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2011年11月

2011/11/30

ランゲ自然派ワイン試飲会 『VIGNAIOLI DI LANGA』

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少し前にローマはバチカン市国近くのHOTEL COLUMBUSにて
2日間にわたり行われた、ピエモンテはランゲ地方で造られる
ワインの試飲会。
バローロやバルバレスコの自然派ワイナリーばかり30社が参加。
ランゲ地方は個人的にももっとも好きなワインの産地でランゲと
聞くだけで血が騒ぎます。
自然派またはそういった枠にとらわれていないものも含め、ネッビ
オーロから造られたワインには目がないのですが特に大樽だけで
仕込んだ伝統的なバローロ、バルバレスコはもう何にも比べ
がたいものがあります。

まずは自然派バローロの巨匠『GIUSEPPE RINARDI ジュゼッペ・リナルディ』。
90年代の初めにはもう今で言う”自然派”のワイン造りを一人でコツ
コツ行っていたジュゼッペ氏。フィルターにもかけずネッビオーロの
生命力をどこまでも追求したようなワイン造り。
映画『モンドヴィーノ』の監督ジョナサンもべた褒めしてたっけ。
どんな褒め言葉もこのワイナリーを語るには薄っぺらくなってしまう
素晴らしいバローロの生産者ですが、なんとバローロを試飲会には
もってきていないとのことでがっかり。

-BARBERA 2010
このワイナリーに共通するかちっとした酸味がしっかりあってバルベラ
というよりもネッビオーロのよう。このヴィンテージを飲むにはまだ
早い感じ。
-LANGHE NEBBIOLO 2009
もうこれがすでに他ワイナリーのバローロに匹敵する貫禄。バローロ
には使用しなかった一段ランクの低めのネッビオーロを使っている
がそれでもブドウの凝縮感があり素晴らしい品質。タンニンはまだ固
めでも味わいは1ミリも狂いのないバランス感。エレガントな酸味があって
この先の成長を思わせる。10年後に飲んでみたい。

昔ながらの粋なラベルがそのままで、これまたこのワイナリーの好きな
ところ。字体とか色まで昔の人はセンスがよかったんですね。

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栽培面積4ヘクタールという小さな小さなワイナリー『CAPPELLANO』。
1870年からある老舗でここも好きなワイナリーですが、ドルチェット
しかないとのこと。
バローロはもう前日に飲まれてしまったと言われ、またまたがっかり
していたらテーブルの下から残してあったバローロ2006をこっそり
出してくれました。
香りの開きが遅くまだ飲みごろには早いですが、この2006がグレート
ヴィンテージであることをわからせてくれる美しい酸と複雑味があって
バローロの風格を感じさせます。

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バローロ村に50ヘクタールの畑を持つ『G.D. VAJRA ヴァイラ』。
「BRICCO DELLE VIOLE」と「ALBE」の畑違いの2種類ある
バローロのうち1種類のみを試飲。
- BAROLO ALBE 2007
畑の土をふかふかに保つためにトラクターは一切入れず
1から10まですべて人の手で手入れ、収穫されるという
いかにも自然派らしいブドウ造りの説明が延々と。
で、飲んでみるとその話になるほどーとうなずく原材料のよさ。
こちらのバローロはバラバラに違う位置に存在するいくつかの
畑のネッビオーロをブレンドしているので、それぞれの特徴が
素晴らしい複雑味をかもしだしています。
他ワイナリーに比べ、華やかで柔らか味のあるとっても女性的
なバローロ。2007のわりにすでに飲みやすかった。

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こちらは4ヘクタールの畑を持つわりと無名のワイナリー
『LUIGI BAUDANA ルイジ・バウダーナ』。
パーカーポイントで高得点をとっているのがわかる、
バニラ香あり、華やかなブーケありのバローロ。
畑違いで2種類を試飲。
-BAROLO BANDANA 2007
-BAROLO CERRETTA 2007

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美しいラベルデザインで覚えている人も多い、ディアーノ・ディ・
アルバ村の『CLAUDIO ALARIO クラウディオ・アラリオ』。
1988年からワイン造りを行う10ヘクタールのワイナリー。
この地方にはあまりにも老舗が多いので、88年といっても
新しいワイナリーに入る。50年、60年の寿命を持つ畑が
あり、畑違いで数種類のドルチェット、バルベーラ、バローロ
を生産。所有畑が小さいのに製品数は多いのでなんとも細か
いワイン造りをしているのだなーと感心。平均的に販売するの
もなかなか難しそう。。。

-NEBBIOLO D'ALBA 2009
1年越しのバリックで20ヶ月熟成。わりとモダンタイプだけれど
飲みごろで悪くなかった。
- BAROLO RIVA 2006
3年を樽で、2年瓶内で熟成。生産数4000本。
- BAROLO SORANO 2006
バリックで2年、大樽で1年、瓶内で2年熟成。こちらも4000本。
こちらのほうが価格も高い。

この試飲会の中でなかなか珍しくモダンタイプのワインを造って
いたワイナリー。大樽造りのワインが多いこの試飲会の中でこの
生産者の全種を飲むのは結構疲れました。

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こちらはバローロマニアの中で特に熱狂的ファンの多い『GIU
SEPPE MASCARELLO E FIGLIO
 ジュゼッペ・マスカレッロ』。

モンキアーロ村の老舗ワイナリー。ここも6-7つの畑をバラバラ

で所有しているので製品数が多い。バローロだけでもリセルバ

を入れれば4種類。クラシックなワイン造りが特徴で、バローロ

の醸造として法的に定められている樽熟成期間は2年だけれども

それを1年多くつまり3年以上の熟成をしています。

-BAROLO VILLERO 2006
ものすごくミネラル感のあるバローロ。
-BAROLO MONPRIVATO 2006
こちらは得によい畑のバローロ。36ヶ月大樽で熟成。
パーカー97点。
ちなみにローマの酒屋では80ユーロほど。
間違いなくグレートビンテージの風格。

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この日30社の中で一番素晴らしかったワイナリーはココ!
古典派ワイナリーを代表するカスティリオーネ・ファレット村の
CAVALOTTO カヴァロット』。
バローロ生産者の中でも最高の条件を備えるといわれる場所
BRICCO BOSICHISに畑を所有。1975年にはすでに今の
自然派の原型となるブドウ栽培から醸造を行い、現在5代目
にあたる3兄弟が引き継ぐ家族経営の歴史あるワイナリー。

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長男でエノロゴ、農学者でもあるアルフィオ氏。

-BARBERA 2007
30ヶ月近く大樽で熟成。品格のあるバルベーラ。

-LANGHE NEBBIOLO 2009
2009は18ヶ月大樽で熟成。激的なおいしさ。
もうこれはバローロですね。毎日飲みたいワイン。

-BAROLO BRICCO BOSCHIS 2007
3つの畑のネッビオーロをブレンド。
3大樽で熟成。
ものすごくやさしい味わいですでに飲み頃といえる。

-BAROLO VIGNOLO RISERVA 2005
なぜか上記の2007年ヴィンテージより若い感じのリセルバ。
VIGNOLOという畑だけで造られるネッビオーロのバローロ。

-BAROLO BAROLO BRICCO BOSCHIS SAN GIUSEPPE 2005
50年の寿命を持つSAN GIUSEPPEの畑のブドウだけで造った
バローロ。
これ、飲んだ時に鳥肌がたちました。
鼻腔から口、食道を通ってブルッと震えがきました。
今まで長年、そして今日、RINALDIからMASCARELLOまで最高峰
のバローロを飲んできたのに、それが薄れてしまうほどの衝撃。
土壌、日当たり、気温、湿度、風通し、標高、樹齢、醸造、すべて
の最高が揃うということはこういうことなのかと体感。
最後の1滴まで、空になったグラスまで感動が。
こういうワインは2,3年に1度。
このワイナリー近いうちに必ず訪問したい!

30社のワインをほとんど飲みましたが、よかったのは地域性もある
のか”自然派”という枠にとらわれていないワイナリーが多かったこと。
今までたくさんの自然派ワイナリーに出会いましたが、肩肘張った
作り手が多かったり、また二口以上は飲めない。。。みたいな濁った
酸化臭のするようなワインがあったり、とネガティブな”自然派”経験
もあったのですが、今回のイヴェントでは1軒もそういうところはなく
自然派を前面に出すことなく、品質、味わいだけで勝負するような余裕
のあるワイナリーばかりでした。これは主催者のTIZIANAティッツィアーナ
さんのセレクトのよさもあります。

またこの地方のワイン造りで面白いのは、たとえばバローロという同じ
1つのワインでも畑ごとに製品をわけるところ。これはランゲ地方の特長
で数種類のバローロやバルバレスコを生産しているワイナリーも珍しくあ
りません。そして必ずワインに畑の名前がついています。これはこの土地の
ワイナリーが全部1つにまとまった畑ではなく、バラバラに散らばった
畑を所有しているから。畑ごとに製品分けしているブルネロやキャンティ
というのはほとんど皆無なので、バローロのようにこうして畑ごとに飲み
比べができるのはこの地方のワインの醍醐味。やっぱりランゲってワイン

好きにはたまりません。

あまりの『CAVALOTTO』の衝撃で魂を抜かれたようにフラフラと帰宅。








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2011/11/28

ラモ 天国へ 

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ラモがあの世に旅立って10日が経ちました。
庭の木の上から落ちて、その拍子に下に止めてあった自転車が
上から倒れたというのが推測です。
打ち所がよほど悪かったようです。

犬みたいにどこにでもついてきて誰にでも甘えて一人でいられない
猫らしくない性格だったラモ。
すて猫だったラモは8年間愛情いっぱいの人生を送って、最後まで
猫らしくない死に方で天国に逝ってしまいました。
毎日毎日暖かいぬくもりを与えてくれたラモに「ありがとう」と言って
最後のお別れをしました。



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