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2011年4月

2011/04/28

『FIORAIO BIANCHI CAFFE' フィオライオ・ビアンキ・カフェ』

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地下鉄トゥラーティ駅近くにあるビストロ『フィオライオ・ビアンキ
カフェ』は花屋とレストランが一緒になったシュールなフラワー
ワールド。この店に入ったとたんフワーッとフローラルな香りが。

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どのアングルで写真を撮っても、絵葉書のように美しく
まるでインテリア雑誌の中にいるような。
お店に飾ってある花は全て販売品。

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お店の1階がビストロ、地下にはお花と花器の倉庫になっています。
お花に合わせたコーディネートができるよう鉢にかぶせるカゴや花瓶
もいろいろな種類のものが。思わず5ユーロのカゴをゲット。

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雰囲気ばかりよくてお料理がイマイチ、というパターンはよく
ありがちですが、ここは素材のおいしさがしっかり感じられる
本格的なレストラン。ランチなので仔牛のソテーにもやし入り
サラダのワンプレートで。

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緑とフローラルの香りとたわむれる癒しの空間で精神がリフ
レッシュするような極楽気分。
今度はディナーにゆっくり来てみたい。

この数日間のミラノの滞在で、この街の人は田舎の人以上
に自然に執着があるような気がしました。モダンなフォーム
の照明や家具、車などさんざん感激しましたが、このミラノで
もっとも都市デザインの主役となっていたのはみずみず
しいグリーンデコレーションでした。

上海に続き2015年に世界エクスポがミラノで開催されます。
それに向けての新建築工事があちこちで行われ、ますます
活気にあふれるミラノ。どんな変貌を遂げるのか楽しみです。

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FIORAIO BIANCHI CAFFE'
フィオライオ・ビアンキ・カフェ

Via Montebello 7 20121 Milano
Tel 02 29014390

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2011/04/25

『IL RISTORANTE TRUSSARDI ALLA SCALA イル・リストランテ トルサルディ アッラ スカラ』

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2008年に初めてのミシュラン1つ星、2009年に2つ星をも
たらしたシェフ、アンドレア・ベルトンの料理とミラノ的インテ
リアで今この街で最も話題の店『リストランテ トルサルディ』へ。

ミラノスカラ座の真横に、トルサルディのビルがあり1階がブテ
ィックとカフェ、2階がレストランになっています。
ちなみにスカラ座内には数年前にオープンしたイタリア料理界
の巨匠マルケージのビストロもあり、この辺り、なかなか華やいだ地区
であります。

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伝統料理とモダン料理の2つのコースから後者を選びました。
ミラノの話題のレストランの宵はカラフルな”あられミックス”で
始まりました。
黄色はサフラン入り、黒はイカ墨、緑はほうれん草。

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プレゼンテーションが和風の突出し。

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ワインはFRANCESCO RINARDIの「BAROLO 1990」。
1870年からある老舗ワイナリーが作る、今存在する全ての
バローロの原型とも言うべきワイン。このクラシックさ、エレガ
ンスさ。最後の一滴まで圧倒的においしかった。空になった
グラスに残った芳香が未だに脳裏に残っています。

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前菜は”リゾーネ”という米の形をしたパスタを魚介のゼラチン
で固めキャビアをのせたもの。下にはヨーグルトとオリーブ
オイルのソース。

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プリモピアットはあさりとファソラーリ貝のパスタ。黒い粉は
イカ墨入りのパン粉。

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コースメニューではセコンドは鳩だったのですがトルサルディ風
ミラノカツレツに変更していただきました。アラカルトでは骨付きの
仔牛だそうですが、コースメニューでは量が多すぎるということで骨
なしで出てきました。
本来ならうすーいカツレツもこんな四角い立体で。

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ケイパーのジェラート。塩漬けのケイパーの意外な使い方。
この甘塩辛いのはなかなか新鮮な美味。

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パイナップルの煙、ローズマリーのジェラート。
飴でできた球をパカっと割るとパイナップルの煙が。

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MOJITOのフローズン。

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アーモンドのココアと抹茶風味(右)、チーズケーキのボンボン(左)。

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ワインはすっかり空になっていましたが、鼻腔に残ったネッビオーロ
の余韻が素晴らしく、コーヒーで消すのがもったいない気がして、締
めはAPRÈS LE DÎNERというハーブティで。

なにもかも定規で測ったような繊細さと、遊び心のある料理はいかにも
ミラノ的で、サローネ見本市にあわせたような洒落たディナー。
残念だったのは、無機質で没個性という印象を受けてしまったサービス。
ソムリエはワインの説明もなく注ぐのみ、カメリエーレは全員が「E' ANDATO

TUTTO BENE?(=全てお気に召しましたか ?)」というフレーズのみを繰り返す

というマニュアル的な接客。なんか”結果よければ全てよし”みたいな締め

を迫られているようで、その度にうなずいてしまう。中国人グループ、洗練

されたイタリア人夫婦、アメリカ人風の1人客など、その客層はいろいろだった

のですが、ある意味とってもデモクラシーな接客が展開されているのでした。

地元客、常連客ばかりにべったりのサービスもなんですが、これほどにも

どの客とも会話のないサービスはなかなか珍しい感じでした。

ホールスタッフがみんなやたら若いのもまた他の高級店ではあまり見ない光景。

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外に出てみるとトルサルディビル全体がキラキラとライトアップ
されていました。建物の写真を撮ろうとすると白いスーツに紫の
シャツのミラネーゼがポーズを決めてくれました。こんな格好も
やくざ屋さんにならずに着こなせるってさすが!

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IL RISTORANTE TRUSSARDI ALLA SCALA
イル・リストランテ・トルッサルディ・アッラ・スカラ

Piazza della Scala 5 Milano
Tel 02 80688201

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2011/04/21

ハーブの街

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インテリア国際見本市『SALONEサローネ』訪問のため
京都から戻りすぐにミラノ入り。
33000人もの人が訪れた今年の見本市は、イタリアに
いるとは思えない集客力といい国際性といい、まだまだ
この国は捨てたものじゃないなと思わせるすごい迫力が
ありました。
全身アルマーニの白髪のオジサマもD&G的な外人モデルも
最新ファッションに身を包まれたハグ犬も、誰もが颯爽と歩く
このデザインの街ミラノで流行っていたのは、ハーブのデコレ
ーション。ブティックからレストラン、キヨスクからどこもかしこも
ハーブ鉢で飾られているのでした。

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美術館の庭。

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ブティック『マルニ』の中庭。
鉢にも水玉の洋服がまとわれています。

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カッシーナのお店の中。

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ビジネスの街ミラノはグレーのイメージがあったのですが
行ってみるとみずみずしいグリーンの街。
街中がハーブやあらゆる植物で構成されていて、都会に
いながら自然の中にいることが体感できる空気込みの
都市デザインが、ここでは実際に実現されているのでした。

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2011/04/19

心で飲んで体にいい『LA MERANGEE ラ・メランジェ』のオーガニックハーブティ

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ハーブティにはまっています。
京都にある世界のお茶『ラ・メランジェ』で飲ませてもらった
ティユール(菩提樹)とヴェルヴェーヌのお茶。
お湯を注がれたとたんにじわじわと生命力を取り戻したように、地上
で生きていたころの形にかえったのです。

蜜を吸いにいまにも蝶がやってきそうです。

こんなハーブティってあるでしょうか。

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『ラ・メランジェ 』さんではフランスのオーベルニュ地方のオーガニック
ハーブの小さな生産者から、形、香り味わいを損なわないように直接
空輸便で輸入されているそう。袋に入っているハーブの葉は全く1枚
のままの形を保っています。

お湯を注ぐと湯気とともに生のレモンを絞ったかのような柑橘の甘酸
っぱくほろ苦い香りがたちます。
テュールはリラックス効果があり、ヴェルヴェーヌは胃腸の疲れにいい
そう。
昨年ウンブリアで購入した、白い陶器のカップに注いで飲んでみようかな。
それともBODUMのガラスグラスもいいな。
これからの時期、アイスにしてもおいしそう。

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LA MELANGEE ラ・メランジェ

京都市中京区烏丸二条 ヒロセビル5F

Tel 075 2119337

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2011/04/16

『クーゲル』きんかんのカクテル

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『ごとし』でおいしいお魚を満喫したあと、シャンパンバー『クーゲル』へ。
こちらも松宮先生のご案内で。

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オーナーの西田さんは京都屈指のお酒博士。
”バーテンダー”や”ソムリエ”と呼ぶには何かそのカテゴリーに収まりきらない
のが西田さん。ワインからカクテル、リキュールをさらにおいしく
変身させることのできるお酒の魔法使いみたいな人。

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シャンパンを注文。
するとそのお供に出てきたのはきんかんの皮!
一瞬柑橘系の苦酸っぱい感じはシャンパンに合わない気がしまし
たが、このきんかんは苦さがなくさわやかな甘さで、なんとも
シャンパンのフレッシュさを引き出して素晴らしいハーモニー。
なるほど。さすがです。

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2杯目はワインでなくカクテルで、と西田さんに告げるとこんな
きんかんのカクテルを作ってくださいました!味のクリエイター
西田さんの作品です。一寸の狂いもないおいしさ。
西田さんは何種類くらいのお酒を作られるのでしょうか。

カウンターだけのこじんまりしたこのシックなお店、もし京都に
住んでたら毎日通ってたと思います。

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BAR KUGEL

京都市東山区大和大路通四条上ル161-3

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2011/04/13

京都のおいしい魚とお酒 『ごとし』

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京都のおいしいお店を誰よりもご存知の、世界のお茶専門店
「ラ・メランジェ」の松宮先生のご案内で訪れたこのお店。
高倉通りにあるミシュラン1つ星を獲得した居酒屋さんです。

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長く恋しかった日本酒よ。
イタリアにはまだまだまともな日本酒が入らないのです。
全国の銘酒から選べるこの喜びは久しぶり。
グラスで輝く液体は、滋賀県の地酒”純米吟醸 萩の露”。

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京都ではなかなかおいしい生魚が食べられるお店がない中で
ここはかなり貴重な存在。福岡や広島の魚を食べたとき、その
おいしさに感動しましたが、それと同じレベルで堪能しました。

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甘くクリーミーなウニや赤貝。この色!口に入れる前に海の香りがします。
冷酒がすすみます。

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松宮先生のオススメで注文した”わさびの葉のおひたし”。
鼻にツーンときて涙が出るほどだったのですがちょっとハマりました。

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ホタルイカのから揚げ。岩塩と山椒で。

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焼き魚はきんき。この怪獣みたいな顔がおいしいのです。
骨までパリパリ食べました。

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”ごとし風チャーハン”というのが気になるという松宮先生。
確かにお店の雰囲気からしてチャーハンって?という感じです。
魚介がたくさん入った炒めご飯。しめには最適でした。

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京都に帰り素敵なお店に出会って感動するたびに、生まれ
育った街というのにすっかり観光客の気分になっている自分に
この街を離れた月日を感じました。

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ごとし

京都市中京区高倉通二条下ル瓦町541-1
電話 0752554541

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2011/04/08

開花

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通年より少し開花時期が遅れた京都の桜。

写真上は知恩院、下は哲学の道。

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2011/04/07

上七軒フランス料理『萬春』

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別世界にいるような「北のをどり」を堪能したあと、上七軒の名店

『萬春』へ。立地場所からオーナーママの人柄、インテリアから客層まで

ここはいろいろな意味で普通のフランス料理のレストランとは一線を引い

たお店。そして何よりも何年も変わらず感動的なお料理を出す一流の

フランス料理店としての実力が素晴らしいのです。

お店のドアを開けると舞台がはねた後、疲れを見せることもなく匂うように

美しい舞妓さんや芸妓さんたちが!

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突き出しはハムと野菜のキッシュ。中にギュッと凝縮されているハムや

チーズのおいしいこと。

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そして大好物の魚介類のテリーヌ生湯葉巻き。貝柱や海老のテリーヌを

生湯葉が回りを巻いています。上品な味わいのコンソメのジュレと一緒に

一口食べると時間差でじわじわとあらゆる魚類の味わいが口いっぱいに

広がります。

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初めて注文した牛肉のオムレツ。このお肉のやわらかく口あたりの

よいこと。中身はとろとろの卵とソースで肉が絡めてあり一口ごとに

唸りました。

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そして『萬春』の名物、カツサンド。ナイフなしに食べられる、やわらかく

そしてジューシーなヒレ肉。パンと肉の間にあるソースもまた素晴らしい。

芸妓さんたちの輝くオーラが流れるお店で食べるフランス料理。

京都の贅沢を目と舌で味わいました。

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2011/04/04

『上七軒 北野をどり』とみたらし団子

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毎年桜の時期に開催される『北野をどり』を観に、京都で最も

古い花街、上七軒へ。この界隈に一歩足を踏み入れるとあちこち

にポップアートみたいな赤提灯が見られます。提灯の白い玉

これはみたらし団子で上七軒の紋章なのです。

1444年に将軍足利義植が北の天満宮を造営、神社への参道に

なるこの地域に参拝者の休息所としてつくられたのが7軒の茶店。

これが上七軒の始まり、日本で一番最初のお茶屋の始まりなのです。

茶店でふるまわれていた5つ団子が今でもこの地域の歴史を物語って

います。

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今年のもっぱらの話題は、いつもは‘人手不足‘のこの花街に

12人もの舞妓さんが入ったということ。劇場のどんちょうがあが

ったとたん、たくさんの舞妓さんのお披露目に「ウワー!」っと

歓声&拍手がわきあがったほど。どの舞妓さんがかわいいか

踊りがうまいかなどと舞台を見上げる楽しさ。目が洗われるような

色とりどりの着物を着た舞妓さんや芸妓さんの艶やかな舞台は

桜吹雪でどんちょうが降りました。

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舞妓さんが「おたのもうしますー」と震災の義援金を集めていたのも

今年ならではのこととなってしまいました。

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2011/04/02

京都下鴨 松永料理教室で学ぶおばんざい

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昨年の夏一時帰国した際に松永先生に再会。ローマに戻り先生が

出版された『京おばんざい100選』を眺めながら、願っていた‘松永料理

教室‘の参加がやっと叶いました。

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テーマは松花堂弁当。なんと17品目のおかずを作りました。

材料には生麩やゆば、白みそなど京都の伝統食材がずらりと揃って

いました。今までこうようなものは割烹で食べることしかなかったので

ですが、今回は自分がこれを料理するということでちょっと緊張。

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まずは出汁の取り方からはじまりました。

松永料理教室でまず感激したのはその台所道具。出汁とりの鍛金の鍋

は包丁で有名な「有次」の職人の手作り。まさに一生もの。

こんな鍋だとますます美味しい出汁がとれそうです。

出汁の主役である‘ふし‘(鰹節ではありません。鰹以外の魚も使うので

‘ふし‘と呼びます)の種類から水の温度、昆布もどこからうまみが出るの

かなどなど科学的なことまで徹底的に教えていただきました。

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おままごとみたいにかわいくて、春の訪れをいっぱいに表現している

お料理。一品一品できあがることに感動!!!

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うれしかったのが松永先生の娘で私が3歳の時に一緒に遊んでいた

香苗ちゃんにも再会できたこと。あの香苗ちゃんも今は教室の先生。

手品みたいな見事なキュウリのかつらむきを見せてもらいました。

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紙みたいにうすーくなったキュウリ。ほぼ向こう側が透けて見える

のです。このキュウリは甘酢を通した鯛のお刺身と一緒に巻いて‘なると

巻き‘になりました。

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包丁の持ち方から、魚の処理、たれの保存の仕方から食用色粉

の使い方まで、なぜそうするとよいのか、間違いはなぜ間違いなのか

一つ一つ納得いくまで教えていただきました。そしてできあがった松花

弁当。それは特別なおいしさがありました。おいしいものにはちゃんと

科学的な裏付けがある。でもそれは心をこめて作ってこそ生かされる

ということを体感。そしてなによりもおばんざいという料理を心で味わう

ことができたのは今回京都に帰ってきての大きな収穫でした。

松永料理教室、京都に帰ってくる楽しみがまた一つ増えました。

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松永料理教室

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