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2010/11/20

『地中海式ダイエット』がユネスコ世界無形文化遺産に

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11月18日「地中海式ダイエット」がユネスコの世界無形文化遺産に認定された
というニュース。
ピエモンテ州のバルバレスコ村のブドウ畑の丘やカンパーニャ州アッヴェリーノ
地域の栗林などがユネスコ世界自然遺産の候補にあがり、今か今かとその
発表が待たれていたところ、突然誰も予想していなかった「地中海の食事習慣」
が無形文化遺産に認定という吉報。自然遺産の候補地の人たちは拍子抜け
したかもしれませんが、これもイタリア人が誇る国の財産。

では今脚光を浴びている「地中海式ダイエット」とはなんでしょうか?

これはやせるためのダイエット方法ではありません。
わずらわしいネーミングですが、もともとの語源がギリシャ語の”生活方法”から
きているように「地中海式の食事習慣」というものです。それは食事の取り方に
よって健康的な生活を送る伝統的な生活習慣であり、今でもイタリア料理の基本
となっています。

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「地中海式ダイエット」は上記のピラミッドの図式に示すことができます。
一番下の段から最上段まで全9段のカテゴリーで構成されていて、毎日
(DAILY)、週に数回(WEEKLY)、月に数回(MONTHLY)食べるべき
食品が一目でわかるようになっています。ワインも適量飲むことが薦め
られているのはうれしいですね。
そしてそのピラミッドのルールというのはこの5項目からなっています。

1.旬の野菜や果物、穀物を豊富に摂る。
2.主たる脂肪源としてバターでなく日常的にオリーブオイルを使う。
チーズやヨーグルトも毎日摂取するが少量。
3.魚介類を習慣的に摂取する。
4.肉の摂取は少量。
5.食事中に適量のワインを飲む。

イタリアを含む地中海地方は昔は決して豊かな地ではなかったのです
がその貧しさゆえに肉などを食べる機会が少なく、野菜を中心とした質素
な食事が、心臓病やガンの発生を予防し、アメリカやほかのヨーロッパ
諸国の中でも平均寿命がずば抜けて高いことが証明されています。
これは「地中海式ダイエット」の生みの親でもあるアメリカのキーズ博士に
よって1960年ごろに発表されました。博士本人も100歳まで生き延びて
(1904-2004)まさに自らの体を持ってその研究の成果を証明しています。

日本にいてイタリア料理というと「スパゲッティー」や「ピザ」などがすぐに
思い浮かべられますが、こちらに来てその野菜料理の豊富さには驚かされる
ものがあります。いまだ始めて見る野菜料理にたびたび出会います。
まずは野菜そのもののバラエティーの豊富さ。そしてその野菜を使った料理の
レパートリーの多様さ。それが地方ごとに変わるのですからそのレシピは星の数
ほどにも。
ローマの朝市に行くと、いつも野菜の迫力に圧倒されます。1つ1つの野菜が
今にも歩き出しそうなほどモリモリしています。朝鮮人参や滋養強壮剤なんか
なくとも、どこの地方にもある朝市に並んでいる野菜を食べるだけで元気が
わいてくる感じです。肉厚で色も味も濃い。山盛りになった採れたての野菜の
生命力を見ると、この国の地面ってすごいな、そりゃ人間も健康になるわな、長生
きするわな、と思うのです。

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