッビオーロ』や『ランゲ ドルチェット』など
産地によっていろいろな種類があり、使用するブドウ品種も多様にかわり
ますが、そんなランゲの中でも、得にこの生産者のものはちょっと血が騒ぐ
ほど好きな1本です。

グラスに注がれたつややかな液体はバルベーラとネッビオーロ種の
組み合わせ。
すぐに飲むのはもったいないのです。
まず香りをかいで一息。
これだけで至福の時。
10年越しの2000年ヴィンテージを飲みましたが、あと10年後でも
おいしく飲める骨格がありました。
プルーンやブラックチェリーのジャムのような、チョコレートまで思い起こさせ
る、厚みのある香りと味わい。
そして何よりもやわらかいシルキーなタンニンがス・テ・キ。
いつ飲んでもうっとりしてしまうワインです。

セルジョがワインに合わせてチーズを持って来てくれました。
あーやっぱり今日もこのお店に来てよかったー!

Dscn3394_1

*********************************

MALVIRA  マルヴィラ

CA' VIOLA  カ ヴィオーラ

*********************************

|

2010/03/28

サマータイム

Dscn3422_11

今日は6000万人のイタリア人がいっせいに時計の針を1時間
ずらしました。
毎年3月の最終週末に冬時間から夏時間になります。
これで日本との時差は8時間から7時間になりました。

日本だと春分の日がそれにあたるのかもしれませんが、イタリア
だと、サマータイムになったこの日からやっと春シーズンが本格的
に始まる感じです。

今日は晴天の日曜日。
街行くローマの人たち、子供も大人もみんな浮き足たっていました。

|

2010/03/26

セルジョのバースデーパーティー COMPLEANNO DI SERGIO

Dscn3482_1

一昨日の3月24日、セルジョの52回目のバースデー。

Dscn3468_1

夜更けにこの店の常連が集まって、みんなでお祝いをしました。
シャンパーニュ『TAITTANGER』やフランチャコルタの『GATTI』の
マグナムボトルをどんどん開け、みんなにふるまうセルジョ。

Dscn3444_1

誰かがハッピーバースデートゥーユーと歌いだし、みんなで合唱。
そしてプレゼントの嵐。

Dscn3462_1

Dscn3448_1

Dscn3461_1

店主の誕生日にうれしそうにプレゼントを持って飲みに来る
常連客。
みんな年齢も職業も国籍もさまざまですが、ここのお店に来ると
いつも家族のようにべたべたじゃれあっています。

しばらく来ない人がいるとみんなで心配したり。

そんなセルジョのお店が大好きです。

シャッターを閉めてから、パーティーの宵はさらに続きました。。。

|

2010/03/25

サビーナの暖炉食堂『TRATTORIA PIANETA DA DARIO ピアネータ・ダ・ダリオ』

Dscn3295_1

オリーブ農園訪問のあと、生産者や農家の方たちと郷土料理の
おいしいトラットリアへ。
農園の近くにある生産者のおじさんの行きつけの店。

いかにも田舎風の食堂に入るとすぐ目に入るのが大きな暖炉。
そこで焼いている肉のいい香りが充満していて、農園を歩き回った
後もあっておなかがすいてきました。
メニューも伝票もなく、お店の人が店の自慢料理はコレ、という感じ
でどんどん料理を運んできてくれます。

まず前菜がみんなで取り分けられるように大皿ででてきました。
ペコリーノチーズ、サラミ、子タマネギのマリネ。
そういえばローマからサビーナまでの道のりでたくさんの羊の群れを
見かけました。ペコリーノチーズの産地でもあったのです。
このなんでもないように見えるチーズとサラミのおいしさ!

Dscn3296_1

暖炉でこんがり焼いたこのブルスケッタ!
つまようじの先にあるのはにんにく。
好きな人はパンの上にすりつけて食べられるようになっています。
もちろんサビーナ地方のオリーブオイルがたっぷりと。

Dscn3300_1

そしてメインはポレンタ、豚の骨付き肉とソーセージを煮込んだトマトソース。
過去にも何度もこの料理を頂きましたが、たぶんこれが今まで食べた
中で一番おいしいポレンタでした。
実はポレンタは苦手料理の一つでした。
ポレンタはとうもろこしの粉を練ったもので、たぶんローマに来た当時に
初めて食べたのが美味しくなかったのだと思うのですが”家畜のえさ”みたい
な印象があったのです。
でもこれはとろとろとやわらかくとうもろこしの甘みが感じられ、ポレンタって
こんなにおいしいものなんだと思いました。

Dscn3302_1

いかにも濃厚でカロリー満点といった肉のソースをたっぷりからめ
ながら食べました。
これは忘れがたいポレンタでした。

Dscn3304_1

ここまで食べて、もうこれ以上無理というおなかの状態だったのですが
このお店に来て肉を食べないというのもあまりに残念な話なので
やっぱり注文しようということになり、Tボーンステーキ1人前を
頼み5人で分けることに。
キアーナ牛を暖炉でさっと焼いて塩とレモンで。

Dscn3307_1

噛むごとに、じゅっと肉のうまいエキスが広がります。
暖炉で焼いた香ばしさが肉のおいしさを引き出しています。

Dscn3314_1

デザートはお店の手作りのタルトとチャンベッラ・ディ・ヴィーノ。
普通チェンベッラというとドーナツくらいの大きさなのですが
これはミニサイズ。ワインとオイルが入った食後のクッキーです。

オリーブオイルの名産地で食べる郷土料理は何を食べても

素材そのものの風味が素晴らしく、テーブルワインまで自然のうまみが

凝縮されたおいしさでした。

みんな大きなおなかをかかえてよっこらしょよっこらしょとローマに帰りました。

**********************************

TRATTORIA LA PIANETA DA DARIO

Vocabolo Vescovio 69
02049 Torri in Sabina (RI)

**********************************

|

2010/03/23

サビーナ地方オリーブオイルの希少生産者訪問

Dscn3285_1

ローマから車で約1時間ほど北東にあるラッツィオ州サビーナ村。

標高約300メートルの高さにある空気の澄んだ丘陵はどこを見渡して

もオリーブの木々。オリーブの名産地であることが一目でわかります。

ここにある某オリーブ農園の訪問へ。
農園のエントランスには、ミモザが春の訪れを知らせるように咲き乱れ
ていました。

サビーナ地方は、中部イタリアでも最もオリーブの栽培に適した土地
で知られています。その歴史は古く、なんと紀元前からここでオリーブ
オイル作りがされていたという記録が残っています。
ここで生産される高品質オイルは、昔からローマ法王にも献上されて
いたそう。この名産地で100年以上もオリーブオイル作りをしている
小さな生産者を訪ねました。

Dscn3268_1

DOP認定(保護指定原産地表示)とオーガニック認定の2つの
品質表示を持つオリーブオイルはイタリアでもほとんどなく、ここは
その貴重な生産者の1軒です。
一切農薬を使わない最高級のオーガニックオイルを昔ながらの
自然農法でつくっています。
中でも面白かったのが、そら豆をみっしりと畑に植えていてこれを
肥料とする農法。窒素肥料の代わりになるそうです。
春になるとこのそら豆を土に埋め込み栄養たっぷりの土壌をつくります。

オリーブの木の品種はいろいろあるのですが、どの木も外観はよく似て
いて全く見分けがつきません。それを遠くからでも一目で「これはフラン
トイオあっちはペンドリーノ」とすぐに教えてくれる農家のおじさん。
長年の経験です。

Dscn3278_1

おじさんはサルのような身軽さではしごに登っては木の剪定をしていました。
木の中に風通しをよくして、害虫がつかないように木をつぼ型に
切っていくのです。これも手作業なので手間はかかりますが、農薬
をまかないため徹底して1本1本はしごに登っては剪定していきます。

もちろん収穫も手作業。

栽培の段階から手間隙かけてつくられたこの生産者の
エキストラバージンオリーブオイル。

この地の典型的な4品種のブレンドでグリーンがかった黄金色。
なんというかぐわしい匂い!ナッツやリンゴ、緑のバナナを思い起こさせます。
フレッシュさあふれる感動的なおいしさ。
もうこれだけで珍味という感じ。

最後の1滴までおいしくこの生産者のものを味わうと普通のオリーブオイル

には戻れません。

このオリーブオイルを入手したい方はメールでご一報ください。

これは味わう価値アリです!

|

2010/03/20

ばーさんとじーさんのブログ

ローマ国連に勤務している友人のY子さんに教えてもらった
このブログ。
ちょっとはまっています。
見ていると心がほかほかしてくるブログです。

”ばーさんがじーさんに作る食卓”
http://sesenta.exblog.jp/

http://sesenta3663.kilo.jp/

食卓の写真を見て思うのはどれも料理自体に迫力がある。
和食だけでなくタイ料理、中華、手作りパンと、玄人はだしの
レパートリー。イタリアンもよくでてきます。
どれもおいしそうで、タラとジャガイモのコロッケ、自家製
ベーコン、ねぎのスフレのレシピは今度友人を招く時、拝借させ
て頂こうと思います。

自家農園で栽培されている季節感あふれる食材。
意外な材料の取り合わせもおもしろい。
食器使いやテーブルコーディネートもバリエーション豊かで
なるほどなーと思いながら見ています。
そして写真にはいつもちゃんと料理にあったワインやお酒が
写っています。

息子さんが音楽活動をされているので自分も発散する場が
ほしかったそう。
ばーさんは表現者なのですね。
ある日のブログに載っていたばーさんの言葉が気に入り
ました。
「自分にとって料理はライブ、台所は武道館。」
「料理に欠かせないものは、なにより食べてくれる人。」
そしてそれには恵まれていらっしゃるそうです。
ばーさんの料理はロックンロール。
じーさんのイラストがさらにライブを盛り上げています。

いまや世にあふれるブログ。
でも全てのブログがインターネットを通してコンピューターの向こう
にいる他人に暖かいものを伝えられるわけではありません。
レシピもすごいけど、料理を通していろんなメッセージが伝わって
くるこのブログはそういう意味でも貴重だと思いました。

それにしても京都のこんあ自然のきれいな田舎で犬とネコと
自家農園に囲まれたおいしい生活。いいですねー。

|

2010/03/19

アーチスト達の集う『ACCADEMIA AMERICANA ローマ・アメリカン・アカデミー』のBAR

Dscn3188_1

ジャニコロの高級住宅街にある『ACCADMIA AMERICANA IN ROME
アメリカン・アカデミー』内にあるBAR。
ここはローマでも大好きなBARの1つ。
アメリカ人のアーチスト達が制作活動をしている建物の中にあります。

Dscn3190_1 Dscn3193_1
シェフモナさんによる、館内の庭で育てたオーガニック野菜の料理の
ブランチのあと立ち寄りました。
壁にはアカデミーの卒業生の中から世界的に有名になったアーチスト
の肖像画が。

Dscn3195_1

もう1つ感動するのは図書館。
中世の映画のシーンに出てきそうではありませんか!
ここでなら何時間でも勉強できそうです。
というか、”ここで読書している自分”に浸れそうです。

Dscn3202_1

また館内には素敵な庭もあります。
ここではガーデンパーティーが行われるのですが、中央の奥に
小さな小屋のような建物がぽつんとあります。
昔これは旅人が休息する宿だったそうで、なんと1600年代に
天文学の父ガリレオが立ち寄り、初めて望遠鏡で星を観察した
場所なのだそうです。

館内を散歩していたら、どこからともなくピアノの音色が聞こえて
きました。

Dscn3205_1_2

なんというかわいさ!!!
おじいさん2人が息を合わせて連弾しているのでした。

音楽やアートが好きな人たちが自然に集まって、おいしいものを食べたり
ゆったりした時間を過ごせる空間、ローマ・アメリカン・アカデミー。
個人の寄付からこんな素晴らしい文化財団を海外に設けるアメリカ。
この国の文化レベルの高さを痛感しました。

********************************

ACCADEMIA AMERICANA IN ROME

ローマ・アメリカン・アカデミー

********************************

|

2010/03/16

『COLLINE EMILIANE』のエミリア・ロマーニャ料理

Dscn3168_1

やっと来れました。このお店。
グルメ舌の友人に「毎朝手打ちパスタを打っている本格派のエミリア
料理が食べられる店がある。」と聞いていたのですがなかなか機会が
なかったのです。
エミリア・ロマーニャの料理はイタリア各地の郷土料理の中でも個人的に
かなり好きで、パルマの『コッキ』やボローニャの『メルロ』をはじめとして
その独特のパスタ料理や肉料理の虜になったレストランがあります。
でもそれらのおいしさはローマから電車で3時間もかけていかないと味わえ
ないところにしかないと日々残念に思っていました。
それがこの友人のおかげでローマの街中、バルベリーニ広場近くで
味わえると知ってソワソワしていたのです。
幼馴染Kがローマに来た機会に2人で行ってきました。

Dscn3172_1

メニューは前菜のハム類のページではじまります。
ローマのレストランのメニューだと、”パルマ産生ハム”というひとくくり
にした書き方が多いのですが、このお店は”ランギラーノの生ハム”
”フェリーノ村のサラミ”、”ジベッロ村のクラテッロ”というようにパルマの
中にあるそれぞれの製品をそれぞれの名産地である村名まで記載した
メニューになっていました。
もうこのページからこのレストランのレベルに期待が膨らみます。
前回パルマに行った時に訪問した生ハムの名産地ランギラーノ村。
それを思い出しランギラーノ村の生ハムを注文。
一口食べて、これは少量生産の職人的な作りをしているハムだとすぐわかりました。
これほどレベルの高い生ハムは『コッキ』以来かもしれません。
おいしい生ハムはどうしてお味噌のような味がするのでしょうか。
ほんの少しですが後味に味噌の味のするネットリ感があるのです。
熟成からくるものでしょうか。

Dscn3175_1

プリモは、悩みに悩んで、迷いに迷って『トルテッリー二・イン・ブロード』
にしました。肉汁をたっぷりふくんだミンチをいかにも手打ちといったもちっと
したパスタが包んでいます。まだこのスープの出汁も肉のうまみが
にじみ出ていて最高。

Dscn3177_1

幼馴染Kが迷ったあげくに決めたのが『タリアテッレ・ボロネェーゼ』。
パスタはかなり薄いタリアテッレで、軽さを出していました。
またミンチのトマトソースが百の素材の味わいが凝縮されたおいしさで
量が多かったにもかかわらず、Kはぺロッと食べていました。

Dscn3182_1_2

セコンドは典型的な郷土料理の『ボッリート』。
あらゆる肉を長時間ゆでただけのおでんのような料理。
ミックスもあったのですが、パスタをすごい速さで食べてしまい
おなかが一杯だったので牛のボッリートを2人で分ける形で注文。
ところが出てきたのは2人前。。。
でも肉がやわらかく、あっさりしたおいしさでこれも結局全部食べてしまい
ました。

この料亭は、エミリアロマーニャ出身の一家がローマで自分達の
伝統料理を提供しようと1931年に開業したそう。
行ったのは平日のランチでしたが満員でした。

ここのメニューを全部制覇してみたいです!

***************************

COLLINE EMILIANE

Via Degli Avionesi 22

Tel 064817538

**************************

|

2010/03/15

『CUL DE SUC クール・デ・サック』でワインとチーズの宵

Dscn3210_1

ワインとハム、チーズのシンプルな、かつイタリアらしい食事がしたい
という幼馴染Kとナボーナ広場の『クール・デ・サック』へ。
見かけは酒豪、実際はワイン一口で酔いが回る体質のKは味見だけ
したいとのことでワインは白、赤をグラスで注文。

フリウリ州の「ヴェニカ&ヴェニカ」の『COLLIO SAUVIGNON RONCO
DI CERO 2007』とトスカーナの「マッツェイ」の『CHIANTI CLASSICO
FONTERUTOLI 2007』を注文。
イタリア2大名産地の2大有名ワイナリー。

「ヴェニカ&ヴェニカ」はフリウリを代表するおいしい白ワインの生産者。
もともと貧しかったこの州の地元経済を昔から支えてきたワイン作りは
工場生産型のワイナリーが主流となり、長年質より量を求めるスタイルが
栄えていました。その大量生産型からいち早く脱出し、高品質生産者
として頭角を現したのがこの生産者。この地方独特のブドウ品種をつかった
ワインを多種生産していますが、それぞれのブドウの特徴が明確に表現
されていて、価格も妥当で普段のみには大好きなワイナリー。
キリッと冷えた黄金色のソーヴィニオン。この艶と透明感を見ただけで
おいしさが想像できてワクワクします。
独特のトマトの葉のような香りとミネラル感、後味のほのかな苦味が期待
通りにおいしい。

Dscn3208_1

マッツェイの『CHIANTI CLASSICO FONTERUTOLI 2007』。
ワイナリーの形態というのは大体、○○農園、とか個人事業
大きくとも有限会社なのですが、ここは”株式会社”。
1435年からワイン作りをしていた老舗で100ヘクタール
以上の農園を持つ大型ワイナリー。シエナ近くのカステッリーナ
イン・キャンティにあります。『フォンテルートリ』以外にも
『SIEPI』や『CASTELLI DI FONTERUTOLI』など海外でも高く
評価されているワインを生産しています。
『フォンテルートリ』2007ヴィンテージは12ヶ月バリックで熟成。
うち40%が新樽。香り味わいとも意外にやわらかく、マロラティック
発酵のいやみもなく飲みやすく素直においしいワインでした。

Dscn3212_1

イタリア産ハム、チーズの盛り合わせを注文したのですが、一番
おいしかったのは黒トリュフ入りハードチーズ。
ほろほろと崩れるような食感で、塩辛さの中に甘みがあり、口の中で
フワーッと広がる黒トリュフの香りがたまらないおいしさでした。
これとフォンテルートリが最高の相性で、ワインをもう一杯追加注文。

後日このチーズはKのイタリア土産となって日本に渡っていきました。

**************************

VENICA & VENICA

MAZZEI

**************************

|

2010/03/13

GAMBEROROSSOレストランガイド表彰レストラン『OASIS SAPORI ANTICHI』のディナー会

Dscn3355_1_2

ガンベロロッソレストランガイド2010で表彰された”トレフォルケッテ”
(最高ランクのレストラン)のディナー会(100ユーロ)が11日、ガンベロ

ロッソ本社であり、このガイドの覆面調査員の友人マルコと行ってきました。

ガンベロロッソではトレフォルケッテを獲得したレストランを本社に招き

そのレストランの名物料理のレシピを解説付きで紹介、試食するという

ディナーを毎月行っています。今回のレストランはトレフォルケッテを初めて

獲得したフィスケッティファミリーの経営する『OASIS ANTICHI SAPORI 

オアシス・アンティーキ・サポーリ』。祖父が開業した店を孫兄弟たち

が全員継いでいるといういかにもの家族経営のレストラン。ナポリより南

に下がったところにある田舎の村ヴァッレサッカルダにあり地元の郷土

食材を使った伝統料理を提供しています。

ディナーのメニューです。

Dscn3340_1

前菜から。

塩タラのサラダ香ばしいぺペローニとラヴァーチェ品種のオリーブオイル

ワインはカラブリア州SENATORE社のチロCIRO BIANCO ALAEI 2008。

塩タラはしっかりした厚みの身で塩加減が絶妙。ぺペローネは天日で

からからに乾燥させてからフライにしています。それぞれはおいしかったの

ですが、両者の味の組み合わせはイマイチピンときませんでした。

Dscn3350_1

パスタはリコッタチーズのラビオリ胡桃とこんがりにんにくのソース。

これがこの料亭の名物なのですが、それがすぐにうなずける感動的

なおいしさ!素晴らしい味わいのハーモニーで忘れがたい一品。

ラビオリの具は水牛のリコッタチーズなのですがそれが重くならない

ように泡立てた卵白と混ぜたクリームになっています。なのでミルキー

なクリームは心地よい軽さがあり、口の中でとろりと溶けていきます。

ソースがまた絶品で胡桃とほのかな香ばしいにんにくの風味。見かけ

よりもずっと軽い料理でした。

Dscn3372_1

セコンドはポドリコ牛のホホ肉、ねぎとジャガイモとレモンのソース。

にんにく、たまねぎ、ローズマリーそしてこの地方の赤ワインアリアニコに

4時間漬け込んだホホ肉。肉はナイフが必要ないほどやわらかい繊維質

の赤身。上にはアマルフィ産のレモン。こちらもわりとさっぱりとした料理

でした。

Dscn3330_1

自家製パンがおいしかったです。

Dscn3379_1 Dscn3381_1

デザートで締めくくり。

Dscn3386_1

レストラン『オアシス・アンティーキ・サポーリ』のスタッフ。

ほとんどが兄弟や従妹。

Dscn3387_1

左からシェフのリーナさんとマリアルイーザさん。

もちろん姉妹。

リコッタのラビオリはよくどこのレストランでもメニューに見かけますが

重い印象があってあまり好きではなかったのですが、ここの一品は

別格でした。もともとこの地方の伝統料理はやはり重たいのでそれを

自分達や地元の人が作っている食材を使いながら、少しだけ軽く

アレンジし食べやすくしたといった感じの料理でした。でも決して”創作料理”にする

ことなくあくまで郷土料理のラインをしっかり守っていました。この”ちょっと

アレンジ”加減がよかったです。これを1歩間違えた料理を出す料理屋さん

がいろいろありますが、このセンスが店の人気を左右すると思います。

お店には行ったことがありませんが、全員が働き者のフィスケッティー

ファミリーの一生懸命さと家族の絆がひしひし感じられたディナーでした。

機会があれば今度はレストランに行ってみたいです。

***************************

OASIS ANTICHI SAPORI

Via Provinciale 8

83050 Vallesaccarda (Avellino)

Tel 0827 97021

****************************

|

2010/03/12

下町トラステヴェレのローマ食堂『DA ENZO ダ・エンツォ』

Dscn3153_1

幼馴染のKが2年ぶりにローマに。パリへの出張前の数日間
のローマの休日。
コテコテのローマ料理を食べさせてあげようと思っていたので
ローマ到着の初日からトラステヴェレ地区のトラットリア『ダ・エンツォ』へ。
観光客向けの料理店が多いこの地域で、地元の人が常連の
数少ないお店。昔ながらの味と価格を守っている大好きな食堂
なのです。

Dscn3156_1

まずはオマールのキタッラ。
えびの肉汁がしみ込んだアツアツのパスタのおいしいこと。
2人そろって言葉にならない声で叫んでしまいました。

Dscn3160_1

とろとろの牛テールのトマトソース煮込み。
トマトソースもしっかりパンでぬぐってきれいに食べました。

Dscn3155_1

アーティチョークのローマ風。
花びらの中ににんにくとミントをはさみ、白ワインとヴィネガー
で煮込んだもの。
アーティチョークは芯は繊維質が多く、花の付け根はお芋の
ようにホクホクで、頭の部分はしっかりした噛み応えがあり
いろいろな食感が楽しめる大好きな野菜の1つです。

テーブルワインを頼んで2人で50ユーロなり。

Dscn3167_1

日本から友人が来ると一番悩むのはどの料理屋さんに案内するか。
ローマの歴史的建築物や観光スポット案内より何より真剣になってしま
います。今回もKが来る1週間前からレストランのプログラムを組んで
いました。案内したお店の料理を喜んでもらえると、自分が褒められた
ような気がしてたまらなくうれしくなるのです。

*********************

TRATTORIA DA ENZO

Via dei Vascellari 29
Tel 06 5818355

**********************


|

2010/03/11

『S.T.FOTO LIBRERIA GALLERIA』でアートなランチ

Dscn3123_1

バチカン近くの閑静な住宅街ボルゴ・ピオ地区。
このあたりはあまり来ないのですが、久しぶりにとある友人と
会うことになり、彼女のお気に入りのお店でランチ。
『S.T. FOTO LIBERRIA GALLERIA』は写真集やアート関連の本屋さん。
地下には貸しギャラリーも。
この本屋さんの奥が食堂になっているのです。

Dscn3122_1

Dscn3111_1_2

じゃがいもとポロネギのスープ。
ワインはグラスでSOAVEを注文。

Dscn3118_1_2

このお店のキッチングッズがどれも素敵なので聞いてみたら
全て60年代、70年代のアンティーク食器を使っているとのこと。

Dscn3115_1

デザートはリコッタチーズのクリームにピスタチオをキャラメリゼ
したものとオレンジのコンフィをのせたシチリア風。
甘すぎず、ミルキーなリコッタのクリームに香ばしいカリカリした
歯ごたえのピスタチオと、にが甘いオレンジの3つの素材のバランス。
これは近年食べたデザートの中でもトップ3に入るおいしさでした。

こういうお洒落なお店で食事ができるところはほかにもありますが
だいたい出てくるものといったら表面がカサカサになったサンドイッチ
などで、これほどしっかりした料理を出してくるところは珍しく、ちょっと
うれしい驚きでした。

ローマの喧騒から離れた静かな本屋さんで食べるシンプルでおいしい料理。
久しぶりの友人との再会に最適のランチでした。

****************************

S.T. FOTO LIBRERIA GALLERIA
Via degli Omberllari 25
Tel & Fax 06 647 60105

*****************************

|

2010/03/06

スローフード推奨フリウリ州ワイン試飲会 『 SUPER WHITES 2010』

Dscn3031_1

毎春恒例のスローフードによるフリウリ州の推奨白ワイン試飲会
『SUPER WHITES 2010』がローマのヒルトンホテルで行われました。

出展ワイナリーは 「super_whites_2010.doc」をダウンロード
日本でも見かける有名ワイナリーから新鋭ワイナリーまで50社が集まり
ました。
今年で7年目となるイヴェントですが、フリウリ州はイタリア全国の州に比べ
農産物推奨課によるプロモーションがうまく、年中あらゆる都市でフリウリワイン
のイヴェントを行っています。ゴリツィア村など市民の約80%もがなんらかの
かたちでワイン生産・ビジネスに従事している村がたくさんあるこの州。
イタリアにしては珍しく市民の税金をうまく使っているなと感心させられます。

Dscn3012_1

フリウリの名物、生ハムサンダニエレの試食も。

Dscn3007_1 Dscn3023_1
ソービニオンの名手LIS NERIS。

Dscn3004_1 Dscn3027_1

老舗ワイナリーKEBERのCOLLIO BIANCO 2008は
素晴らしいヴィンテージ。トカイとリボッラ、マルバシアのミックス。
VOSCA FRANCESCOは唯一初参加のワイナリー。
味わいに水っぽさがあり、イマイチ。

Dscn3020_1 Dscn3009_1

今回50社で一番よかったVIE DI ROMANS。

個人的にも大好きなメーカー。どれも類を見ない高級感あり。

マルバシアとリースリングのFLORS DI VIS 2007
さらにCHARDONNAY 2007はこの地方を代表する銘酒。

フリウリの白というとVINI VERIというビオ生産者の団体ができたり
最近はビオディナミがブームもですが、このグループに属しない
ワイナリーたちも決して負けていません。
威勢よく毎年美味しいワインを生み出す、この地方の土壌と人の
底力を体感した試飲会でした。

*****************

SUPER WHITES

*****************

|

2010/03/04

エノテカ&ビストロ『UVE E FORME ウーヴェ・エ・フォルメ』

Dscn2813_1

ボローニャ広場近くの住宅街にあるエノテカ兼ビストロの『UVE E FORME』へ。
近所に友人が住んでるのでちょくちょく行くお店。
ワイン好きが高じてお店をオープンしたというオーナーサブリナの
品揃えは、小さな無名生産者のものが多くいつも新しいワインに出会えます。

Dscn2832_1

ランチとディナーのメニューはビストロと名乗るとおりちょっと気軽で
でも腕のいいシェフによる季節感溢れる料理。
アペリティフだけでも豊富な量が出てくるので、友人のステファニアと1皿を
2人で分ける。

Dscn2819_1

フリウリ州のRONCHI DI CIALLA社、COLLIO ROSSO2007をグラスで注文。
カベルネやメルローの典型的な味わい。ここのワイナリーのものは白
も赤も独特の高級感があります。

Dscn2827_1 Dscn2828_1

ヤギのミルクのチーズを桜の葉に包んで熟成したピエモンテ産の
チーズと。クリーミーでコクがあり、ほんのり桜餅のような苦味がおいしい。

ちょっと街中から離れていますが、ワイン好きのオーナーによるワイン好き
のためのメニューとワインが徹底している、ワイン好きには大いにお勧めの
お店です。

****************************

ウーヴェ・エ・フォルメ

UVE E FORME

***************************


|

2010/03/02

ROMA VINOEXCELLENCE & MELRANO WINE FESTIVAL ワインセミナー『RIESLING DEL MONDO 世界のリースリング』

Dscn2872_1

イヴェント最終日、この日のテーマであるリースリングのティスティング
会に参加しました。
講師は主催者のイアン氏(左)、ゲストパネラーはオーストリアから
ジャーナリストのLuiza Schrampf女史(右)、メキシコの生産者Brent
Maier氏(右から2人目)。
出されたリースリングはざっと20種類。

Dscn2891_1

ITALIA イタリア
1 Nals Margreid Alto Adige 2009
2 Aristos C.P. Valle Isarco Alto Adige 2008
3 Koferhof Alto Adige 2008
4 Poggiobello Friuli Venezia Giulia 2008
5 Langhe Bianco GD Vajra Piemonte 2008

GERMANIA ドイツ
6 Dellchen GG Donnhoff Nahe 2007
7 Hochheimer Holle Kunstler Rheingau 2007
8 Brauneberg Juffer Sonnenhur Fritz Haag MSR 2007

AUSTRIA オーストリア
9 Achleiten Smaragd Prager Vachu 2008
10 Preussen Wieninger Wien 2008
11 Zobinger Heiligenstein Brundlmayer 2007

FRANCIA フランス
12 Les Princes d' Abbes Schlumberger Alsazia 2005

USA アメリカ
13 Ponderosa Valley Vineyards New Mexico 2008
14 Serenade Casa Rondena New Mexico 2008
15 Heron Hill Inole Vineyard New York 2004

CANADA カナダ
16 Cave Spring Cellars Niagara Estate 2007
17 Cave Spring Vineyard Cave Spring Cellars Niagara 2002
18 St. Urban Niagara Vineyard Estate 2002

AUSTRALIA オーストラリア
19 Knappstein Ackland Vineyard Clare Valley 2008
20 St. Hallet Eden Valley 2008

Dscn2881_1

イタリアでは初ヴィンテージにして見事な完成度の「Nals Margreid」
とリースリング品種の栽培が盛んになってきているピエモンテで初めて
この品種によるワインをつくった「Vajra」がよかったです。
各国から国を代表するワイナリーのものが出ていたのですが、やはり
ドイツが郡を抜いて優れていました。リースリングはドイツのお国芸ワイン
だけあって、オリンピックに例えると正々堂々の金メダルでした。
ラインガウにはどんな秘密があってこんな美味しいワインができるのでしょうか。
「Fritz Haag」のものは特に、香り、味のバランス、深み、どれをとっても
只者ではないエレガンスが感じられました。イアン氏によるとあと30年
後でも飲めるとのこと。ドイツでもトップ5に入る生産者というだけあります。
またニューヨークの北で生産されたリースリングも。
こんなところでもワインを作っているのですね。

Dscn2866_1

ワインと同様、参加者も国際的でジャーナリストやエノロゴがどんどん発言する
かなり白熱したセミナーでした。たとえば、エノロゴのルカ・ダットーマ氏があるワインにつ
いて意見を延べ、それにガンベロロッソのジャーナリストパオロ氏が反論、さらに
デカンターのイギリス人ジャーナリストがまた反対意見を述べ、それをイアン氏
が伊語と英語とフランス語で超早口で訳す、というようなほとんどシュールな
状況。こちらとしてはテレビのサッカー試合を観戦するような感覚で見ていました。
この3日間、いろいろなゲストパネラーや招待客が参加したこのイヴェント、ローマ
でこれほど国際色豊かな、しかも第一線で活躍しているプロが集まったという意味
でも珍しいワインの祭典でした。

セミナーの最後にお馴染みの試飲ワインの人気投票がありました。
プロ達が選んだワインはこれ。

1位  ドイツ Dellchen GG Donnhoff Nahe 2007
2位  ドイツ Brauneberg Juffer Sonnenhur Fritz Haag MSR 2007
3位  イタリアLanghe Bianco GD Vajra Piemonte 2008

やはりドイツがトップでした。

Dscn2895_1Dscn2897

ドイツワインといえば高校生くらいの時からよく飲んでいました。
そのころはまだイタリアワインよりもドイツのものの方がよく出回っていました。
初めてドイツワインを飲んだ時「なんだこのおいしすぎる飲み物は?!」と
目から鱗が落ちる思いで飲んだことを懐かしく思い出しました。
細長いボトルの裏ラベルにある、ブドウのマークの数が品質の目安と知って
京都の明治屋さんでそれを見ながら選ぶのが自分の中ではすごく通な感じで
楽しみでした。
今思えば、あのリースリングが私の人生の行き先案内人だったのかもしれません。

***********************************************

ROMA VINOEXCELLENCE & MERANO WINE FESTIVAL

************************************************

|

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »