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2010/11/17

ローマでのお茶&懐石セミナーを終えて

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あまりのめまぐるしい毎日に10日ぶりの更新となってしまいました。

ローマで行ったお茶のセミナーと懐石ディナー&セミナー。
一瞬にして過ぎ去ったこの1週間。

イタリアではよくお洒落用語のように「ZEN」という言葉が使われています。
レストランやインテリアのお店の名前に使われていたり、神秘的なことを
言うかわりに「とてもZENですね」というような言い方をしたり。でも誰も
「禅」とは何かを説明できる人はいません。日本にも少ないかもしれません。
この「禅」をお茶や懐石料理を通して紹介するという、かなり新しい、難しい
セミナーを行いました。
どのセミナーも会費制で決して安価ではなかったし、このような会に来る
イタリア人は本当にまだまだ少数派です。流行の寿司のセミナーだったら
もっと大勢の人が押し寄せたかもしれません。

今回のテーマは禅の心を表現した懐石。それをローマで。
コース料理に慣れた、しかも日本人以上に大食であるイタリア人に、箱に詰
められた量の少ない冷たいディナー。
「箱を見て、これが今日のディナーといわれた時、え?これだけ?これで
70ユーロ?!と思ったけど、箱を開けてその美しさにびっくり、食べてみて
さらにその美味しさにびっくり。これは70ユーロ以上の価値があると思いました。
自分達の思考回路から全く外れたこの日本の伝統ディナーには度肝を抜かれ
ましたよ。」などいろいろうれしい感想がありました。

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最初は誰も知らない「カイセキ」という料理のセミナーに本当に人が集まるのか
とか、外国の料理には異常に閉鎖的なイタリア人には受けないのではないかな
どいろいろ反対案もありましたが、だからこそやっぱりやってよかったです。
共同で企画したローマのレストラン経営者達、「ラ・メランジェ」の松宮先生と
「サルティンバンコ」の澤田勇シェフ、そして参加者の皆さん。
日本人もイタリア人も、この会に関わった全ての人たちの異国の食文化に対する
興味、そして「やってみよう!参加してみよう!」という勇気がどこかで一体となって
このイヴェトの成功をもたらしてくれたように思います。
ローマにて「一期一会(一生に一度会うこと、一生に一度限りであることを大切に
思う)」を実感した瞬間でした。

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またよく見かける外国向けの見せかけだけのニセモノのお茶や懐石ではなく
松宮先生と澤田シェフのおかげで、道具も含め質の高い本物のおもてなしが

出せたこともイタリア人に説得力があったようです。
今後もまたやってほしいというリクエストをいろいろいただきました。それが実現
できるかどうかわかりません。もしかしたら今回限りかもしれないし、逆に今後
お茶や懐石ブームが訪れる日が来るかもしれません。
どちらにせよ何か新たなメッセージを投げかけられたこと、カイセキの箱を開け
初めて懐石を見た時のイタリア人の驚きの顔、これはずっと忘れることはできま
せん。

そしてうれしいことに14日の日曜日、ローマ新聞「IL MESSAGGEROイル・メッサー
ジェーロ」にこの「il_messaggero_141110.pdf」をダウンロード が掲載されました。

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