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2011年12月

2011/12/23

近代アートミュージアムMACRO『ENEL CONTEMPORANEA AWARD 2011』

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美術館といえば、中世のフレスコ画や宗教画を展示する伝統芸術
ものばかりのローマにも、ここ最近モダンアートミュージアムたるもの
がちょくちょくとオープンしています。
テスタッチヨ地区とパリオリ地区にオープンした『MACROマクロ』も
今話題の新ギャラリー。
先日行われたENEL(イタリア電力会社)によるライトアートコンペティ
ションの受賞者作品の発表オープニングイベントへ。

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まずはレセプション。パステルカラーの日本のちょうちんが
いっぱい!これもアーチストの作品です。

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ミュージアムの中は真っ暗。そしてトランペットの音とともに光が浮
き上がってライトアートの中でジャズライブ。入るなりワクワクしてくる
演出です。

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こちらがグランプリのCaristen Holler氏の作品。この空中ブランコ
誰でも乗れるので乗ってみたらゆーっくりとまわりだしました。

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2階は野外になっています。なにやら上階でも楽しそうなざわめきが。

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上りつめると日本の縁日の屋台みたいにドリンクやお菓子が
並べられてすごい人だかり。

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青空市場の野菜ケースをお盆にしてワインやピザが並べられた
演出もアートになってます。

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こちらは懐かしい綿菓子コーナー。ZUCCHERO FILATOと言って
イタリアにも日本と同じ綿菓子があるのです。シチリアやナポリなんか
のお祭りでも何度も見かけました。

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『MACRO』にはレストランもあるのでそこの厨房から熱々の
コロッケも。

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屋台の前ではさっき下でジャズライブをしていたバンドがまた野外
で生演奏。一緒に踊りだす人で会場がライブハウスのように。

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まるでミラノにいるようなアートミュージアムに、自分の職種とはまったく
別世界の建築家やアート関連の業界さんがいっぱいで、何もかもが
新鮮!思わぬ野外ジャズライブもあって、いやー文句なしに楽しかったー!
ローマアートスポットの新しい顔『MACRO』。一見の価値あり。

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MACRO マクロ

Museo d' Arte Contemporanea Roma

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2011/12/16

モンタルチーノ『LA CERBAIOLA - SALVIONI ラ・チェルバイオーラ サルヴィオー二』訪問

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イタリア3大高級ワインのひとつブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。
シエナから南に車で40分ほどの距離にあるモンタルチーノ地区
での現在のブドウの総栽培面積は3500ヘクタール。
ここに208軒あるブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者の中でも
あまりの生産量の少なさから入手困難で知られる『ラ・チェルバイオ
ーラ-サルヴィオーニ』を訪問。日本でも熱狂的なファンが多いですが
イタリアの酒屋でも他メーカーのブルネッロの2-3倍の価格がつい
ています。イタリアでもワインコレクターは必ずセラーにこのメーカー
のオールドヴィンテージを持っています。

ワイナリーは2つの場所に分かれていて、1つは4ヘクタールの畑と
発酵までの醸造場、そしてもうひとつはモンタルチーノの街中にある
熟成庫。自宅の地下にあるその小さなガレージみたいなスペースの
熟成室を訪れました。
オーナーのジュリオ氏がアポの日程を1日間違えていたので突然の
来客という形になってしまったにもかかわらず、本当に丁寧に案内して
くれました。幻のワイナリーとか、完璧主義者とかそんな言葉で表現さ
れる造り手なので、勝手に気難しいおじさんという先入観を持っていた
のですがジュリオ氏はそれがふっとぶような豪快でおおらかな人でした。

このワイナリーではこちらはブルネッロ用、あちらはロッソ・ディ・モンタル
チーノ用というように畑を分けていません。ひとつの畑でその年の天候の
よしあしによって毎年ブルネッロとロッソの生産量が変わります。それは
まったくブドウのできだけによって決定されるので、割合はもう毎年バラ
バラです。たとえば2006や2010などのグレートヴィンテージとなった年
のブドウは100%ブルネッロになり、ロッソは1本も生産されていません。
最悪の年となった2002年はブルネッロもロッソも1本も生産されません
でした。それ以外の年は畑では、まずよいできのブドウだけを厳選、ブル
ネッロワインとなり、ここでセレクトされなかったブドウがロッソとなるわけ
です。しかも収穫時期には1本の木から2房まで、1kgまでの生産量と
もう畑の段階で絞っています。つまり、ロッソもすごい好条件の畑のブドウ
から生産されており、ブルネッロはもちろんのことロッソの質がものすごく
高いということなんです。どこまでもブルネッロに近いロッソです。

熟成室でジュリオ氏の情熱的なワインの説明のあと、楕円形の樽から直接
2010、2009、2008を試飲という贅沢なことをさせてくれました。うれし涙。

まだ樽に入っている状態でしたが驚くのはまず年代ごとのアロマの違い。
えーこれほどまでに!というサプライズの連続。 さらに2010でももうすでに
エレガントさが十分備わっていたこと。畑でかなり生産量を落とすので、ものす
ごい凝縮感がある濃いワインを想像するのですが、そうではなくてブルゴーニュ
のような洗練された感動的な透明感があります。

もともとは彼の祖父が始めたというこのワイナリーの初リリースは1969年。

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その初ボトルがこれ。昔は白も作っていたんです。

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熟成室のさらに地下にはオールドヴィンテージの倉庫が。
そこでどんどん古いワインを見せてくれました。
これはブルネッロ1990。

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ロッソ・ディ・モンタルチーノ1988。
23年たってます。

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こちらは86年。
25年前のワイン。
極上のロッソ、これはブルネッロ以上に飲んでみたい!

ブルネッロは20年も30年ももつ長熟ワインですがジュリオ氏いわく
彼のロッソもまた長寿であるということ。先日あるイタリアワインガイド
のため1981年ヴィンテージのロッソを試飲したが、それが30年経っ
た今でもそれはそれは素晴らしく、その場にいた全員が絶句したそう。

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ジュリオ氏のワインはラベルをいまだに手で張っていることでも
知られていますが、本当でした。小さな台所のテーブルみたいな
台の上で1枚1枚ずれることなくピンとまっすぐに張るこの手つき。
職人さんです。栓を閉めた後のカプセルもほとんど手作業でそれ
も見せてくれました。やっぱりマシンでやるのとは違いますね。
ワインへの想いが伝わってきます。
2004年まではボトリングもマシンを使わずに手でやっていたのです。

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最後になんとなんとサプライズでブルネッロ2005をプレゼントして
くれました。一緒に訪れた幼馴染と私の名前、日付け入りで。
さて、はたしてこれいつ飲みましょうか?!
30年後?!

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2011/12/14

シエナ『IL CANTO- HOTEL CERTOSA DI AMGGIO イル・カント ホテル・チェルトーザ・ディ・マッジョ』

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それは「後にも先にもこんな体験はない」と思った貴重なディナー
でした。イタリア中のレストランをまわった中で一番衝撃的なレストラン
はシエナの『IL CANTO イル・カント』。
イタリアに遊びに来たシンガポール在住の幼馴染とモンタルチーノ
のワイナリーを訪問、ディナーは前から行きたかったこのレストラン
を予約していました。
シエナの旧市街から車で15分ほどのところにある、1300年代の
修道院を改装した5つ星ホテル「HOTEL CERTOSA DI MAGGIO」
の中にある一流レストラン。
イタリアのレストランガイド、ガンベロロッソ、エスプレッソの過去2年
の総合評価では、全国トップ100店の中で12位という輝かしい
評価。シェフ、パオロ・ロプリオーレ氏の独自のクリエイティブ
な料理がいろいろな雑誌でも評価されていたので前からぜひ行
きたいと思っていたのです。
夢かなって、はるばるシエナ郊外まで行ったその晩餐は「まずい」と
いうものではなく「食べられない」というある意味忘れがたい食事となった
のでした。

その修道院はトスカーナ独特の重厚な内装が素晴らしく、厳か。心の
中で「ステキすぎー!来てよかったー!」とワクワク感が最大に。
そして席に案内され、渡されたメニューはまったく解読不明。
コースメニューは9品からなるのですが、一品一品メニューの名前が
記載してあるのではなく”今日”という単語が9ヶ国語でならんでいました。
それもフランス語、とか日本語ではなく、どこの言葉かわからないような
マイナーな言語で。カメリエーレ曰く「シェフのインスピレーションで決める
のでメニューには料理を載せていない」とのこと。アラカルトメニューは
もっと理解不明だったのと、せっかくなのでシェフのインスピレーションを
楽しもうということでコース(130ユーロ/人)を注文。

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こちらはアペリティフのフランチャコルタとともに運ばれてきたモダン
アートみたいな一品。右からかぼちゃの種のパウダー、左はドライ
紫たまねぎ、下はアンチョビとお酢のタルト。

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で、ワインはせっかくシエナということでブルネッロを注文しようとしたところ
「コースメニューなら発砲酒か白ワインをおススメします。赤はちょっと合い
ませんね。」とのこと。でもせっかくモンタルチーノに行ってきたのでやっぱり
ということで、伝統的な造りの「FUGLINI フリーニ」のブルネッロ2000を注文。
ちょうど飲み頃で、あまりの飲みやすさに驚き。スイスイ飲めてブルゴー
ニュを思わせるエレガントさ。

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アミューズです。
グラスの底にはちょこっとパイナップルのカクテルが、上には
仔牛のロースとの串刺し。これを一緒に食べるということなので
すがイマイチ味わいのハーモニーがまったく不調和。
このあたりから?が脳裏に。

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これはこのディナーを象徴するちょっと衝撃的な料理でした。
「わかめ、香草、根菜のサラダ」
上にのっているのは日本人おなじみの刻み海苔。ざるそば
の上にのっているあれです。
その下にいろいろな種類の香草があるのですが、ハーブという
より薬草で、もうリキュールとかビールの原材料にするような強い
独特の後味のある葉っぱばかり。これで完全に舌がしびれて
しまいました。そしてさらに下にはガリ(甘酢に漬けたしょうがの
薄切り)に「どうみてもS&Bチューブ入りだよね」と思われるわざびが
お皿に塗りつけてありました。オリーブオイルやドレッシングはなし。
これらをなぜか「手で食べてください」とのこと。
さて、これらの素材の味の組み合わせを想像してみてください。
のど薬みたいな苦い薬草にガリとわさび、口の中でわさわさする
刻み海苔。。。
一緒に食べていた友達も舌がしびれて、この料理からワインの味
がわからなくなってしまいました。

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「チコリのラビオリ4種」
苦味のある菜野菜チコリを練りこんだ緑色の碁石みたいな小さな詰
ものパスタが4つ。中の具は1個ずつ4種類で、オリーブオイル
バルサミコ酢、アンチョビ、パルミッジャーノでした。
アイデアは面白く丁寧につくってあったのですが、でもこれが
強烈に塩辛い。塩入れずぎ!ワインは飲めず水、水、水。

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コースの中で唯一まともな料理だったのがこれ。
「鯛のソテー、アーティチョークのソース」
でもこれもどうってことはなく、ローマのトラットリアレベル。

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これもなんとも不思議な素材の組み合わせ。
「チーマ・ディ・ラーパ、ニシンの卵、レモンのキャビアに白
トリュフ添え」
苦いチーマ・ディ・ラーパに、酸味の強いキャビアの形をした
レモン、これまた苦辛いニシンの卵。またまた苦味と酸味。それに白
トリュフ。デリケートなトリュフの味が完全に消されてしまい残念。

この後は写真を撮り忘れたのですが「鳩のソテー、キクイモ添え」
水でなくやっとワインが飲めるようになった一品。

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ほとんどを残してしまった「冬の表現 土の中へ」というメニュー。
一緒に行った友達との間でその後もずっと笑い話というか
語り草になった料理です。
カメリエーレが何が入っているのか説明してくれたのですがい
まだにわかりません。お皿全体が茶色のグラデーションの食材で
盛られているのですが、食べられない素材ばかりでした。
タバコの葉とか燻製した何々の葉、とか何とか品種のカカオ
の塊など、口に入れても吐き出してしまうほどの苦味のオン
パレード。まさにタバコの葉とかシガーをかじっているような感じ。
ひとつでも甘いもの、もしくはバターのようなものがあればまだまし
だったのですが、全部が苦いかものすごく苦いのどちらか。
友達も完全に残していました。

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「コーヒーのタルトとサンブーカのムース」
もうここでは知恵がついていて、ちょこんとフォークに米粒くらい
をすくい、まずは食べられるかどうか味見。
ムリ!!!むり!無理!
強烈な苦味。
そしてこの白いムースも超すっぱーい。後味強すぎ。

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このチョコレートのローズ風味も

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香草とチョコレートのデザート盛り合わせももう食べませんでした。

この日唯一満足したのはワインでした。でも皮肉なことにこんなシエナ
の最高のワイン名産地にありながら、赤ワインどころかおススメされ
た白も発砲ワインも何もかも絶対に合わない料理なのでした。これほ
ど極端な料理を提供するのであれば、やはり飲み物もそれなりに日本酒
とかカクテルなんかを提案すべきと思いました。

そんなこともあわせて、どういうコンセプトのもとにこれらの料理が作ら
れているのか、あまりの不思議さにシェフのコメントというのを聞きたく
なってきました。怒りとか批評するというのではなく、単純にどんな人が
どんな想いで作っているのか聞いてみたかったのです。
この日来客は私たち2人だけだったのですが、料理が運ばれてくるたび
にシェフがこちらを遠くから私たちの様子を観察していました。
サービスしてくれたカメリエーレたちも料理の名前だけを告げてテーブルを
さっさと去るような対応だったのでシェフに聞くしかなかったのですがダメでした。

そしてカメリエーレにシェフを呼んでもらうようにお願いしたその返事は
「シェフは明日朝早い仕事があるので帰宅しました」。
ちょっとこれ最悪。どんなにセンスが悪くとも、せめてこんな料理を出す
のであれば自分の料理哲学を語ってほしかったです。わりとまだ早い
時間だったので本当に帰ってしまったのかな、実はキッチンにいるのかな
と思ってしまいました。
そんなわけでシェフとお話をすることができずにハテナをかかえたままレス
トランを後に。
2009年にミシュランの1つ星を取り上げられたものの、いまだ最高
のレストランとして名の知れるこのお店、オーナーはこの料理をどう思って
いるのか、イタリア人がこんな料理を堪能できるのか、またレストラン

ガイドの審査員で高評価をした人は何を食べたのか、ほんとにハテナは
いっぱい続くのでした。

以上すべてあくまで個人的な私と友達の2人の感想ですが「苦味と酸味と塩

の実験」みたいな趣味の世界でした。お金をとって出すプロの料理

ではないですね。でもこの先もこのレストランのことは忘れられないと思える

ある意味とっても楽しめた衝撃的体験でした。





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2011/12/12

スコッチウイスキーの樽で熟成させたグラッパ 『BERTA OLTRE IL VALLO ベルタ オルトレ・イル・ヴァッロ』

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グラッパのメーカー『ベルタ』のオーナージャンフランコ・ベルタ氏
によるウイスキーの樽で熟成させた世界で唯一のグラッパの試
飲会へ。

『ベルタ』とはピエモンテ州にあるイタリア最高級グラッパのメーカー。
もともとはブドウ作りをしていたベルタファミリーがグラッパを作り
始めたのは1947年のこと。
本来グラッパとはワインを生産したあとのブドウの皮を蒸留させた
無色透明の安酒だったのですが、最高の食後酒としてのグラッパを
生み出したのがこの『ベルタ』なのです。一流レストランなどで必ず
見かけるのがこの琥珀色のグラッパが入ったベルタのボトル。
原材料であるブドウの皮は同州の最高峰のワイナリーから買い付け
独自の蒸留器で蒸留後、フランス製バリックで何年も熟成しています。

グラッパのパイオニアメーカーと言われる『ベルタ』が昨年初リリース
した新製品はスコッチウイスキーの樽で熟成させたグラッパ『オルトレ
・イル・ヴァッロ』。アルコール度数43度。
DIAGEO ITALIA社というウイスキーやリキュールのディストリビューター
とのコラボレーションで誕生したもの。

『オルトレ・イル・ヴァッロ』の名前の由来ですが、”ヴァッロ”とは2世紀
にローマ帝国軍が現在のスコットランドとの国境に巡らせた城壁のこと
”オルトレ”はその向こうへという単語で、つまり国境を分ける城壁の向
こうへ渡るという意味。
まさにこのグラッパはその逆の道をたどり、スコットランドのハイランド
地方のウイスキーメーカーから『ベルタ』へシングルモルトウイスキー
を熟成させた樽を持ち込みました。製品はそこへグラッパを入れてね
かせたもの。
ちなみにウイスキー樽で熟成させる前に先にバリックで熟成させています。
約6000本という極少生産量です。

グラスに鼻を近づけてみるとものすごい芳香!
最初はドライフルーツやアーモンドのような匂いがし、その後深く吸い込
むとウイスキー独特のタバコの葉やシガーのような渋く茶色い香りが。
口に含むと以外とやわらかい味わいで柑橘やタバコ、シガーの風味が
いっぱいに広がり、のどから胃への食道が一気に燃え上がります。

なるほど、風味はまさに文字通りウイスキー風味のグラッパですが、ウイス

キーに比べるととろりとやわらかい飲み口でこちらの方が飲みやすい感じ。

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試飲後にグラッパ入りのアマレットが。
お菓子のネーミング『DILIDIAディリディア』とはお母さんの名前だそう。
イタリア人が製品の名前をつけるときによくあるパターンですね。
中がしっとりとやわらかい小麦粉の代わりにアーモンドパウダー
で練り焼きあげたピエモンテ郷土菓子アマレットのグラッパ入りです。
甘さが控めでほんの少しグラッパ香もあって、これはかなりヒットです。
甘いものが苦手なおじさんなんかにもウケそうなイタリア菓子にして
はオツな味。試飲会参加者の間でひそかに取り合いになっていました。

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ちょっとサンタさんみたいな風貌のジャンフランコさん。
今やグラッパ業界の大物成功者として知られる彼も、メーカー設立
当初は誰も高級グラッパというのを理解してくれず、製品が高すぎる
と泥棒扱いにされたこと、まったく製品が売れなかったこと、その後
一流レストランを1軒1軒まわり自分たちの製品を説明しながら営業
したことなど、ゼロからはじめてここまできたというなかなか感動的な
話がありました。そんな裏話あり、将来のプロジェクト話あり、情熱
いっぱい、やさしさいっぱいのとっても素敵なジェンフランコさんでした。
試飲会が終わって「あなたは日本人ですか?」と質問してきてくれた
ので、「『ベルタ』から樽ごと買い付けされた西田さんの経営するワイン
バー「K6」のある京都出身ですよ」と答えてみました。
真っ白なヒゲの満面の笑みで「あーそうなのかー!覚えているよ!」

と言って手を握って喜んでくれました。

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DISTILLERIE BERTA ディスティッレリア・ベルタ

Via Guasti, 34/36
Frazione Casalotto Mombaruzzo (AT)

Tel  0141 739528

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2011/12/05

パイプ専門店『BECKER & MUSICO'』

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パイプ職人の友人フラビオが誘ってくれたパイプ専門店『BECKER &
MUSICO'』のパーティーへ。
トレビの泉という超観光地の目の前にあるのが極端でまた面白い
コインを後ろ向けに投げている凡俗な観光客にはまったく関係のない
どこまでもコアでオタッキーな店。でもパイプに興味がなくとも前を通った
人が思わず中をのぞいてしまうシックな店構え。
店内奥には工房がありいろいろな形のパイプを職人さんが一つ一つ
丁寧に仕上げています。
オーナーのジョルジョさんとその息子さんのマッシモ氏の人柄がうか
がえるようなちょっと、いやいやかなり素敵なお店なのです。

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フラビオが誘ってくれたのはこのお店の顧客が”趣味で”製作した
写真アートや絵画のビエンナーレ展。自社パイプの展示会ではなく
常連の趣味のフェスタを開くこの不思議さも、またその作品という
のが素人とは思えないレベル、というのもこのお店らしいところ。

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みんな愛用のパイプをおいしそうに吸っていました。
パイプというのは暖炉の前に座ってかぐような暖かい木の香りで
個人的にはタバコやシガーよりもずっと心地よいです。

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飼い主とその犬がそっくり、と同じことでパイプを吸ってる人
とパイプがそっくり、という噴き出しそうな光景があちこちに。

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女性でもパイプ愛好家はいるのです。
この人はいろいろなキャンディーの缶みたいな形の入れ物に
多種のタバコの葉を入れ、周りの人に味見させていました。
ワインと同じように試飲?をしては葉を捨ててまた違うタバコ
を吸って感想を言い合ったり、なかなか楽しそうでちょっと
うらやましくもあり。

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電話会社に勤めているこの人も常連の一人で、趣味でナイフを
造っているそう。京都の刀造りとの違いを詳しく説明してくれました。

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ナイフの刃の部分の細かい彫刻といい、皮のカバーといい
玄人職人のような素晴らしい仕上がり。
大きな手なのにこの器用さ。

一緒に行ったティーナのコメントでうなずいたのは、パイプを吸う人たち
に共通しているこのマメさ。やっぱりパイプというのはグッズの保管
や吸う準備など、こまごまとおままごとみたいな作業なのですが
これがめんどくさがりの人は続かないのですね。
このパーティーでもやたら小さなポーチをタバコの葉ごとに使い分
けているおじさんや、フィッシャーマンジャケットみたいにいっぱい
あちこちにポケットがついているベストにパイプやら小物やらを
きっちり入れ分けている人たちがたくさんいて、マンウオッチング
をしながらティーナとひじをつつき合い隠れ笑い。

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ローマ一粋なお店『BECKER & MUSICO'』。
パイプ愛好家なら絶対に訪れてほしいお店。

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BECKER & MUSICO'

Via S. Vincenzo 29, Roma
Tel 06 6785435

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2011/12/02

『00100 PIZZA』のニシンとギネスのスップリ

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東京から仕事でローマに来た古い友人ヤマムラさんと立ち食い
した、ニシンとギネスビールのスップリ(ライスコロッケ)。
ヤマムラさんとはものすごく久しぶり(数年ぶり?)の再会なの
にほんの短時間しかなかったので2人で近況報告しながら大急

ぎでかぶりつき。
にしんの香ばしさとビールの苦味がお米にからんだ絶妙の
おいしさ。めちゃくちゃビールが合うんだなーこれが。

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00100 PIZZA

Via Giovanni Branca 88  Roma
Tel 06 43419624

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