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2011/12/12

スコッチウイスキーの樽で熟成させたグラッパ 『BERTA OLTRE IL VALLO ベルタ オルトレ・イル・ヴァッロ』

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グラッパのメーカー『ベルタ』のオーナージャンフランコ・ベルタ氏
によるウイスキーの樽で熟成させた世界で唯一のグラッパの試
飲会へ。

『ベルタ』とはピエモンテ州にあるイタリア最高級グラッパのメーカー。
もともとはブドウ作りをしていたベルタファミリーがグラッパを作り
始めたのは1947年のこと。
本来グラッパとはワインを生産したあとのブドウの皮を蒸留させた
無色透明の安酒だったのですが、最高の食後酒としてのグラッパを
生み出したのがこの『ベルタ』なのです。一流レストランなどで必ず
見かけるのがこの琥珀色のグラッパが入ったベルタのボトル。
原材料であるブドウの皮は同州の最高峰のワイナリーから買い付け
独自の蒸留器で蒸留後、フランス製バリックで何年も熟成しています。

グラッパのパイオニアメーカーと言われる『ベルタ』が昨年初リリース
した新製品はスコッチウイスキーの樽で熟成させたグラッパ『オルトレ
・イル・ヴァッロ』。アルコール度数43度。
DIAGEO ITALIA社というウイスキーやリキュールのディストリビューター
とのコラボレーションで誕生したもの。

『オルトレ・イル・ヴァッロ』の名前の由来ですが、”ヴァッロ”とは2世紀
にローマ帝国軍が現在のスコットランドとの国境に巡らせた城壁のこと
”オルトレ”はその向こうへという単語で、つまり国境を分ける城壁の向
こうへ渡るという意味。
まさにこのグラッパはその逆の道をたどり、スコットランドのハイランド
地方のウイスキーメーカーから『ベルタ』へシングルモルトウイスキー
を熟成させた樽を持ち込みました。製品はそこへグラッパを入れてね
かせたもの。
ちなみにウイスキー樽で熟成させる前に先にバリックで熟成させています。
約6000本という極少生産量です。

グラスに鼻を近づけてみるとものすごい芳香!
最初はドライフルーツやアーモンドのような匂いがし、その後深く吸い込
むとウイスキー独特のタバコの葉やシガーのような渋く茶色い香りが。
口に含むと以外とやわらかい味わいで柑橘やタバコ、シガーの風味が
いっぱいに広がり、のどから胃への食道が一気に燃え上がります。

なるほど、風味はまさに文字通りウイスキー風味のグラッパですが、ウイス

キーに比べるととろりとやわらかい飲み口でこちらの方が飲みやすい感じ。

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試飲後にグラッパ入りのアマレットが。
お菓子のネーミング『DILIDIAディリディア』とはお母さんの名前だそう。
イタリア人が製品の名前をつけるときによくあるパターンですね。
中がしっとりとやわらかい小麦粉の代わりにアーモンドパウダー
で練り焼きあげたピエモンテ郷土菓子アマレットのグラッパ入りです。
甘さが控めでほんの少しグラッパ香もあって、これはかなりヒットです。
甘いものが苦手なおじさんなんかにもウケそうなイタリア菓子にして
はオツな味。試飲会参加者の間でひそかに取り合いになっていました。

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ちょっとサンタさんみたいな風貌のジャンフランコさん。
今やグラッパ業界の大物成功者として知られる彼も、メーカー設立
当初は誰も高級グラッパというのを理解してくれず、製品が高すぎる
と泥棒扱いにされたこと、まったく製品が売れなかったこと、その後
一流レストランを1軒1軒まわり自分たちの製品を説明しながら営業
したことなど、ゼロからはじめてここまできたというなかなか感動的な
話がありました。そんな裏話あり、将来のプロジェクト話あり、情熱
いっぱい、やさしさいっぱいのとっても素敵なジェンフランコさんでした。
試飲会が終わって「あなたは日本人ですか?」と質問してきてくれた
ので、「『ベルタ』から樽ごと買い付けされた西田さんの経営するワイン
バー「K6」のある京都出身ですよ」と答えてみました。
真っ白なヒゲの満面の笑みで「あーそうなのかー!覚えているよ!」

と言って手を握って喜んでくれました。

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DISTILLERIE BERTA ディスティッレリア・ベルタ

Via Guasti, 34/36
Frazione Casalotto Mombaruzzo (AT)

Tel  0141 739528

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