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2010年6月

2010/06/29

『RISTORANTE SETTEMBRINI リストランテ・セッテンブリーニ』晩餐はワインセラーで

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1ヶ月ぶりの『セッテンブリーニ』。
この料亭はあらゆる星付きレストランよりも料理もサービスもレベルが
高いわりに、ローマ中心地から離れているせいかまだ無名で地元のマダムなんか
が常連の大人のリストランテ。このお店に行くのにこちらもお洒落して行くの
が楽しくなるような雰囲気のインテリアが大好きです。

ソムリエのルカは全国のワイナリーを毎月自分の足で訪問し、本当によく
旅しているのでたまにお店にいないこともあるのですが、ここのワインリスト
無名生産者あり、有名生産者あり、自然派ワインあり、フランスワインありで
なかなかレベルの高いワインリスト。ルカに生産者を訪ねた時のエピソード
なんかを聞きながらワインを決めるのもこのお店の醍醐味。お客の好みを
聞きながら丁寧にすすめてくれるルカのワイントークはプロの技。おすすめして
くれたもの全部試したくなるのです。

このディナーで開けた4本。

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まずはトレンティーノの「MASO FULRI社」のTRENTINO SAUVIGNON
DOC2009でディナーを開始。トレンティーノ州はなかなかビオワイン生産者
の少ない州。「MASO FULRI社」はLAVISという日本でも有名になった大きな
協同組合ワイナリーと同じ村LAVISにあります。LAVIS社とうってかわって
こちらは4ヘクタールのビオディナミワイナリー。
緑のソービニオンのういういしさ。

そしてマルケのビオディナミワイナリー「FATTORIA SAN LORENZO」。
VERDICCHIO DEI CASTELLI DI JESI CLASSICO SUPERIORE ”VIGNA DELLE OCHE
”アヒルの畑”という名前、またラベルにアヒルのデザインがあるのはこの
ワイナリーではアヒルが畑の害虫を食べたり、彼らの糞が肥やしになったり
全ての畑の仕事をまかなっているのです。同じヴェルディッキオのリセルヴァ
もあったのですが、ヴィンテージ2007年はまだ飲み頃じゃないというルカの一言
で、ベースのクラシコの方にしました。
ブドウの凝縮感ありヴェルディッキオの素顔が見えるきれいな飲み口。

そしてこのあと。
アブルッツォ州は「VALENTINI社」のロゼ、チェラスオーロ。
これはイタリアを代表する銘酒として語り継がれてるワインですが、個人的に
も特別視しているワイン。
ワインというよりも、液体となったオペラ全幕を体感するという感じ。
この生産者の赤も白も素晴らしいのですが、ロゼは何かが卓越していてワイン
という領域を超えているのです。

最後にピエモンテのビオディナミ「CAPPELLARI社」のネッビオーロ。

地下にあるワインセラーでのディナー。
ゆったりと贅沢な時間が流れ、ワインとおしゃべりに心酔した宵。
このセッテンブリーニ、秋には隣のBARを買い取って「SETTEMBRINI BAR」を
オープンする予定。
楽しみ!!!

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RISTORANTE SETTEMBRINI

リストランテ・セッテンブリーニ

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2010/06/26

『ACCADEMIA AMERICANA アメリカン・アカデミー』で真夏のガーデンディナー

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ローマの高級住宅街にある『アメリカン・アカデミー』で行われた夏の
ガーデンディナーへ。アカデミーの会員や奨学生など、いろいろな国の
アーチストたちが集い同じテーブルを囲み、専属シェフモナさんの料理
を楽しみました。

モナさんの料理は野菜が中心。いつも素材のイキイキした新鮮さをたっぷり

感じられるメニュー。

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まずはディナー前のアペリティフから。

サクサクっと軽いパイ生地にジャガイモを薄切りにしてオープンで

焼き、ヴィネガーで軽くあえたルーコラをのせたもの。

イタリアではよくありがちなピザ生地ではなくパイ生地というのが軽さ

を出していておいしかったです。こういうところにもモナさんのセンスが

感じられます。

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こちらはパキーノトマトのクリームチーズとバジルの詰め物。

ほんの少しにんにくの風味が感じられます。モナさんのにんにく

の使い方もさりげなくてステキ。手にとってぽこっと口に入れられ

食べる人は片手にアペリティフのワイングラスを持っていることも

計算しているモナさん。

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こちらもパイ生地に卵のクリーム、ぺペローネ、ケイパーをのせたもの。

この素材同士のハーモニー。モナさんはアーチストです。

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ディナーが始まりました。

にんじんのスープ。舌触りもクリーミーで食べ応えのあるスープ。

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ハム入りマッシュポテトのオーブン焼。表面には香ばしくパン粉とチーズ

がのっています。こういう料理はアメリカでよくあるのでしょうが、こちらは

なんとも洗練されたお味。何が入っているのか、モナさんの腕にかかると

ただのサラダでも野菜はそれぞれにシャキシャキ感を発揮し、マッシュポテト

はどこまでもクリーミーにとけ、野菜の魔法使いです。

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ズッキーニとナスのソテー。濃い味のズッキーニとナス。

アカデミーの庭で採れたのでしょうか。歯ごたえ、塩加減ともに完璧。

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最後は手作りのアーモンドクッキーとミントティーで締めくくり。

モモとりんごのフルーツミックスも。

この長いテーブルのディナーでは横の席が、お琴の奏者でもありお琴を使った

サウンド・インスタレーションをしているというNY在住の日本人アーチストMIYAさん

向かいがフランス大使館に勤めるアメリカ人とフランス人のハーフMASSIMO氏

たまたま席が近くになった人と知らない土地や他業界の仕事の話をするのは

楽しいものです。

おいしい晩餐にアーチストたちとの会話、アメリカン・アカデミーならではの

ドリームナイトに悦楽!

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AMERICAN ACADEMY IN ROME

アメリカン・アカデミー・イン・ローマ

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2010/06/23

イタリア国営放送TV『RAI 1 UNO MATTINA ウノ・マッティーナ』に生出演

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イタリア国営放送『『RAI 1  UNO MATTINA ウノ・マッティーナ』。
毎朝6時45分から10時までの全国放送番組。視聴率が30%
を超える出勤前の人気番組です。
日本茶のトークをして欲しいとの依頼があり、今朝イタリア時間の
8時45分から10分間ほど生出演しました!

前日より局の担当者と内容を打ち合わせ、トーク内容なども細かく
決めていたにもかかわらず、司会者のPierluigi Diaco(実際に見ると

結構小さい人)が本番ではアドリブトーク炸裂!お茶には
関係のない話で盛り上がり。。。
「そうかー司会者とは何の打ち合わせもされていないんだー。」と
本番中にわかり、1人、TVカメラを目の真ん前にして
アワテルナアワテルナ。」と呪文のように心の中で繰り返していました。
話そうと思っていた内容の半分も話せなかったのですが、なんとか
ニコニコしているうちにまるく終了しました。
お茶トークの後は、ローマで歌舞伎公演を行っている海老蔵の舞台
宣伝が映されていました。
朝4時半起き、6時半に局入り、メーク、ヘアセットをしてもらい自分が
どんな風になったのか鏡を見る間もなく、どこからか小さなマイクが
ぺたぺたつけられて、気がついたらカメラの前に立たされ何がなんだ
かわからないうちに終わっていました。
こんなもんなんですね。

あまり周りの人に話してなかったのですが、放送後たくさんの友人から
電話がありました。
その中で一番多かったコメント。
「なんかいつもよりすごい日本人ってかんじだったよー」
だそうです。

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UNO MATTINA   ウノ・マッティーナ

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2010/06/22

SEMINARIO DEL TE' お茶のセミナーをローマで開催

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”コーヒーの国イタリア”で開催するお茶のセミナー。
今年で4年目を迎えました。
京都『ラ・メランジェ』の松宮美惠先生をお招きしたイタリアでの本格的
なお茶の試飲会です。
イタリアではまだまだ正しいお茶の知識がありません。それどころかティー
ショップにも賞味期限の切れたようなお茶が販売されていたり、ティールーム
自体がとても少ないのです。もともとゆっくりテーブルに座ってお茶を飲むという
習慣がありません。イタリアで販売されているお茶の大半はドイツの輸入業者
が中国の工場から大量に買い付けたもので、昔のイタリアワインのように
「質より量!」という感じで大きなビジネスをしています。
ただしグルメの人たちはどこの国も同じでやはりおいしいものを求めています。
今回はワインスクール『ポルトス』とレストラン『ウーヴェエ・フォルメ』と2つの場所
で行なったのですが、両方とも大勢の参加者を迎えることができました。
世界を代表する銘茶をその生産方法や特徴の違いを説明しながら飲み比べたり
同じ時期の収穫のダージリンの生産者違いで飲み比べやプーアールの年代違い
のティスティングをしました。
このようなセミナーはイタリアではまだ珍しくワイン業界の人やレストラン業界の
参加者からは質問が飛び交って大いに盛り上がりました。
毎月のように世界のお茶畑を飛び回る松宮先生。生産者から直接もってこられ
た高級茶の数々。参加したイタリア人からは「お茶に対する価値観が全く変わった!」
「今まで飲んでいたお茶はなんだったんだろう!?」という感想をたくさんいただきました。
いつかイタリアのレストランやBARでもおいしい高級茶が飲める日が来るかも!

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LA MELANGEE ラ・メランジェ

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PORTHOS ポルトス

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2010/06/21

トスカーナワインPARGOLO 『RECOLTE レコルト第10号』

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ワインを楽しむ情報誌『レコルト第10号』に先日訪れたワイナリー
<PODERE LA VILLA ポデーレ・ラ・ヴィッラ>の訪問記が掲載されました。
父から贈られたキャンティーの畑で造る娘のイラリアの初リリースワイン
『ROSSO TOSCANA IGT PARLOGO 2007』。生産本数がわずか限定6000本
というそのワイン造りと、イタリアが誇る偉大なエノロゴ、タキス氏について綴って
います。一部を日本に輸入することが可能となった『パルゴロ』。
古い教会で聞くアリアのように、心にしっとり響いてくるワインです。

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2010/06/17

さらばサルデニア

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サルデニア最終日。
帰りたくない気持ちにどっぷりつかったまま、滞在していたカルテッリの村
からオルビアの空港へ。
カルテッリ市長が、私が空港まで行くのに役所の運転手に送らせるというので
市庁舎の車でドライバーがホテルに迎えにくるかと思いきや、現れたのは
とんがりブーツのロックンローラーおじさん。
ドライバーとはなんと市役所の受付で働いているおじさんで、自分の愛車
で迎えに来てくれたのでした。
空港まで1時間、インテリアからエンジンまで改造した愛車の自慢話。
おじさんのおかげで出発の時は悲しみにうなだれていたのが楽しいドライブに。

「楽しいことは一瞬にして過ぎる」とはまさにこの旅のことでした。
見るもの食べるもの全てが夢のような日々!!!
そして、なんといってもここで出会った人たちのこと、それは私の人生の財産
になったと言っても過言ではない、忘れがたい想いをプレゼントしてくれました。
もっともっと何度も訪れてこの島を身近に感じたい!

「サルデニアに恋をしないには1つだけ方法がある。それはサルデニアを
訪れないこと」と誰かが言っていました。もう手遅れの自分。

悲しいやらうれしいやら。そんな気持ちでローマに帰途。

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2010/06/16

『ANTICO CONVENTO ASARA アンティーコ・コンヴェント・アサーラ』で100年前のワイナリーへタイプスリップ

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カルテッリ村は小さな小さな田舎の村にもかかわらず、たくさんの
見所があります。
エノロセイ協会の会長トト・ファリス氏が100年も前から存在するという
古いワイン醸造所『ANTICO CONVENTO ASARA アンティーコ・コンヴェント
アサーラ』へ案内してくれました。タイムスリップしたような気になるシュールな
空間。

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その当時使用していた醸造器具やワイン容器のコレクションは見事です。

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ラベルがステキなアンティークボトルたち。
さすがにこの醸造場で作っていることはないのですが、今も隣の建物でワイン
造りをしていて白ワインを試飲させていただきました。
なんのブドウかはわからなかったのですがシェリーのような味でした。
このワイナリーではネッビオーロの赤ワインも生産しているそうです。
ピエモンテのブドウがこんなところで作られているのでしょうか。

トスカーナやウンブリアでも古い醸造機が並べられたワイン博物館を
訪れたことが何度かあります。入場料も設けられ、3ヶ国語のパンフレット
まであり、ドイツ人観光客で溢れていました。ここはそこに比べるとはるか
に田舎ですが、有名博物館よりももっとすごい規模のものがごろごろあって
それがさりげなく存在していました。

サルデニアの楽しさ、それは伝統の中にあったものが現在も生きていて
誰もがそれを手にとって間近で見られるということ。
イタリアの各地で”消えてしまった伝統”、”言葉や文章の中だけに存在する
伝統”をたくさん見てきましたが、サルデニアの地ではそれが現在進行形の
形で息づいているのです。

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ANTICO CONVENTO ASARA

Via Giovanni XXIII 14/16
Caltelli Nuoro
Tel +39 349 4222780

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2010/06/12

ジャズコンサートは山頂の十字架の下で

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昼食のあと、カルテッリ市長とサルデニアのサックス奏者エンツォ
ファヴァータ氏と村で一番高い山の頂上へ。
自家製ワインコンテストのゲストアーチストとして招待されたエンツォ氏は
この夏8月15日に、なんとこの山頂でのJAZZコンサートをカルテッリ村の
主催で企画しているのです。それが実行可能かどうかの下見に行きました。

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この眺め。
ここは夕焼け時が素晴らしいそう。
どこにバンドを並ばせるか、スペース的に何人入れるか、セキュリティ
の問題など、自分の足を運んで検討するカルテッリ村の市長。
それにしても。。。
日本ではこんなところでのコンサートなんか万一の危険を伴うという理由
で企画の地点で即効却下されそうですが真剣に検討する市長。またやはり
ふもとから山頂まで結構距離があり、トイレの問題なんかどうするのかな、とか
くだらないことも気になってしまいましたが、こういう人に夢を与える人はどこま
でもポジティブなのでしょうね。
小さい村の市長だからなのか、この人が特別フットワークがよいのかちょっと
感心しました。

夕焼けの下、もしくは星空の下、こんなコンサート会場で聞くジャズ。
サルデニアって何をとっても規模が違う!ともう何かにつけて感動。

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カルテッリ市長(左)とエンツォ氏(右)。
このサックス奏者は15年ほど前に東京でもコンサートを行ったそう。

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ENZO FAVATA

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2010/06/09

『PURUSEDDU プルセッドゥ』で大饗宴

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授賞式のあとは各村の市長、受賞者、審査員メンバー全員での午餐会。
村から車で15分ほど山を登ったところにある教会で行われました。
ちなみにこの村は右を向いても左を向いても教会だらけ。人口3000人の
村に24つの教会が。ミサに通うことは大半の村の人たちの日課となってい
るのです。

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まずは教会のお庭でのアペリティフ。

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マルバシアの甘口ワインと、またまた豆腐のようなやわらかく
酸味の強いチーズ。普通デザートに飲むマルバシア
のパッシート。ここではアペリティフに。面白い組み合わせ。

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カルテッリの市長に呼ばれて教会の庭の裏に行ってみると。。。
そこには巨大な肉のロースト用の釜が!!!

いい匂いがすると思ったら!
この眺めはちょっと強烈でした。
2ヶ月の子豚2匹と雄のヤギのモモ肉がこんがり。
もう5時間も前からじわじわ火を入れてるとのこと。
これは楽しみです。

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長いテーブルに座り、生産者たちと審査員たちが食事をともにし
いろいろな話で盛り上がりました。審査員メンバーのエノロゴなど
専門家と直接話ができるこの場は生産者たちにとっても貴重な機会。

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まずはおなじみのサルデニアパスタ『MALLODDUS マロドゥス』。
ここでも羊の肉のラグーでした。

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そして『パーネカラサウ』。これは唯一”パスタ”と一緒に食べられる
パンじゃないでしょうか。パンにパスタをのせて食べてる人もいました。

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ヤギのもも肉のローストが焼きあがりました。
臭みがあり、ワイルドな味わい。
やわらかい肉の繊維。

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でました!『プルセッドゥ』!!!
サルデニアのご馳走子豚の丸焼き。

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肉をはさみで切り分けていきます。
香ばしい香りがあたりに漂います。
「子豚は耳も足も、どの部分も捨てることなく全部食べるの」と
キッチンのお姉さん。
慣れた手つきです。

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お皿はサルデニアの名産物コルクです。
2匹の子豚ちゃん、あっという間に無くなりました。

肉はふっくら、皮はカリカリとしておいしかったです。

こんなにおいしい豚をしょっちゅう食べているサルデニアの人。

他の地方では絶対に豚肉料理なんか食べられないだろうなと思いました。

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こちらは第4回エノロセイ自家製ワインコンテストでグランプリを
とったワイン『BARROSU CANNONAU SARDEGNA DOC』
の2007。この生産者『GIOVANNI MONTISCI』は受賞後ワイン
を商業化しました。昨年のヴィンテージからビオディナミ製法。今年
はヴェローナの自然派ワインの展示会にも出展し、このエノロセイ
コンクールをきっかけに市場デヴューした唯一の生産者。
残念ながらブショネで飲めませんでした。。。
私は2005ヴィンテージを持っているので何かの機会に飲んでみたい
と思います。

「食べることとは生きること!」「生きることとは食べること!」みたいな
人間としての教訓を得たような昼食会。
大きなおなかをかかえて教会をあとにしました。

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2010/06/07

『ENOROSEI エノロセイ協会』主催 サルデニア自家製ワインコンテスト - 表彰式編

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いよいよ第7回エノロセイワインコンテストの受賞者発表、表彰式。
グランプリはダニエレ・コッセルウ氏。(写真右)
ヌオーロ県はビッティという人口3500人の小さな村の生産者。
1ヘクタールのブドウ畑を所有し、彼の祖父の代から家族用の自家製
ワインを作っているそう。生産量はたったの3500リットル。
ブドウはカンノナウ種80%、パスカ―レ種15%、そして面白いのが
食用ブドウのモスカート・ダ・アンブルゴという品種が5%使われています。

80歳というお年のダニエレ氏。賞状と賞品のバリック樽1個を受け取り
涙ぐむ姿に広場に集まった村の人々から大きな拍手が。

自分で作ったワインを家族と親戚、仲の良い友人達に配るのが生きがいだそう。
「毎年あっという間になくなって、いつも取り合いになるんだよ。」と自慢げ
に話すダニエレ氏は、イタリアのユネスコ無形遺産である『TENORE BITTI
(TENORE SARDO)テノーレ・ディ・ビッティ』の歌い手でもあります。
羊飼いの服を着、4人組みになってサルデニア語で歌うこの島の民族音楽
です。

カルテッリ村で行われたこの授賞式。
周辺の村々の市長さんや、県知事、商工会の人たち、そして村の人々が
集まり、小さな舞台の上で繰り広げられた笑いあり涙ありの人間味あふれる
表彰式でした。
私も外国人ジャーナリストの審査員という形で賞状を渡したり、さらに言葉を

添えることになり村の人々の前で一言このコンテストの感想を延べました。

こういう形での「村おこしプロジェクト」を間近で見られたのは本当に貴重な
経験でした。このイヴェントのスポンサーとなっている県や市からの出資という
のは聞いたところによると実は驚くほどの小額。このコンクールにかかわ
った人の情熱だけでここまでのプロジェクトを作りあげたエノロセイ協会の会長
TOTO FARRIS トト・ファリス氏の想いというのが市長の演説よりも深く心に残り
ました。

さて授賞式のあとは、この村の山の上の教会へ移動、カルテッリ村の市長が
賞者達を招待し、ランチパーティーです。
どんな料理が出てくるやら!?

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ASSOCIAZIONE ENOROSEI

エノロセイ協会

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2010/06/04

子豚の丸焼き『PURSEDDU プルセッドゥ』

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審査が終了し、外に出るともう1時。
じりじりと肌が痛いほどの太陽が。
「近くのお店を予約してあるからみんなで昼食に行こう!」という
主催者。このかけ声を聞いて「ヤッター!!!」と叫びました(心の中で)。
この時をどんなに待っていたことか!
いよいよ現地のサルデニア料理が!!!

歩いて10分のところにある小さなトラットリア『イル・リトローヴォ』
に到着。審査員メンバー全員だったので長いテーブルが用意されて
いました。

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まずは前菜から。
羊のチーズ『MERCAメルカ』。豆腐のような外観です。
やわらかいクリームチーズでパンに塗って食べます。
強い酸味が印象的。

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アツアツのパンが運ばれてきました。
ムチっとしたフォカッチャなようなパン(上)とサルデニアの典型的
な紙のように薄いパン『PANE CARASAU パーネカラサウ』。他の地方

にはよく似たパンで『CARTA MUSICA カルタムージカ=楽譜』という名

のものがあります。反対側が見えるほど薄いパンです。パリパリと食べ

心地がよく、これにはちょっと病みつきになりました。

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サルデニア産生ハムと『ペコリーノ・サルド』という羊のチーズ。
どれも味が濃い。じわじわと時間差でうまみが広がります。

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こういう料理、好きな人は好きなのでしょうが私は食べられません。
羊の内臓(腸)をグリンピースと煮込んだ料理『ZUTERRO ズテッロ』。

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サルデニアの典型的なパスタ『MALLODDUS マロドゥス』。
原料はセモリナ粉と水。
イタリア語には ”S”で終わる言葉はないのですがサルデニア
にはたくさんの”S”で終わる名前があって、それを耳にするだけ
で楽しいのです。
羊の肉のラグーソースでした。
上にはもちろんこの地方のチーズ『ペコリーノ・サルド』が。

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こちらはジャガイモのラビオリ。
これもラグーが羊肉なのでひとクセあります。

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でましたー!!!
『PURSEDDU プルセッドゥ』。
子豚の丸焼き。
今回のサルデニアの旅で一番感動したのは豚肉のおいしさ。
こちらは生まれて3ヶ月の子豚を丸焼きにしたもの。
サルデニアでは家族・友人が集まる週末ごとに子豚を丸焼きにします。
同じテーブルにいた人たちが、自分んちの豚は特別にうまいとか
やわらかとか口々に自慢していました。この島にはどれだけの子豚
が誕生するのでしょうか。
そして同じテーブルにいた人が面白いことを言っていました。
サルデニアではその昔から豚と共存し、たくさんの豚を食べるため
『PURSEDDU』という苗字の人がたくさんいるそうです。
お皿の上に見える緑はサルデニアのお酒で有名な『MIRTOミルト』
の葉です。

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フォークとナイフをつかってはおいしくありません。手で食べるのが
正当な食べ方。
噛み付いたとたんあふれる肉のエキス。肉質のジューシーさとやわ
らかさは全く初めての体験。香り、風味、食感の素晴らしさ。感無量。

今まで食べていた豚肉は何だったのでしょうか―。
そして皮。カリカリと音がするほど香ばしく、ここが一番おいしい部分!
と言ってみんなパリパリ食べていました。

ちなみにここでは大人の豚は肉が固くなるのでソーセージやハムなど

の加工に使います。

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デザートも独特。
チーズを入れてフライにしたタルト蜂蜜をたっぷりかけた伝統菓子『SEADAS
セアダス』。アツアツのうちに食べます。このチーズにも濃い酸味があります。
レモンやオレンジの皮を風味付けに入れたり、地域によってはプレッツェー
モロ(イタリアンパセリ)のみじん切りを入れるそう。

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大好きになったお菓子『PAPPASSINOパッパシーノ』。
干しブドウとアーモンドの入ったやわらかいクッキー。
素朴ながら忘れがたい味わい。

最後はもちろんミルト酒で締めました。

サルデニアの伝統料理。
なんと楽しい食のワインダーランド。
ひとつひとつの料理に不思議な響きの名前があって、その味わいには
昔から語り継がれてきた農民の歴史がこめられています。
イタリアの各地の郷土料理にはそれぞれの風土が感じられますが
サルデニアのそれはその中でも特殊で際立った存在感がありました。

広大な海のごとく目の前に広がるサルデニア料理の世界。
どぼん!と勢いよく飛び込んだ感動が全身にひしひしと広がりました。

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IL RITROVATO
VIa Nazionale 119
Caltelli Nuoro
Tel 078490680

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2010/06/02

『ENOROSEI エノロセイ協会』主催 サルデニア自家製ワインコンテスト - 審査編

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サルデニア島の東にある人口たった3000人の村「CALTELLI' カルテッリ」。
この村で農家で作られる自家製ワインコンテストが行われました。

主催者の「エノロセイ協会」はサルデニアワインの促進を目的に設立された
団体。7年前より地元の農家が家庭の食卓で消費するために生産している
いわゆる自家製ワインのコンテストをサルデニアのヌオーロ県のいろいろな
村で開催しています。商業ワインのコンテストは世にあふれていますが、自家
製のコンクールはイタリアでも唯一。
この地方の農家ではあらゆるものを自給自足していてワインもそのひとつです
が実際に作っているのは60歳や70歳世代の人がほとんど。ところがこの
コンテストが広まってきてから、若い人がどんどんワイン作りに参加するように
なってきました。エノロセイ協会のプロジェクトはいわば一種の”村おこし”的
な存在。そしてこのプロジェクト、実はこちらの頭が下がるほど大変な作業なの
です。

まずは、コンクールに参加申し込みをした農家を1軒1軒訪ねワインを回収。
どの農家もワインを販売しているわけではないので瓶詰めはしていません。
エノロセイのスタッフが75mlの瓶を持参し、そこにワインを入れて試飲会場
へ納品します。あらかじめ瓶を配っておくと本当に彼らのワインを詰めてくれる
かどうかも不確かなので、公平さを保つためスタッフが手分けして自分達で
ワインを集めるのです。農家の参加費はたったの5ユーロ(600円以下)。
今年はヌオーロ県にある36の村から140種類のワインが集められました。

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その中から選ばれたファイナリストのワインが15種類。

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審査員はサルデニアを代表するワイナリー「SELLA & MOSCA」の元エノロゴ
ジュゼッペ・イッツァ氏が審査員長を務め、その他地元ワイナリーのエノロゴや
AISサルデニア支部のソムリエなどの構成。プラス、サービス係りとして近所の
おじさん1名。

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さらに今回のコンクールのプリモゲストのADUA VILLA アドゥア・ヴィッラ
がローマから招待され、私と合計11名の審査グループになりました。
アドゥアはイタリアワインのイメージキャラクター、イタリアワイン大使として
海外・国内のあらゆるイヴェントで活躍する美人ソムリエ。「LA PROVA DEL
CUOCO」というイタリア国営放送の朝の人気料理番組でもワインのコーナー
を担当していて、タレント並の人気。来年にはワインの本も出版するそう。

こうしてサルデニア滞在1日目は朝から最終ティスティングではじまりました。
審査会場はカルテッリ村にある古い協会を改装した建物。
壁にはたくさんの聖母マリア様の絵が。
マリア様に見守られながら心して試飲しました。

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実はこの自家製ワインの審査が想像以上に難しかった!
お店で販売されているワインは毎日のように飲んでいるので品質の基準
というのがわかるのですが、自家製ワインというのは商業ワインとはまた
全く違う表情をもち、やはりワイナリーが販売用に生産しているワインと
比べることはできず最初はちょっと戸惑いました。使用しているブドウも
100%サルデニアの在来品種カンノナウであったり、カベルネとの混乗
であったり、さらに醸造法も農家によってバラバラ。。。
審査方法は外観、香り、味わいのカテゴリーにあるいくつかのポイントに
全員がそれぞれ点数を言います。最終的にそのポイントが一番高いワイン
が上位に評価されるというものでした。
審査ワインは全て番号だけが振ふってあるだけで、公正さを保つため生産者
の名前はわからないようになっています。

審査メンバーの真摯な審査の結果、無事2時間ほどで終了。
最終的に2つのカテゴリー「VINICOLA=ブドウを購入しワインだけを生産している
ところ」と「VITIVINICOLA=ブドウも自家農園で栽培し、そのブドウでワイン作りを
しているところ」からそれぞれ金賞、銀賞、銅賞3つのワインが選ばれました。
明日はいよいよ入賞者の発表、表彰式です。

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ASSOCIAZIONE ENOROSEI

エノロセイ協会

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