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2010/09/07

VERAヴェーラおばあちゃんのトマトソース

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「いちじくの月に待ってるからね。」
と日本に帰国する前に送り出してくれたおばあちゃん。
昔は月というのは8月とか9月とか数字の呼び方ではなく
その時期の旬の青果の名前で呼んでいたそう。
いちじくは9月が旬の果物。
ローマに戻ってすぐおばあちゃんのアパートを訪ねてみました。
日本に帰る前は家族のお土産に、といって1日かけて煮込んだトマト
ソースを持たせてくれたのですが、今度は私がローマに帰ってすぐに
食べられるように重たい体を起こしてまた作ってくれていたのでした。

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トラットリアで働いたおばあちゃんの40年のキャリアは全く衰えておらず
びっくりするほどいろいろな材料が盛りだくさん入っているのに全ての味が
均等で、甘みがあってなめらかで、一寸の狂いのないトマトソースでした。
またもうひとつのおいしさの秘密は、ちょうどサンマルツァーノトマトがおい
しい時期なのです。おばあちゃんが指摘するように、切り口を見ると実が中心
まで見事に真っ赤!うまみたっぷりです。これが白っぽいと風味が薄いのです。
だからおばあちゃんが4人の兄弟の面倒を見ていた若い頃はこの時期になる
と大量にサンマルツァーノを買いこんで大きな鍋で1年分のトマトソースを作った
そうです。
今は出番のなくなったその巨大鍋も、いいと言ってるのによいこらしょよいこらしょ
とタンスの奥から取り出して見せてくれるのでした。
昔話をする時が一番幸せそうなおばあちゃん。

さてそのトマトソースのレシピは、
サンマルツァーノ
イタリアンパセリ
バジリコ
タマネギ
ニンニク

その他好みでいろいろ香草を入れてもよい。

これらをオリーブオイルで炒めて半日弱火でコトコト煮込むだけです。
その後パッサトゥーラというステンレス製の手動の裏ごし器で裏ごし
して完成です。

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いつ会っても泣きそうな顔で「もう限界だ。明日死ぬ。」が口癖のおばあちゃん。
でもこのトマトソースを食べて、実はおばあちゃんは本人やみんなが思って
いるほど弱ってない。まだまだ元気だと確信しました。
85歳になってもこんな非の打ち所のない美味を作りだせるおばあちゃんは

すごい生命力の持ち主です。

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