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2012年1月

2012/01/25

『PORTHOS ポルトス』ワインセミナー

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1回のレッスンがみっちり4時間からなる「ポルトス」のワインセミナー

を4レッスン受けてきた。参加者は12人。「ポルトス」とは泣く子も

黙るサンドロ・サンジョルジ氏率いるワイン道場。本人もはっきり明言

するように、AISイタリアソムリエ協会やガンベロロッソ、パーカー

のワイン評価からはかけ離れた自然派ワイン哲学に基づいた人。AISや

ガンベロに比べると、まったくワインを分析する観点は異なり、よくも悪

くもかなり左よりでインテリで少数派なのがこのポルトス。

もう設立されたから何年にもなりますが、オタクな組織にもかかわらず

サンドロ氏の思想を慕って通い続ける人も。

イタリアにもいろいろなワイン団体があり、これが一番いいというのは

ないですが、いろいろなワインの哲学を知るために、また久しぶりにポルトス

ならではの濃い内容のワインの勉強をしたかったので思い切って受講してみま

した。この年になってもまだ高いお金を払ってでも勉強したいことがあるとい

うのはまあうれしいことです。そんな自分の中にある貴重なモチベーションの

ようなものを保ちたかったというのもあるかもしれません。

しかし。

いやー難しかったー。

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セミナーのテーマは「ワインの表現の仕方」。

毎回8種類のワインをブラインドテイスティングし、その全ワインにあてはまる

言葉を4つずつ用意された単語リストから選ぶ、というものや、ワインを説明した

文章がありそれを読み、全ワインがどれにあたるのかあてはめるというもの、また

各ワインに0から10までの点数をつけ、なぜその点数をつけるのか説明するというもの。

正解かどうかよりも、どう表現するか。ワインはすべて自然派ワインでイタリア

フランス産がミックスされています。コルシカ島のヴェルメンティーノやスイスのワイン

も出てきました。

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すべてブラインドテイスティングなので自分の五感だけに頼るのですが、たとえば

ワインの色がもうオレンジがかったガーネット色だとすると、それはもうオールド

ヴィンテージだと認識してしまったり、香りがなかなか立たないワインを質の乏しい

ワインと判断したり、やわらかい丸みを帯びた甘みのあるワインを高評価したり

自動的に今までの経験から判断してしまうのですが、これが見事に外れる場合が多々

ありました。

色がこうだからこのタイプ、香りがこうだからこちらのタイプ、味がこうだからこの

地域といったように数学の式みたいにカテゴリー分けできるほどワインの世界は狭く

単純ではないということを体感。しかも自然派ワインだとよけいそうです。

ヴァレンティーニなんか同じワインでも1年のヴィンテージ違いでまったく別の地域

のワインと判断してしまうほど。

ヴァレンティーニがそうであると知識として頭では知っていましたが、今回のブライ

ンドテイスティングで、こういうことかーと体感しました。 

自分の中に持つワインに対する評価の基準がかなりゆらぎました。

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4回のセミナーを受けて思い知らされたのは、どれほど自分の中にワインに対して

先入観があったかということ。ブラインドテイスティングでこうなのだから、ましてや

普段はワインのラベルを見た地点で、ワインの名前やヴィンテージを知った地点で無意識

のうちに飲む前にもう先に頭で飲んでしまっているんですね。ワインを飲みすぎて逆に

ワインを裸にして飲むことが難しくなっていた自分がありました。

 

うーんますます面白いなー。ワインって。


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PORTHOS ポルトス

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2012/01/22

ほうれん草

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ローマに戻って最初に食べたかったもの。
ほうれん草。

16年前にローマで暮らし始めたころ、イタリアのおいしいもの
=パスタにピザ。という図式が頭の中にありました。
カルボナーラとかマルゲリータがいっぱい食べられるー!と意気
込んでいたのですが、実際に生活をし始めて劇的においしいと気
がついたのが意外にも”野菜”でした。中でもほうれん草のおいし
さといったら想像を超えていて、これに病みつきになりました。
そのころの毎朝の日課は青空市場に行って1キロのほうれん草
を買い、家に帰って2~3時間バケツの水につけること。
いっぱい土がついているので数時間は水につけ、時々水を替える。
そして土が落ちたら水を切って、生のほうれん草にオリーブオイル
と醤油をかけて食べていました。ほうれん草は葉が肉厚で甘く
これ一品をモリモリ食べて満足していました。昼もこれ。夜もこれ。

朝目が覚めると「あーイタリアにいる!」といううれしい実感のあと

「ほうれん草を買いに行こう!」が同時にやってきてなぜか体に

エネルギーがみなぎるのでした。八百屋のおじさんも私を見るなり

自動的に袋にほうれん草をつめてくれていました。

1キロのほうれん草を洗うだけでも半日仕事で、それを昼夜毎日
食べていたのですから今から考えると、よっぽどハマッていたんだと
思います。これを馬鹿のひとつ覚えみたいに1人で毎日毎日2ヶ月

やっていました。今までいろいろな食べ物に病みつきになりましたが

ほうれん草ほど、はまったことはないかもしれません。
イタリアに来てみるみる太っていく友達たちとは正反対に痩せていき
ダイエットをしてるつもりもないのに5キロも体重が落ちたときに、はっと

我にかえって他の料理も食べるようになったのでした。

今は茹でてオリーブオイルとレモン塩であえたりして食べます。
11月の絞りたての高級オリーブオイルがあるときなんかは感動的
な一品になります。
もうさすがに生で1キロは食べませんが、イタリアのほうれん草に
何か格別なおいしさがあるのは16年前から変わりありません。
イタリアの野菜はそれだけで立派なご馳走です。野菜そのものの味

が甘く濃い。だから味付けの強いドレッシングがイタリアに売ってい

ないのも納得です。普通の野菜がこんなにおいしい国ってそれだけで

豊かだなと思います。

京都からローマに戻ってほうれん草を食べながら16年前の自分を

思い出しました。








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2012/01/18

京都KYOTO →ローマROMA 

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あまりにも短すぎた一時帰国。
イタリアではありえない人ごみ、駅の階段を走る人の群れの怖さ
地下街の圧迫感。だんだん自分の体が外国の人になっているのを
実感した今回の滞在でしたが、でもやっぱり楽しかったおいしかっ
た日本!!!
夢みたいな毎日でした。

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いろんな食べものの匂いが詰まった思い出イタリアに持って帰ります。







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2012/01/11

昭和の香りする『京都イノダコーヒー本店』の別館

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世界一大好きなカフェ『イノダコーヒー』。ここに来ると「あー京都に

帰ってきたー」とほっとします。

いつもは三条の丸テーブルですが、人数が多い時は本店の方へ。

本店には他店と違い、昭和の香りあふれる別館があるのです。

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70年前の創立当時のコーヒーメーカーやポット、壁時計がそのまま

何気なく置いてあります。そして昭和30年代の常連、谷崎潤一郎や

東映女優さん達の白黒写真が。数え切れないほと訪れた本店ですが

このタイムスリップしたような空間の別館で初めてコーヒーをいただき

ました。

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大好きなタマゴサンド。

このたっぷりしたタマゴの量がちょうどよいのです。

パンもふかふか。

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3センチはあるかと思われるフレンチトースト。

ふわふわすぎずクラシックなフレンチトーストです。

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別館の外にはイノダコーヒーと書かれた自転車が数台ありました。

この自転車で創業当時はコーヒーの出前をしていたそう。

今はもう錆ついているもののこのお店の歴史を象徴するオブジェ

となって誇らしく並んでいます。夏は蒸し暑く、冬はその冷えのする

京都で自転車こぎこぎコーヒーを運ぶ給仕さんの姿が目に浮かぶ

ようでした。

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イノダコーヒー本店

京都市中京区堺町三条下ル道祐町140

Tel 075 2110507
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2012/01/01

BUON ANNO 謹賀新年 2012

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あけましておめでとうございます。

今年も京都で新しい年を迎えます。

旧年は本当にたくさんの方々に訪問いただきありがとうございました。

世の中どんなことがあろうとも自分を救ってくれるのは美味しい食べ物

とワイン、それを囲む笑顔であるということ。そのありがたみが年々増え

いくようです。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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