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2010/09/22

スロベニア産『SUTOR WINE FARM - SAUVIGNON 2006』

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ローマの『TRIMANI WINE BAR』でのランチにて。

プルっと体が震えるようなおいしいワインに久しぶりに出会いました。
スロべニアの自然派ワイナリー「SUTOR WINE FARM」の白ワイン
SAUVIGNONソーヴィニオン2006。
注がれるとすぐにグラスに汗が出るほどキリリと冷やされた金色の液体。
早くも香りが誘ってきます。
一口飲んで喉からスッーとワインの水脈が一筋、胃袋まで届きました。
トマトの葉っぱをかじったようなほろ苦い青さと、桃や洋梨の甘酸っぱさ
ミネラルの香りと味わいが舌の上から胃の底でもキラキラとこだましている
ようです。そして、なんという後味の長さ。しっかりした存在感はあるけれど
決して重くのしかかることなくエレガントで繊細さ。スイスイ喉に入って
いきます。おかげでお昼からグラス2杯も飲んでしまいました。
詩の世界から抜け出たようなラベルのデザインにもうっとり。
最先端を行くスロベニアの生産者の美意識に酔いしれました。
それにしても、スロベニアのワインというのは桁外れにいいものがあります。

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「SUTOR WINE FARM」はイタリア最北東のフリウリ・ヴェネツィア
ジュリア州からさらに東、スロベニアに入ったあたりにあります。
ヴェネツィア湾からもそう遠くはないので山あり海あり、ミクロクリマ
の発生する地域です。このワイナリーがあるVIPAVSKA DOLINA
(ヴィパヴァ渓谷)はたくさんの生産者が集結していてヴィパヴァ
ワイン街道
たるものも存在する名産地。

このワインを飲みながらフリウリとスロベニアの国境付近の村、ゴリツィア
を訪問した時のことを思い出しました。マーケティングという言葉からはかけ
離れたレベルで素手で勝負するようなワイン造り。通常どのワイナリーにも
存在する”エノロゴ(ワイン醸造士)”を雇わずに、全生産工程を自分ひとりで
やるみたいな造り手の精神もこのあたりならでは。「スターエノロゴ」なーんて
言葉を発すれば鼻先で笑われそうな職人さんたちが働いていました。
唾をつけた指先を空高く突き出して天気の動向をあてるおじさん。害虫
がついた葉っぱを一枚一枚手で摘んでいました。

原始的にもかかわらずワインが泥臭くなく、素晴らしいエレガンスを備え
ているところにこの地域のワイン造りの底力を感じるのです。

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このワインバーではいろいろなワインがグラスでも楽しめます。
ローマ最大の品揃えだけあってそのセレクトはイタリアはもちろん
ヨーロッパからカリフォルニア、オーストラリア、チリまで世界中の、しかも
話題のワインをお店の人の説明を聞きながら選べます。

スモークサーモンとブリオッシュ、フランス産バターのランチプレートで
ご馳走さま!

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TRIMANI WINE BAR
Via Cernaia, 37/b - 00185 Roma
Tel. 06.446.9630
日曜定休

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SUTOR WINE FARM

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