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2010年7月

2010/07/30

『JAQUES SELLOSE BRUT ROSE ジャック・セロス ロゼ』

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セルジョのお店で。

店の奥の棚の上の方に、さりげなく、無口に挑戦的に。
こういうところもセルジョのお店が好きな理由のひとつ。
ローマではまず入手不可能な「ジャック・セロス」のボトルがそこに。

「ジャック・セロス」とは!
6,5へクタールの小さな畑でビオディナミワインを生産、
ブドウは平均40年という樹齢、
スパークリングにする前の原料となるワインがすでにブルゴーニュの
銘酒のような素晴らしさと言われ、
出荷依頼を受けてからデゴルジュマンを実施、
それは瓶口を凍らせずに手作業で行うという昔ながらの方法、
味わいのバランスを重視し補糖はかなり少なく、
極少量の補糖も果実糖を使用、
という生産者。

セロスのこだわりの造り。
ずば抜けて繊細かつコクのある味わいの中にこの手間隙かけた作業
が一つ一つ反映されています。

ロゼを抜詮。
ほかのシャンパンに比べよりブドウの糖分の甘みを感じる1本。
ピノ・ノワール7%、残りシャルドネ。
サクラ色の液体の中で無数の金色の泡が花火のように爆発しています。
口に含むと、繊細で純粋。
優雅でしなやか。
可憐で妖艶。
うるわしい女性を表現する言葉を全て含んだような芳香と味わいが
3D映像のようにどんどん広がります。
一口一口がしびれる感動!
生産量はたった350ケースとのこと。

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シャルドネの『Initiale Grand Cru Blanc de Blancs Brut』も開けました。
これはより男性的な力強い個性。全くロゼとは異なる味わいの展開に驚き。
どれを飲んでも生産者の高い美意識を感じます。

生産者によるとシャンパングラスよりも香りの広がる白ワインのグラスで
飲むのがよいとのこと。リーデルのシャルドネグラスなど。
この一言、なるほど、と思うほど香りと味わいのふくらみにパワーが。

そしてこれである実験をしてみました。少しボトルにワインを残したまま

数日おいてからまた飲んでみたのです。6日後。泡は抜けてしまいましたが

まさにブルゴーニュの極上の白のようでした。こんなワインがあるでしょうか!

ここしばらく病気でお店に出れないセルジョ。夏に療養して9月にはお店に
戻るそう。また早く一緒に乾杯したいな。


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2010/07/28

「ホントは知らないイタリア料理の常識・非常識」

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吉川氏による60年代の古きよき時代のローマの話や、修行時代の苦労談
を直接聞くことができたのは本当に貴重な体験でした。
そんな吉川氏の新書「ホントは知らないイタリア料理の常識・非常識」。
なんとなく疑問に思っていたイタリア料理の由来や食事中のマナーなどが
膝をたたいて笑ってしまうようなエピソードとともにわかりやすく語られています。
最後のページにあるローマ民謡「LA SOCIETA' DEI MAGNACCIONI グータラ
野郎の世界」の紹介は、これぞローマ!という感じ。ローマ方言の訳の仕方は
さすがです。
おすすめの1冊!

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(株)柴田書店

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2010/07/27

月刊専門料理8月号

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現在発売中の『月刊専門料理8月号』の記事「ホスタリア・エル・カンピドイオ
吉川敏明氏、イタリアで表彰を受ける」の取材・寄稿をしています。
去る6月、ローマ県知事ニコラ・ズィンガレッティ氏よりイタリア料理啓蒙の
貢献に対し、ローマに招待、表彰された吉川氏。ローマ市内のホテル学校
で講演された様子も取材しています。
イタリア人から憧れと尊敬のまなざしを向けられていた日本人吉川氏の姿は

偉大でした。

ぜひご覧ください。

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(株)柴田書店

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2010/07/24

バチカン市国御用達の宿『LA VERANDA ラ・ヴェランダ』

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バチカン市国の真ん前にある閑静な4つ星ホテル「HOTEL COLUMUS」。
ホテルはもともと1400年代にバチカン市国を訪れるその当時の
遠方諸国の王様や貴族などVIP客をもてなす宿として建てられたもの。
このホテル内にあるレストラン『ラ・ベランダ』は天井を見事な
フレスコ画に囲まれ、その当時から時が止まったような非日常的な空間。

白いタイツにマントを羽織った王様や大きなスカートの女王様が今にも

バロック音楽に流れてどこかから出てきそうな雰囲気です。

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まずは大きな木のあるステキなお庭でアペリティフから。
入手が極めて困難なシャンパン「DEUTZ」の『AMOUR DE DEUTZ 99』
を持込みで。
冷たく冷えた贅沢な味わいが心も体もリフレッシュしてくれます。
ボトルが空いたところで、室内へ移動。
ここのように1つのお店でアペリティフとディナーでテーブルを変えるのは
野外席のあるレストランでの夏の醍醐味です。野外と室内2つの雰囲気
を楽しめてお庭のあるレストランでは必ずリクエストしてしまいます。

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まずは前菜。
ガスパチョ、ズッキーネの花とイクラ添え。
これは夏のさっぱりした料理で好きな一品なのですがちょっと量が多すぎ。
深みのある大皿で金魚なら数匹泳げそうな量のスープ。これが小さなガラス

のグラスみたいなものに入っていたらもっとよかったのになと思いながらスプ

ーンで何度もすくい飲む。コレ全部食べると後が続かないというのもあるけど

同じ味に飽きる、という問題も出てきてやっぱり残してしまう。

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パスタは夏のトマトソースのタリオリーニ。
ここでも細麺に挑戦しました。
でもこれタリアテッレの太さ。量がまた多く、麺のこしも薄味のソースも
残念ながらイマイチ。

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野外で炭焼きにしてもらったトスカーナ産キアニーナ牛のグリル。

料理全体の指揮をとっている人が厨房にいないのか、前菜、パスタ

セコンドそれぞれを別の人が担当していて、みんながそれぞれに自分の

担当の料理だけを一生懸命作りましたという感じのディナーでした。

街中から近いにもかかわらずあまり知られていないこのレストラン。
料理はまあまあですが野外も室内もかなりロマンチックな雰囲気を演出。
ローマチェントロで隠れ家的なレストランをお探しの人にはおすすめの店。

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LA VERANDA - HOTEL CORUMBUS

ラ・ヴェランダ-ホテル・コロンブス

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2010/07/23

『ヴィットリオ・エマヌエレ2世記念堂』の秘密

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この写真を見てください。
男の人達が馬の頭を囲んでいます。

ローマに来た人なら見たことがあると思うのですが街の中心の

ヴェネツィア広場に堂々と立っている「ヴィットリオ・エマヌエレ2世

記念堂」があります。その中央にあるのはイタリアの国を統一し初代

国王となったヴィットリオ・エマヌエレ2世の騎馬像。
写真にあるのはその馬の銅性の頭です。

その製作にあたったのがヴェーラおばあちゃんのお父さんの3つ違い
の弟、つまり叔父さんです。(左から2番目、ポケットに両手を入れて
いる人)1892年生まれの叔父さんは、もう8歳のころから働いていて
この写真はまだ成人していないくらいだそうですが、もう現場監督を
していたそう。

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この騎馬像、遠くから見るとそうでもないのですがかなり巨大な像なんです。
馬の頭だけでも叔父さんの背丈を越えているので2メートルはあるかと
思われます。この銅像が完成したとき(1911年)馬の胴体に20人の
人が入ってお祝いの午餐をしたそうで、その大きさに驚かされます。
そして叔父さんは子供のころからの長年の現場の仕事で悪性のものを
吸い込んでいたのか42歳という若さで亡くなられたそう。
「あの時代は読み書きさえできない人がたくさんいたけど、その無学の
人らが何百年も世界の人が写真を撮り続けるほどすごいものを造った
んだよ。今の人はテレビみたいな機械(コンピュータのこと)を使える
らしいが、なんぼのもんかね。」というおばあちゃんの一言。
確かにそう考えてみると、100年前にこんな緻密で美しい建築物を
命がけで造った昔の人のすごさ。
そう思うと日本のお寺や建築物も同じこと。
今までは何気に通り過ぎていたこの建物も、今は通るたびにおばあちゃんの
叔父さんのことを思い出してしまいます。
この白亜の建物、私にとっては叔父さんの記念館になりました。

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2010/07/21

SAGRA DI SHISO 1人でシソの収穫祭

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先日アパートの玄関を出たところでハッと異変に気がつきました。
なんと、去年栽培に失敗した植木鉢からシソの大きな葉っぱが顔を
出していたのです。シソが貝割れ大根状態のまま成長が止まった
ので、去年はやる気をなくして上部だけ捨てて違う植物を植えていた
のです。隣のお兄さんが植物オタクなので、食べる以外には植物に
全く興味のない私は水やりも任せっぱなしにしていたので気がつか
なかったのでした。まだ種が土の下に残っていたのか生命力のあるも
のが今年になって成長していたんですね。思わぬ出来事に感動して
1人シソのSAGRA(収穫祭)を開催しました。

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ジャーン!

夢にまで出てきたタラコのスパゲティが今現実のものに!
もちろんイタリアにタラコはないので友達が日本から持って来てくれた
インスタントソース。”バターを足す必要はありません”と包装袋にあり
ましたがサビーナ産のオイルをたっぷりかけてみました。
そしてその上からシソをパラパラと。
おいしかったー!!!
シチリアの冷えた白ワインと最高!

このブログを見てくれていた京都の友達が「シソは塩漬けにすると
冷蔵庫で長期保存できて味も色も変わらないよ」とメールしてくれ

「そうか、なるほど、そうすればいいんだ。」と思っていたのですが

なんせ1本しか生えていないので塩漬けにできるほど葉っぱがないッ!

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でも今年も1ヶ月ほど前に植えてみました。
今順調に成長しています。
京都の実家の近所のみちよちゃんちには庭一面に雑草みたいに茂って
いたシソ。うちのシソも早く生長して塩漬けにできるほど摘んでみたい。
がんばれー。

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2010/07/19

BOLLICINE MON AMOUR!

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フランス革命記念日にちなみ『ガンベロロッソ』で行われたシャンパン
+フランチャコルタの試飲会へ。5階建てのガンベロロッソ本社ビルの
「テアトロ」と呼ばれるセミナールームで、司会進行役はワインジャーナ
リストでお馴染みのマルコ・サベリコ氏。
イタリアのフランチャコルタをはじめとした4種類、フランスのシャンパン
4種類の高級発泡酒同士の飲み比べ。でもこれあまりにも簡単にフランス
側に勝利の旗があがるような内容。。。

イタリアの最初の発泡酒はピエモンテ産の甘口ワイン「アスティ」。
1500年代にこのワインが生産されていた記録が残っているそう。
そして1900年代になってスプマンテなどの辛口発泡酒の生産が始まります。
フランチャコルタ(シャンパーニュ法と同じく瓶内で2次発酵させる発泡酒)が
誕生したのはここ最近1961年のこと。「Berlucchi ベルルッキ社」の
エノロゴ、フランコ・ジリアーニ氏がシャンパーニュを真似て造ったのが始まり
です。ロンバルディア州のブレーシャ県が産地。1960年から70年にかけて
「Ca' del Bosco カ・デル・ボスコ社」や「Bellavista ベッラヴィスタ社」など
キュヴェを取り入れた良質生産者がたくさん誕生します。前者のワイナリー
も最初はフランス(モエシャンドン社)から技術者を呼んで生産していたそう。

試飲ワインです。
ITALIA
1) FRANCIACORTA CUVEE'ANNAMARIA CLEMENTI 04
Ca' del Bosco
2) FRANCIACORTA VITTORIO MORETTI RISERVA 02
Bellavista
3) OLTREPO' PAVESE PINOT NERO TESTAROSSA PRINCIPIO
BRUT 00
La Versa
4) TRENTO GIUDO FERRARI RISERVA DEL FONDATORE 00
Fratelli Lunelli

FRANCIA
5) CHAMPAGNE CUVEE CLOS DE BOUVERIES 02
Duval Leroy Chanpagne
6) CHAMPAGNE CUVEE LOUISE 99
Pommery
7) CHAMPAGNE CUVEE JOSEPHINE 02
Joseph Perrier
8) CUVEE AMOUR DE DEUTZ 99
Deuz

一番印象に残ったのは7のJoseph Perrierのキュヴェ。
シャルドネ+ピノ・ネーロ。
泡の力強さと細かさが圧倒的にすごい。
そして口に含んだとたん蜂蜜のコクや、ブリオッシュパンの香ばしさ
バニラの甘みなどが時間差で押し寄せてきます。
あまりの心地よさに何杯でも飲み続けたい欲望に駆られました。
参加者はイタリア人(ローマ人)ばかりでしたが、この日ばかりは
「シャンパンに比べるもはない!」と彼ららしからぬことを口走っていました。

どうやったらこんな芸術品みたいなワインができるのか。
いつかシャンパンの産地のランスに行ってみたいなー。

VIVA LA FRANCE !!!

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GAMBEROROSSO

ガンベロロッソ

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CONSORZIO DI FRANCIACORTA

フランチャコルタ生産者協会

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2010/07/17

18歳のヴェーラおばあちゃん

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これは70年前の身分証明書です。
おばあちゃんがちょうど18歳くらいの時。両親が亡くなり、身を粉にして働き

幼い弟4人を養う生活をしていたそう。その苦労話をまるで昨日のことの

ようにとめどなく語るおばあちゃん。その当時の貧しいローマの暮らしや

今はすっかり変わってしまった町並みをおばあちゃんから知るのは貴重な体験です。
今のイタリアはおばあちゃんが若い頃に比べると宇宙にいるような別世界
だそう。

そして1889年の今日7月17日はおばあちゃんのお父さんが生まれた日。
121年前のことです。
大好きだったお父さんは第1次世界大戦(1914-1918)で負傷し、46歳の
若さで亡くなりました。それ以来70年近くも毎年この日は家中にお花を飾って
お祈りをし、1人でお誕生日を祝っているのです。
もう茶色くなった昔の写真をタンスの引き出しから出してきて見せてくれたり
今日はちょっとウキウキしていたおばあちゃん。
心は娘時代に帰っていたようでした。



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2010/07/14

『SETTEMBRINI セッテンブリーニ』で祝いの宵

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いろいろなお祝い事あって、ローマの親友たち5人で『セッテンブリーニ』へ。
今日は午後6時半と早めに到着、まずは外のテーブル席のソファーでゆったり
アペリティフから。こういうステキなレストランのエントランスに入る瞬間、テーブル
に案内される瞬間、いつもなぜか恥ずかしいほどにワクワクうれしい気分。
これはもう自分の人生の醍醐味というか、こういう性格に生まれついたのか
子供のときからそうでした。食べてる時よりもこの”これから始まる”瞬間が大好き。
湿度が上がって体感温度が41度というローマでも、夕方にはやっと涼しい風が
ふいて、フランチャコルタのグラス片手にシアワセのひととき。

ちょうど私達のテーブルの横ではこの店のオーナーマルコ氏が隣のBARを
買い取る契約を交わしているところでした。秋ということだったのですが早まって
この8月にも『SETTEMBRINI BAR』がオープンするかも、とのこと。

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シチリア産の「Capo Collo=豚の首の肉のハム」のサンドイッチなどつまみながら
約2時間のアペリティフのあと野外から室内のテーブルに移動してディナーの
スタート。

本日は”仔牛のタタキ”や緑茶を取りいれたデザートなど”和”テイストのメニュ
ーが。みんなそれぞれに食べ物にはかなり頑固なので、5人全員が1品ずつ違う
メニューをオーダー。いろんなレストランではいやーな顔をされますが、このお店
では問題なくやってくれます。

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シェフの歓迎の突き出し、そして前菜、パスタはピエモンテのCASTEL JUVAL

のリースリング、このボトルが空いたところでルカが各自の料理にあわせた白

ワインをグラスで持って来てくれました。

私はPARASOCHOSパラスコス社の白ワイン「PONKA ポンカ2009」。
以前生産者パラスコス氏の試飲会に参加したこともあり、大好きな1本。
フリウリ州はスロヴェニア州との国境ゴリツィア村にある自然派ワイナリー。
4,5ヘクタールの畑は樹齢が平均50年。全て有機栽培。
「PONKA ポンカ2009」はソービニオン、シャルドネ、リボッラ、マルバシア
ピノ・ビアンコ、ピコリット、ヴェルドゥッツォとフリウリのありとあらゆる在来品種
をぜーんぶ混ぜてワイン。5日間皮をつけたままの浸漬、24ヶ月大樽で熟成。
フィルターなし、防腐剤なし。
ピンクがかった黄金色がステキ。
いろいろなブドウのそれぞれの味が繊細に調和、シェリーを思い起こさせる味わい。
ゴリツィアの土壌をそのままコンテでデッサンしたようなワイン。見事な描写。
このワインとパスタ「えんどう豆のラビオリ、ムール貝添え」の一品とは初々しい
出会いで新鮮、なかなか粋な組み合わせ。

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そしてセコンドピアットの登場。
中でも印象に残った料理は「豚の5つの味のヴァリエーション」。豚肉が焼き鳥の
串(この串京都寺町京極の100円ショップでも見かけたっけ?)にささっていて
それぞれに5つの味覚、つまり塩味、苦味、酸味、甘み、うまみの味が添えられて
います。左から塩味は塩であえたサラダ添え、苦味はコーヒーとチコリの細巻寿司
(1930年代ローマのファシズム時代には輸入品が禁止されおりコーヒーが輸入でき
なかったためチコリ(ういきょうの一種)でコーヒーのようなものをつくっていたことから由来)
酸味はオリジナルマヨネーズ、甘みはプチトマトのジャム、うまみは昆布だしの
吸い物。最後に5つ目の味覚として”うまみ”も考慮されていたところが面白かった
です。やわらかい豚肉とそれぞれの組み合わせを舌の上で堪能しました。

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この豚肉にあわせてTRINCHEROトリンケーロ社の「BARBERA D' ASTI
SUPERIORE 2003」が登場。
ピエモンテはアスティにあるワイナリー。100年近い歴史があるのにかなり
無名のワイナリー。発酵はセメントタンク、醸造は大樽に限ると、なかなか
ルカが選びそうな”渋め”の1本。
少し冷やしてサーブしてくれました。
赤ワインでもこれなら夏の食事に合います。ブルゴーニュのような洗練された
エレガントさに驚き!

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3種類も頼んだデザートにはドイツMEULENHOF社の「リースリング1994」。

それにしてもこのお店は本当にサービスがよく、日本の旅館みたいに痒い
ところに手が届きます。ソムリエのルカをはじめとしてチームワークのよさ
みんながそれぞれの役割を楽しんでいるところが伝わってくる対応です。
こんなお店、今時貴重です。

ディナー後にシェフのルイジ氏がテーブルに来てくれました。
ラップ歌手みたいな風貌の彼はアマルフィ出身、トスカーナはリボルノにあった

銘店「GAMBEROROSSO」(オーナーの人生転換のため人気店であったにもか

かわらず閉店)で働いていたそう。「日本は素晴らしい料理の伝統のある国。

1年に1,2回は料理の勉強のため訪れます」という彼。今月末から日本から

日本料理のシェフがこのキッチンに来られるそう。新たな料理の展開があるとの

こと。彼もどんなメニューができるか楽しみにしているとのこと。
思わずみんなで「私達も楽しみにしています!」と合唱。

食いしん坊の友達たち、ステキなインテリア、おいしいワインと料理。
ひとときのシアワセに心酔して帰宅。

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SETTEMBRINI セッテンブリーニ

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PARASCHOS  パラスコス

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TRINCHERO   トリンケーロ

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2010/07/12

夏のワインカクテル『GOCCIO ROSA ゴッチョ・ローザ』

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蒸し暑い夏の夜、軽くシャンパンでもと立ち寄ったセルジョの店。
すると黒板の本日のグラスワインリストに見たこともない新しいワインが。
その名も『ゴッチョ・ローザ』5ユーロ。
しかもこれだけ赤字で記載。

これは昨日の夜中に常連の1人ガンベロ・ロッソの編集長ダニエレ・チェルニッリ氏
が遊び心で思いついたという夏のカクテルワイン。
マルケを代表するワイナリー「VELENOSI社」の”VISCIOLE”にスプマンテを混ぜ
ミントの葉をさしたもの。
ちょうど発案者もいて、期間限定というので飲んでみました。
ロゼよりも濃い、なんともいえないこのピンク色!
キリリと冷えてすっきりした飲み口。
チェリーやプルーンの甘くチャーミングな味にミントがさわやかさを出しています。
ワインカクテルで涼む夏の宵。

ちなみに”VISCIOLE”ヴィショレとはマルケ州では昔から伝わる飲み物で、ブドウ
ではなくチェリーと砂糖シロップで作られたワインのような味のアルコール飲料
(14度!)。

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マルケ州はあまり知られていませんが、壮大な自然あり、世界遺産の歴史都市
あり、数々の名物料理ありという中部イタリアの宝石と呼ばれる州。
「VELENOSI社」のHPをクリックすると、一時期話題になったダスティ・ホフマン
を起用したマルケ州の宣伝ビデオが。

マルケの魅力をちょっぴり堪能したい人クリックどうぞ。

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VELENOSI

ヴェレノージ

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2010/07/08

ヴェーラおばあちゃんのレシピは国宝級

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同じ建物に住むVERAヴェーラおばあちゃんは1922年ローマ生まれ。
本当の誕生日は1月31日だけれど、この日の聖人が借金の神様という
ことで、戸籍上でも無理やり1月30日に生まれたことにされたそう。

90歳近いおばあちゃんは、家族もなく1人暮らし。
毎日の話相手はテレビの横の壁に貼ってある、キリスト様やピオ神父
故ローマ法王、亡くなった両親などの天国の人々。
食卓のテーブルの上にもベットの枕もとにもところ狭しとぺたぺたと貼り付け
てあります。
本人は真剣でも聞いてるだけで笑えてくる俗語連発の豪快なローマ方言
(耳が遠いので大声)で口達者も足腰は弱り、家の中を歩くのもやっと。
10日に一度の食料買出しは、近所の青空市場にたどりついて戻ってこれる
かどうかもさだかではない重労働。

そんなおばあちゃんはローマでも最も古い下町テスタッチョ地区の老舗トラット
リアで50年以上もキッチンで働いたという、泣く子も黙る筋金入り料理人。
手打ちパスタからトリッパの煮込みまで、さらに今ではもう忘れ去られたような
昔のローマ料理も、目をつぶってでも作れるという人間国宝みたいな人です。

食料買出しの荷物持ちのお手伝いをしたある日のこと。
昔ながらの「POLPETTA ALLA ROMANA」ローマ風ハンバーグのレシピを教えて
くれました。
生肉のミンチではなく、茹でた肉のミンチを練ってつくるところが独特です。

POLPETTA ALLA ROMANA
材料:
A 
牛肉
鶏胸肉
にんじん
セロリ
たまねぎ

モルタデッラハム
パン(ローマのパンロゼッタが好ましい)
たまご
パルミッジャーノ
オイル
パン粉

作りかた:
1 深鍋にAの材料をぶつ切りにして塩を入れたっぷりの水でコトコト
数時間茹でる。(ボッリートを作る要領)
2 茹でた牛、鶏、にんじんをモルタデッラと水に浸してやわらかくなった
パンと一緒にミンチ状にする。
3 たまご、すりおろしたパルミッジャーノ、オイル(オリーブでもサラダ油
でも可)塩をいれ丹念に練る。
4 ハンバーグのように平たい形をつくりまわりにパン粉をつけてできあがり。

*フライパンで焼くだけでよし、またはトマトソース煮込みも。

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たねができあがったところで「味見しな」というので生のまま食べてみました。
「おいしー!!!」と叫んだその味は、子供のころに食べたコンビーフ、もしく
はパリで味わったパテの味に似ていました。
調理しなくともこのままでもすでにおいしいハンバーグ!
「これがローマのハンバーグかー」と感激。それにしてもどこのトラットリアでも
みかけたことのないこの料理。今はなくなった昔のローマレシピなんですね。

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「早く死にたいよー。」「キリストさんよお迎えに来てくれよお!」が口癖
のおばあちゃんも、この時ばかりは「アタシのエプロン姿を見せてやるよ!」
と寿司職人がねじり鉢巻をつけるごとくエプロンを腰に巻いて「アタシがこんな
においしい肉団子を作れることがバレたら、日本に誘拐されちまうよ。」
とか冗談を飛ばしながらイキイキしていました。またおばあちゃんの手の早さ。
どこにこんなエネルギーが?!と思うほど素早い動きをしていました。

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このハンバーグはフライパンでシンプルに焼いてみましたがそれはそれは
極上の味でハクション大魔王みたいにパクパク食べてしまいました。
翌日「ポルペッタおいしくできたよ」とおばあちゃんのアパートに報告に訪れた
ら、今までみたことのない笑顔を見せてくれ、そのあと急に真剣な顔になった
かと思うと一言。
「日本人にゃ内緒だよ」。

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2010/07/07

VISSANI 御殿

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以前から訪れたかったウンブリア州にあるレストラン『ヴィッサーニ』。
国営放送RAIの番組にもよく登場するあのシェフ、ジャンフランコ・ヴィッサーニ氏
のお店です。
「スターシェフ」という名がこれほど似合う人、右に無し。
日本では昔「料理の鉄人」という番組でピエール・ガニエールを破り、道場師匠に
負けたあの人です。
ガイドはあまり気にしない方なのですが、『ヴィッサーニ』は「ガンベロロッソ・レスト
ランガイド」では最高得点でイタリアトップ、ミシュランは2つ星。
ガンベロではべた褒めなので、はたしてどんなところなんだろう?と長らくハテナ
マークをつけていたのです。

ローマから車をとばして2時間、鹿が飛び出してきそうなウンブリアの深い森の中
迷いに迷って到着した『カーザ・ヴィッサーニ』。
これはこれは貴重な体験でございました。

やっとたどり着いたのはハリウッドスターの別荘みたいな門構え。
巨大な鉄の門が自動でオープンし、車のまま敷地内へ。
その奥に見えるのは3階建てのレストラン&ホテル。
1階がレストランで上がホテル。
真っ暗の森の中に浮かび上がる『カーザ・ヴィッサーニ』。
ディズニーランドに1歩足を踏み入れる子供みたいにワクワク。
これまた巨大なドアがあいて中に入るとその広さにびっくり。
何部屋にもわかれています。
高級感あふれるアンティーク家具や証明あり、大人が3人ほど寝られるような
巨大ソファーあり、グランドピアノあり、まずはインテリアに感激。
とてつもない資金力が背景にある感じがひしひしと。
次に目に入ってきたのはホールスタッフの制服。
女の子は白襟つきのグレーのワンピースにフリフリの白いエプロン。
白くぽっちゃりしたカメリエーレはそのままアキバに出現できそうです。
そして現れたのはジャンフランコ氏のご子息ルカ氏。ホールを担当。
お父さんと同じく柔道選手みたいな巨体に派手なネクタイ。
そして主役のジャンフランコ氏も現れご挨拶。テレビで見るより巨大!
登場人物に圧倒されている間にメニューがきました。
「バナナのニョッキ」、「スパゲッティのキールロワイヤル」などなどナニコレ!
ナニコレ!みたいな料理が分厚い紙の上で踊っています。
結局2種類あるうちの大きいコースメニューに決めました。

全部食べ終わり料理の感想は、期待外れ。。。創作料理派でしたが
1つのお皿の上での味の組み合わせや食感、素材の面白さなど記憶に
残らないものが多く、エルメスの豪華な食器の上での盛り付けは美しかった
ものの、もっと料理の上でウンブリアの郷土性、ヴィッサーニならではの
何かを感じたかったです。もちろんあくまで個人的な感想で。

それとサービス。
まだ食べているバターやグリッシーニを下げようとされたり、注文した
スターターの白ワインのボトルがぜんぜん終わっていないのに赤ワインを
薦められ、もう白ワインはなくなったのかなと思い、フルボディの赤を飲んで
いるところにワインクーラーからまた最初の白ワインをサーブしてきたり。。
さらにデザートルーム(デザートのときには別のリラックスルームに移動)
では、ホールの責任者っぽい人が部屋にある巨大画面のTVをつけ南ア杯
の試合(イタリア戦ではない)をチェックしたり(裏方で見てくださいな)、BGM
からはベタなクリスマスソングが流れてきたり(誰も気付かない?!)、最後
の方はなんか笑えてきました。
追い討ちがその責任者っぽい人が「今日はもう遅いので僕はお先に失礼
します、あとはこの若いの(同僚)にお申し付けください」とお客に宣言して
きびすを返して帰っていったところ。食後のゆったりした貴重な時間にパチパチ
他の部屋の電気も消され「早く帰って欲しいのかな」とそわそわさせられました。
実際このカメリーエレが帰った後、食後酒やエスプレッソを飲んでいた客も
みんな席をたって次々と帰りだす始末。
はるばるこんな田舎まで来て、しかも単価が数百ユーロもするレストランでこれは残念。
ジャンフランコ氏もルカ氏も食べ始めた時に一瞬見ただけでした。。。
もてなしの気持ちというか、遠方から来た来客への誠意がもう少しあればもっと
違う印象になっていたのになーと思いながらとっととローマへ帰りました。

ということでお店の雰囲気だけは楽しかった!
天井の高いゴージャスな空間で、熊みたいな大男のヴィッサーニやかわいい
制服のシュールなカメリエーレ達の登場する劇を見ているような、不思議の
国のアリスになったような気分を味わえました。

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CASA VISSANI

カーザ・ヴィッサーニ

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2010/07/03

CREMOLATO DI PESCA E SPUMANTE  桃とスプマンテのクレモラート

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毎日30度を越す猛暑のローマ。

金曜の夜はフランス大使館に務めるMassimo&フィアンセのSonokoの
セレブカップルとディナー。そのあと2人の”超お気に入りの場所”に連れて
行ってくれるという。
先ほどおなかに入れたカルボナーラや牛のボッリートを消化すべく散歩しながら
到達したのは老舗ジェラテリア。
有無を言わさず「コレを食べよ」とMassimoが注文してくれたのが
『CREMOLATO クレモラート』。クレモラートとは、ジェラートとグラニータ
のあいだのアイス。ジェラートのようにミルクや乳製品は入っておらず
グラニータほどカリカリしたかき氷ではない、その中間。
いろいろな種類の中から「桃とスプマンテのクレモラート」を選びました。
なんというみずみずしさ!桃の甘さ。少し皮も入っています。

フルーツそのものを食べているようなフレッシュな味。
それもそのはず、原材料はフルーツと砂糖だけ。それも砂糖は全体の
たったの20%だそうです。
食感はシャリシャリとクリーミーなかき氷という感じ。
そのほかスイカやマンダリン、レモンなどのクレモラートがありました。
ごまのアイスクリームというのも気になりました。
あまり知られていない地味なお店ですが、かなりの穴場です。
Massimoは2カップ目をおかわりしていました。

クレモラートのおかげで、蒸し暑い空気も一気に冷めて、夏のローマ
の散歩を楽しんで帰宅。

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