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2010年12月

2010/12/28

『ENOTECA OBERDAN エノテカ・オーベルダン』TODI トーディ村

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ウンブリア最終日はトーディへ。
このなだらかな丘陵に幻想的にうかびあがるトーディ。
その景色はどこを写真にとっても絵葉書のような美しさ。

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トーディの入り口で迎えてくれるのは「サンタ・マリア・デッラ
コンソラツィオーネ教会」。雲空の下にも映えるこの教会、中では
ちょうど結婚式が行われていました。
ウンブリアからローマ入りをする前にトーディでランチをしようという
ことになり、またまたサルヴァトーレに電話してみました。
この村のオススメのお店を聞いたところ、1秒の考える間もなく教えて
くれたのが『エノテカ・オーベルダン』。村のすぐ入り口にある小さな
誰かのお宅のようなかわいいお店です。

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この外観だけでもワクワクしてきます!
外に張り出してあるメニューを入店する前に読む楽しさ!

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赤毛の女性オーナーのエレナさんが経営する家庭的なお店。

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エレナさん自らが今日のグラスワインをオススメしてくれます。
そして本日のメニューもシェフである彼女がおいしそうに説明
してくれました。

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プリモはイワシとタマネギのスパゲッティ。
本日は新鮮なイワシが手に入ったと聞いてこのメニューを選びました。
具はこの2種類の素材だけというのにこのクリーミーさ。
パスタにもしっかり味が染み込んで。

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しばらくお肉が続いていたのでセコンドはタラのトマトソース煮込み。
これは典型的な地中海料理で大好きなメニューの1つです。
タラの身がしっとりとやわらかく美味。さすがサルヴァトーレオススメの店!

食事のあとサルヴァトーレにエレナさんのお料理がおいしかったと
お礼の電話を入れたら自分が褒められたように喜んでくれました。

 

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トスカーナと違いまだまだ観光化されていないウンブリアの田舎町。
知られざる小さな村の小さな料理店を発見する旅は、ちょっと病み
つきになりそうな楽しさでした。
田舎ならではの食材のおいしさ、古い郷土料理を”新しい”と感じるほど
新鮮な感動がありました。
今度は春の旬を味わいに来ようと心に誓い雨模様のトーディを後にしました。

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ENOTECA OBERDAN エノテカ・オーベルダン

ViaA. Ciuffelli 22  Todi (PG)
Tel 075 8945409

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2010/12/24

『LA CANTINA DI SPELLO ラ・カンティーナ・ディ・スペッロ』SPELLO スペッロ村

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サルヴァトーレが「絶対にオススメの店!どうしても行くように」と予約
を入れてくれた『LA CANTINA ラ・カンティーナ』。べヴァーニャの『TRATTO
RIA DA OSCARトラットリア・ダ・オスカー』の予約をキャンセルしてまで
駆けつけたこのお店。
もし今「イタリアで好きなレストランはどこですか?」と聞かれたら、プーリア
の『CIBUSチーブス』とパルマの『COCCHI コッキ』に並んでこの料理店の
名前を答えます。
ここはちょっとどころかかなり感動した1軒。

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インテリア雑誌の中に入り込んだような店内。こういうお店って、料理は
ハズレという場合が実は多々あります。というかこのテの店は、ほとんど
が雰囲気だけというパターンです。この点でもここは例外!

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このお店の家具から照明、お皿やカトラリーもステキすぎ!

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サルヴァトーレの友達というお店の女の子のオススメワインを注文。
これがまた大ヒット!!!
TABBARINI タッバリーニ」というモンテファルコのワイナリーによる
サグランティーノ品種のロゼ『BOCCA DI ROSA -ROSE IGTボッカ・ディ
ローザ 2008』というワイン。サグランティーノは赤ブドウの中でも最もポリフェ
ノールの多い品種で、タンニンの重さに辟易するワインが多い中、この
フレッシュなロゼは新鮮な驚きでした。15%と高いアルコールですが
赤実フルーツの甘酸っぱい風味が口いっぱいに広がり、そのまろやかさ
は赤ワイン以上。高いアルコール度数にもかかわらずとても飲みやすく
こんなおいしいロゼがモンテファルコにあるなんて!

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メニューを見てまたまた感激!肉やきのこ料理が中心のこの地方の
独特の郷土料理がズラリ!
メニューを全部制覇したかったのですが、その中から心していくつか
の料理を厳選。
まずはオムレツの黒トリュフ添え。この卵の濃厚さ、コク、右に
出るものなし。黒トリュフと卵の相性って抜群ですね。

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イノシシ肉のタリオリーニ。
これも手打ちの麺のコシ、肉のうまみ、具と麺の絡み、もうなんとも
言えず絶品でした。ロゼワインがどんどんすすみます。

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こちらはサルヴァトーレが「絶対に食べて!」と強制的にもうオーダー
されていた一品。
子山羊とアーティチョークの煮物。
メニューを言葉にするとなんのこともないシンプルな料理なのですが
肉のおいしさ、アーティチョークのおいしさが時間差でじわじわやってくる
感涙もの。これはちょっと忘れがたい料理。
このテリトリーを色濃く表現する素材のレベルが普通でないのです。

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感動はまだまだ続きます。
デザートのシャンテリークリームの木いちごソースかけ。
このクリームの軽やかさ!なめらかさ!
こんなデザート見たことない!

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胃が許すなら、まだまだ注文したい、味見してみたい料理はいくつか
あったのですが、地元のサグランティーのグラッパで今夜はおしまい。

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ウンブリア産の”白”トリュフをたまたま生産者が持ってきていて
キッチンやホールのスタッフみんなでその芳香や形を楽しんでいました。

「素材の迫力を感じるシンプルなのに極上においしい郷土料理」を
出せるお店ってなかなか全国的にありそうでありません。特にミラノや
ローマなどのイタリアの都会では本当にない。
実は「ラ・カンティーナ」に行った日は胃が弱っている状態だったの
ですが、それでもガツガツ食べてしまったほどおいしかったのです。
目と舌だけでなく、弱った胃も喜ぶ「ラ・カンティーナ」の料理!

近いうちにまたウンブリアにこなければならない理由がひとつ増えました。

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RISTORANTE LA CANTINA DI SPELLO
リストランテ・ラ・カンティーナ・ディ・スペッロ
Via Cavur 2 - 06038 Spello (PG)
Tel 0742 651775

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2010/12/20

『SALVATORE DENARO サルヴァトーレ・デナーロ』に会いに

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べヴァーニャ村から隣村のモンファルコへ。向かった先はサグランティーノ
ワイナリー『ARNALDO CAPRAI アルナルド・カプライ』。

いましたサルヴァトーレ!
アポなしに訪問したので留守かどうかはわからなかったのですが、ダメもとで
呼び出したところ、満面の笑みで出てきてくれました。
サルヴァトーレはワイナリーで月一度のクッキングクラスを持っています。ただ
なかなか日程的にも参加が叶わず、彼のトラットリアも数年前に閉店された
ため、前から思っていた「どこに行けばサルヴァトーレの料理が食べられる
のか?」という疑問をぶつけてみました。彼の顔が一瞬輝いたと思いきや
「うん、それはだな、5分待ってくれ!」と一言残し、すごい早さでどこかに
消えてしまいました。その5分が15分になり、30分になり。。。1時間近く待た
されたあげく。
両手に大きなお皿を持ち赤い顔をしたサルヴァトーレが息をきらして走ってきました。
そうです。なんとキッチンに行って彼の料理を作ってきてくれたのでした。

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その料理は「ROCCIATA DI VERDURE ロッチャータ・ディ・ヴェルドゥーレ」。
野菜をパイ生地で巻きオーブンでさっくりと焼き上げたもの。
オリーブオイルでいためた野菜とパイ生地だけで作られたこのシンプルな料理。
この生地の外部はサクサクと軽く、中心部は野菜がしみこんでしっとりしています。
見事な食感と味わいのバランス。見かけはなんでもない料理ですが、一口食べて
唸るほどの絶品でした。
サルヴァトーレの腕をこの一品で納得。

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そして「CRESPIGNO クレスピーニョ」というタンポポの葉みたいな形の
面白い野菜のサラダも持って来てくれました。
1時間も待たせても自分の料理を食べさせようとしてくれたサルヴァトーレ。
夕食前というのにたっぷりとサルヴァトーレの料理を堪能。
そしてこのあと、サルヴァトーレが「ウンブリアに来たなら必ず行くべき。」と
いうオススメのお店の話をしてくれたので「うーん、一度行ってみたいな。」と
何気に返事したところ、その場で彼の携帯からそのレストランを予約してくれ
ました。さらに「子山羊とアーティチョークの煮込み」が絶品ということで予約の
電話でその料理ももう注文してくれたのでした。
ただ困ったのは、サルヴァトーレによるオススメ料理の説明の長いこと!
その料理がどういう食材を使いどんな調理法かまで話してくれるのです。
こちらとしてはもうかなり長居し遅くなったのでお別れの挨拶が喉まで来ている
のですが「アッ!それともう1つ!」と言ってまた違うメニューの話になり、立ち話
は永遠に続くのでした。

今までイタリア各地でいろいろな料理人に出会いましたが、サルヴァトーレ
ほど食べる喜びに溢れる人はみたことありません。彼の同業者である友人たち
のお店やその料理を全身で表現するサルヴァトーレの周りはいつも笑いが絶え
ません。彼のクッキングクラスが予約がとれないほど人気という理由がわかります。

いつか近いうちに必ず彼のレッスンに参加することを約束してやっとお別れ。
ワイナリーを後にし、急ぎサルヴァトーレが予約してくれたレストランのある

スペッロ村へ向かいました。

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COOKING CLASS WITH SALVATORE DENARO

ARNOLDO CAPRAI アルノルド・カプライ

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2010/12/13

『LA BOTTEGA DI ASSU ラ・ボッテガ・ディ・アッス』BEVAGNA べヴァーニャ村

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9月にこの村を訪れて大好きになったこのお店『ラ・ボッテガ・ディ・アッス』。
べヴァーニャ村の広場を見渡す絶好のローケーションにある3テーブルだけ
のトラットリア。
”アッス”とはこのお店の美人オーナーのアッスンタさんのあだ名。
店名は”アッスンタの工房”という意味。
このアッスンタの工房は壁中ぎっしりと本が天井まで積まれていて入ると一見
本屋さん。さらに本の間にはところ狭しと素敵な陶器がぎっしり並んでいます。
ミニマリズムとは正反対の物だらけのお店。
テーブル席を確保するよりも自分らしい空間を作りたかったというアッスンタさん
のおうちに招かれたような気分になるお店なのです。

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午前中は村一番の肉屋『DA TAGLAVENTOラ・タリアヴェント』で
さんざんいろいろなサラミを試食&購入したので、テーブルにつくなり
喉を潤すべく、早速フランチャコルタを注文。
「AZIENDA AGRICOLA UBERTI社」の『COMARI' DEL SALEM』はシャル
ドネとピノ・ビアンコを使い48ヶ月熟成。力強い発砲とエキゾチックなフル
ーティーさが印象的。

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「今日は面白いメニューがあるのよ!」とアッスンタさん。
「ラプンツォラのサラダ。」
「ラプンツォラ???」
聞いたことのない名前の野菜。
これにウンブリア産の搾りたての新油とバルサミコ酢をたらしたもの。
ミニ大根みたいな根っこがついた奇妙な形の野菜です。
形が似ているのでルーコラみたいな味を想像しましたが、食べてみると
苦味はなく甘い青々しい味わい。なかなかいけます。
こんな珍しい野菜を食べるのも楽しいものです。

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そしてこちらは地元でとれる名もない季節の野菜を茹でてにんにくと
ぺペロンチーノ、オリーブオイルでいためたもの。
野菜のメニューがおいしいのもこのお店が大好きな理由。

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フィノッキオとセロリのスープ。いかにも冬らしいメニュー。
野菜のやさしい味わいが口いっぱいに広がります。
ピリッと辛いオリーブオイルがよく合って、素朴ながら美味。

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黒トリュフのスパゲティー。
黒トリュフはウンブリアを代表する名物。
オリーブオイルというもう1つの地元の名産の融合した郷土料理。

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黒トリュフの芳香と味わいがみっちりとパスタの1本1本にしみこんで
またスパゲティーの茹で具合も絶妙。
もう一皿おかわりしたいほどおいしい!
久しぶりに感動した乾麺。

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デザートはカンパーニャ州はべネヴェントの伝統菓子トローネ。
クリスマス時期によく食べるこのお菓子は、卵白とハチミツ、アーモンドを
練り上げたコーヒーにとてもよくあう素朴な味わい。
最後にはサグランティーノの赤のデザートワインも注文、GINO PAOLI
ジーノ・パオリのJAZZを聴きながら時間の存在も忘れ。。。
お店のインテリアに料理、BGM、etc.etc...アッスンタさんのセンスのよい
おもてなしに、すっかり心酔したランチでした。

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LA BOTTEGA DI ASSU'
VINO E OLIO E CUCINA

Corso Matteotti 102
06031 Bevagna (PG)
Tel 0742 360978

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2010/12/10

『REDIBIS レディビス』BEVAGNAベヴァーニャ村

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紅葉真っ盛りの冬のウンブリアへ。
小さな小さなべヴァーニャ村にあるロマンチックなホテル『オルト
デッリ・アンジェリ』は1700年代に建てられた貴族の館を改装した
美しい建物。あまりにも美しすぎて映画のセットに迷い込んだようです。
その中にあるレストラン『REDIBIS レディビス』ヘ。
このレストランはなんと紀元後1世紀のローマ古代劇場の回廊部分なのです。
レンガ作りの高い天井と暖炉、そしてモダンスタイルの木の家具がなんとも
素敵な空間。

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前菜はタマネギとゴルゴンゾーラ、へーゼルナッツのグラタン。
香草のマッジョラーナも含め素晴らしい素材同士のハーモニー。

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ワインはこの地方の伝統的な白ワイン「ADANTI」の『GRECHETTO グレケット』
を注文。べヴァーニャはウンブリアのワイン名産地モンテファルコの隣街
なのでワインリストには地元ワイナリーがたくさん名を連ねています。
額に入れて飾りたくなるようなワインリストの表紙。

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プリモは"STRAPPATELLE ストラッパテッレ"というべヴァーニャの郷土パスタ
を注文。これはパン生地(小麦粉、イースト、水)と同じ材料です。オーブン
でこの生地を焼くとパンになりますが、こちらはパスタのように茹でたもの。
見かけはニョッキのようですが食感はポソポソとして面白い料理。
豚のホホ肉を煮込んだトマトソースと香草のマッジョラーナのソース。
このレストランの面白いのはメニューに何年のレシピということがそれぞれの
料理に記載してあるのです。これは1935年のレシピだそう。

暖炉の木がパチパチ燃える音を聞きながら2本目のボトル「PODERE PERTICAIA
ポデーレ・ペルティカイア」の『SAGRANTINO DI MONTEFALCOサグランティーノ
ディ・モンテファルコ』を抜詮。こちらもモンテファルコ地方の在来品種、サグランテ
ィーノ100%のポテンシャルな赤ワイン。

ウンブリアの旅初日からもう中世期にタイムトリップしたようなディナー。
しかもこのクリスマス前の時期、観光客も少なく、地元の人々も寒さのためか
村にもレストランにも人影なし。
人っ子一人いないディズニーランドに迷い込んだようなシュールなべヴァーニャの夜。

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RISTORANTE REDIBIS

L'Orto degli Angeli - Residenza d'Epoca
Via Dante Alighieri, 1 - Bevagna (PG)
Tel +39 0742 360130

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2010/12/05

『BISCOTTI BY MONA TALBOTTO & MIRELLA MISETTI 』出版発表会

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私の崇拝する料理人の1人、モナ・タルボットさんはローマ市内に
あるアメリカ芸術財団『AMERICAN ACCADEMY アメリカン・アカデミー』
専属シェフ。
モナさんの手にかかると、たとえばどんなシンプルなサラダでも野菜の切り
方や素材同士の組み合わせの発想に彼女独特のオリジナル性があって
気取っていないのに品のある、そんな料理に変身するのです。
そのモナさんが同アカデミーのパティシェ、ミレッラさんと2人でビスケットの
本を出版され、その出版記念のアフタヌーンティーが昨日アカデミーで行わ
れました。

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アメリカ人のモナさんと、シチリア出身のイタリア人ミレッラさん。
全く異なるそれぞれの郷土菓子のバックボーンをミックスし、材料を
吟味して生み出されたレシピたち。自然食材の素材リサーチから
はじまり、2人のコラボレーションの経緯のお話は、ミレッラさんが感激
のあまり途中で話が詰まるほど、2人のただならぬ情熱が詰まった
長年のプロジェクトだったそう。

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2人のお話のあと、その本にレシピが掲載されたビスケットの試食会がありました。
こんなたくさんのビスケット。見てるだけでうれしくなります。

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全種類食べてみましたが、地面から生えたものだけ
を材料にしてつくりましたというような感動的なおいしさ。
香料や着色料などの添加物はもちろんのこと、マーガリンや白砂糖も
使っていません。ピエモンテ産の小麦粉に、ぎび砂糖、シチリアのピスタ
チオなどその素材自体のうまみがたっぷり閉じ込められた小さな塊。
それがモナさんのビスコッティなのです。

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おいしいお菓子はおしゃべりも盛り上げるのか、アカデミーのサロンでは
長い長いアフタヌーンティーパーティーが繰り広げられたのでした。

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BISCOTTI by MonaTalbotti & Mirella Misenti
Recipes from the kitchen of the American Academy in Rome
Hardcover,               color photographs, 136 pages
6” x 7-1/2”
ISBN 9781892145895

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2010/12/03

『ガンベロロッソ レストランガイド2011』 TRE GAMBERI トレガンべリ ガラディナー

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全国1870軒の料理店の中から表彰された今年の『トレガンべリ』。
トレガンべリとは”レストラン”でなく”トラットリア”のカテゴリーで最も
高く評価され3つのエビ(ガンべリ)のマークのついたお店のこと。
昨年は17店舗だったのが今年は16店。うち半分近くが入れ替わると
いうなかなか変動の多いセレクションでした。
毎年恒例のガラディナーがローマのガンベロロッソ本社であり、招待状
が届いたので行ってきました。

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ディナーはガンベロロッソ本社の2フロアを使って行われます。
フロアごとに5軒のトレガンベリ店が割り振られ、彼らの間で前菜担当
プリモピアット担当が決められています。
なのでコース料理のそれぞれの構成が5つの店の自慢料理からなって
いるというわけです。ここで料理するトラットリアのシェフやオーナー
たちは前日からローマ入りし、共同で1つの厨房を使い料理をします。
全国から集まる同業者はみんな仲がよいようでいつもお祭り騒ぎです。
ひとつ食べる側として納得がいかないことは、席(フロア)は選べる
わけでなく勝手に決められていることです。なのでせっかく行ったのに
好きなお店の料理が食べられないということになります。

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ま、そんな状況の中ディナーが始まりました。
前菜です。
トラットリア『VECCHIA MARINA (テラモ)』のアドリア海の秋のサラダ。
テラモという街はほぼマルケに近いアブルッツォ州の海岸にあります。
初めて見た魚(写真右上)。ミニあんこうみたいな味でした。

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35種類ほどワインがありこちらは好きなのを選べました。
「BARONE PIZZINI 社」の、ヴェルディッキオ『VERDICCHIO DEI
CASTELLI DI JESI PIEVALTA 2009』。
ワインもカジュアルラインのものばかりで統一されています。

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トラットリア『LA BRINCA (ジェノバ)』のラットゥーガの詰め物の
ブロード。
ここはトレガンべリを毎年獲得しているジェノバのお店ですが
本日のディナーで最もよかった料理でした。
日本のレタスによく似た”ラットゥーガ”という野菜をロールキャベツみたいに
あらゆる肉のペーストとチーズを団子状にしたものをくるんでスープ
にうかしたもの。ラットゥーガはイタリアではほぼ100%生で食べます。
このように火を通したものは初めてでしたが、その食感がシャリシャリと
して口の中で驚きがあって、発想がとても面白い料理でした。
中の詰め物はとてもソフトでやわらかくこれもおいしかったです。
このお店に行ってみたい!

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プリモはトラットリア『LUNA ROSSA(ポテンツァ)』の赤い手打ちパスタ
ストラシャーティ、硬いリコッタチーズ添え、というもの。
ポテンツァ(イタリア半島の”つちふまず”の部分)という土地柄、唐辛子の
赤さかとおもいきやドライトマト。
これは見かけより味が何か物足りない感じでした。
上に乗っているドライトマトとパスタを一緒に食べて初めて口の中で飽きない感じ。
でもこの手打ちパスタの形や食感は地方性が出ているという点ではよかったです。

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ナニコレ!と思ったのはプーリア州のトラットリア『ANTICHI SAPORI
(バーリ)』のムシーカのフィノッキエットとトマトソース煮込み、乾燥そら豆の
ピュレです。ムシーカというこの地方の郷土料理、それは羊の肉を燻製
にしたもの。結構クセがあるので、嫌いな人は一口で終わり、、好きな人
はやみ付きになる感じです。私の好物はそれよりもそら豆のピュレ。
ジャガイモのそれよりもずっと香りも味わいにコクがあっておいしいのです。

このお店は数年前行ったことがあるのですが、わざわざプーリアまで行く
価値のある素晴らしいお店。常連でもないのにすぐにキッチンを見せてくれた
り、南の人ならではのホスピタリティーを思い出しました。

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『ANTICHI SAPORI』のあと、上階のフロアへ急ぎ移動。
私が全国で最も愛するお店『CIBUS(ブリンディシ)』の料理が出るのです。
上階のガンベロロッソのスタッフにお願いして席をとってもらいました。

子山羊の肺、心臓、その他内臓の煮込み、ポテト添え。
こういう内臓料理は子供のころから絶対に食べられないというか匂い
もイヤなのですが初めて食べてみました。『CIBUS』の料理だからです。
ちなみに『CIBUS』では人生に最初で最後、馬の肉も食べました。
『CIBUS』の料理でおいしくないものはない。
それほど信頼している料理店です。
出されたのは”マレット”というプーリアの郷土料理だそうですが、強烈な
迫力がありました。

周りの人達は「昔懐かしい本物の内臓料理を久しぶりに食べた。」と言っていました。
こういう重い料理は最近のトラットリアではもう食べる人が少なくなったので
ほとんどメニューにないのですが、さすが『CIBUS』です。
イタリアのかかとの部分、プーリアのチェーリエメッサーピカ村から家族全員
計7人でやってきた経営者のアンジェロとも久しぶりに再会。

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ガラディナーが終わり、来客がほとんど帰ったところでアンジェロが
なにやら大きなボトルを出してきました。
彼の贔屓のプーリアのワイナリー『ATTANASIO』のプリミティーボ・ディ
マンドーリアの5ℓ入りのマグナムボトルと8ヶ月熟成した、これまた
チェーリエ村の名産のチーズ、カーチョカヴァッロ。

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アンジェロはこのディナーに参加した全てのトラットリアのシェフやオーナー
そして会場となったガンベロロッソのフロアで働いたスタッフ達にプーリアの
味で乾杯するためにわざわざ持ってきていたのでした。
こういうところがとても彼らしいのです。同業者達、スタッフが一気に集まって
みんなで乾杯をしました。

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このワインを飲んだ誰かが「これアマローネ?」と言いました。
いや、それ以上の品格のあるワイン。
「ATTANASIO」はマンドゥーリア村にある3ヘクタールの畑の小さな
小さなワイナリー。プリミティーボ・ディ・マンドゥーリアのセッコとドルチェ
の2種類を作っています。
ワインのマエストロ、アンジェロが一口飲んで気にいったとあってただの
おいしさではありません。私も10年ほど前に始めて「CIBUS」でこの
ワインを飲んだときの感動を今でも鮮明に覚えています。
アンジェロはこの生産者のブドウの素晴らしさはどこのワイナリーにも
ないといっていました。
そして特にビオというわけではないのですが、このワインは詮をあけて
から1週間たってもまだおいしいのです。
こんなワイン聞いたことありません。
実際に3分の1ほど余ったこのマグナムボトルを持って帰って毎日少し
ずつ飲んだのですが、10日後でもおいしかったです。
このワイナリーではマグナムは生産していないのですが、アンジェロの
お店「CIBUS」だけに特別につくっているのです。

「ATTANSIO」のプリミティーボと熟成したカーチョカヴァッロ。
プーリアの土壌の味を満喫しました。

最後まで盛り上がったガラディナー。
各地の自慢料理ではちきれそうになったおなかをかかえて帰宅。


【ガンベロロッソ トレガンべリ2011

Angiolina Pisciotta (Salerno)

Antichi Sapori Andria (Bari)

Osteria del Boccondivino Bra (Cuneo)

La Brinca

  (Genova)

Ai Cacciatori Cavasso Nuovo (Pordenone)

Caffè

La Crepa Isola

Dovarese (Cremona)

Cibus Ceglie Messapica (Brindisi)

Consorzio (Torino)

Locanda al Gambero Rosso Bagno di Romagna (Forli)

Locanda Mariella Calestrano (Parma)

Luna Rossa Terranova di Pollino (Potenza)

Maso Cantanghel Civezzano (Trento)

La Ragnatela Mirano

(Venezia)

La Sangiovesa Santarcangelo

di Romagna (Rimini)

Vecchia Marina Roseto degli Abruzzi (Teramo)

Osteria della Villetta dal 1900 Palazzolo sull'Oglio (Brescia)

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GAMBEROROSSO CITTA DEL GUSTO

ガンベロロッソ・チッタ・デル・グスト

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