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2011/12/16

モンタルチーノ『LA CERBAIOLA - SALVIONI ラ・チェルバイオーラ サルヴィオー二』訪問

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イタリア3大高級ワインのひとつブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。
シエナから南に車で40分ほどの距離にあるモンタルチーノ地区
での現在のブドウの総栽培面積は3500ヘクタール。
ここに208軒あるブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者の中でも
あまりの生産量の少なさから入手困難で知られる『ラ・チェルバイオ
ーラ-サルヴィオーニ』を訪問。日本でも熱狂的なファンが多いですが
イタリアの酒屋でも他メーカーのブルネッロの2-3倍の価格がつい
ています。イタリアでもワインコレクターは必ずセラーにこのメーカー
のオールドヴィンテージを持っています。

ワイナリーは2つの場所に分かれていて、1つは4ヘクタールの畑と
発酵までの醸造場、そしてもうひとつはモンタルチーノの街中にある
熟成庫。自宅の地下にあるその小さなガレージみたいなスペースの
熟成室を訪れました。
オーナーのジュリオ氏がアポの日程を1日間違えていたので突然の
来客という形になってしまったにもかかわらず、本当に丁寧に案内して
くれました。幻のワイナリーとか、完璧主義者とかそんな言葉で表現さ
れる造り手なので、勝手に気難しいおじさんという先入観を持っていた
のですがジュリオ氏はそれがふっとぶような豪快でおおらかな人でした。

このワイナリーではこちらはブルネッロ用、あちらはロッソ・ディ・モンタル
チーノ用というように畑を分けていません。ひとつの畑でその年の天候の
よしあしによって毎年ブルネッロとロッソの生産量が変わります。それは
まったくブドウのできだけによって決定されるので、割合はもう毎年バラ
バラです。たとえば2006や2010などのグレートヴィンテージとなった年
のブドウは100%ブルネッロになり、ロッソは1本も生産されていません。
最悪の年となった2002年はブルネッロもロッソも1本も生産されません
でした。それ以外の年は畑では、まずよいできのブドウだけを厳選、ブル
ネッロワインとなり、ここでセレクトされなかったブドウがロッソとなるわけ
です。しかも収穫時期には1本の木から2房まで、1kgまでの生産量と
もう畑の段階で絞っています。つまり、ロッソもすごい好条件の畑のブドウ
から生産されており、ブルネッロはもちろんのことロッソの質がものすごく
高いということなんです。どこまでもブルネッロに近いロッソです。

熟成室でジュリオ氏の情熱的なワインの説明のあと、楕円形の樽から直接
2010、2009、2008を試飲という贅沢なことをさせてくれました。うれし涙。

まだ樽に入っている状態でしたが驚くのはまず年代ごとのアロマの違い。
えーこれほどまでに!というサプライズの連続。 さらに2010でももうすでに
エレガントさが十分備わっていたこと。畑でかなり生産量を落とすので、ものす
ごい凝縮感がある濃いワインを想像するのですが、そうではなくてブルゴーニュ
のような洗練された感動的な透明感があります。

もともとは彼の祖父が始めたというこのワイナリーの初リリースは1969年。

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その初ボトルがこれ。昔は白も作っていたんです。

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熟成室のさらに地下にはオールドヴィンテージの倉庫が。
そこでどんどん古いワインを見せてくれました。
これはブルネッロ1990。

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ロッソ・ディ・モンタルチーノ1988。
23年たってます。

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こちらは86年。
25年前のワイン。
極上のロッソ、これはブルネッロ以上に飲んでみたい!

ブルネッロは20年も30年ももつ長熟ワインですがジュリオ氏いわく
彼のロッソもまた長寿であるということ。先日あるイタリアワインガイド
のため1981年ヴィンテージのロッソを試飲したが、それが30年経っ
た今でもそれはそれは素晴らしく、その場にいた全員が絶句したそう。

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ジュリオ氏のワインはラベルをいまだに手で張っていることでも
知られていますが、本当でした。小さな台所のテーブルみたいな
台の上で1枚1枚ずれることなくピンとまっすぐに張るこの手つき。
職人さんです。栓を閉めた後のカプセルもほとんど手作業でそれ
も見せてくれました。やっぱりマシンでやるのとは違いますね。
ワインへの想いが伝わってきます。
2004年まではボトリングもマシンを使わずに手でやっていたのです。

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最後になんとなんとサプライズでブルネッロ2005をプレゼントして
くれました。一緒に訪れた幼馴染と私の名前、日付け入りで。
さて、はたしてこれいつ飲みましょうか?!
30年後?!

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