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2012/03/04

『BENVENUTO BRUNELLO 2012』

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ランチのあとは本来の目的である『BENVENUTO BRUNELLO
2012』試飲会へ。

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ティスティングワインはブルネッロ・ディ・モンタルチーノ生産者協会

加盟ワイナリーの下記の新ヴィンテージ。

①ロッソ・ディ・モンタルチーノ2010
②ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2007
③ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リセルバ2006
④モスカデッロ・ディ・モンタルチーノ
⑤サンタ・アンティモ

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会場は村の中心部にあるモンタルチーノ修道院。
半分以上が外国人記者というプレス向けティスティング
ルームで試飲開始。

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着席するとまずはこのようなワイナリーリストが配られます。
試飲したいワインをソムリエに告げるとボトルごとテーブルまで持っ
てきてくれます。

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このようにしてテーブルに着席したまま自由にいろいろなワインを
自分のリズムでティスティングできるようになっています。

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参加ワイナリーの数が141軒。それぞれのメーカーがブルネッロ
ブルネッロ・リセルバ、ロッソ・ディ・モンタルチーノなど数種類出して
いるので目をつけていたワイナリーのものからどんどん試飲してい
きます。半日間試飲し続けましたが、それでも時間足りず。

さて今年のブルネッロですが、ジャーナリストの友人たちやワイナ
リーの話を一言にまとめると「ブルネッロ2007年ビンテージは前年
よりも若干劣るが(2006はグレートビンテージ)それでも優良年の
素晴らしいでき」「特に2010のロッソ・ディ・モンタルチーノは歴代の
の中でも格別」というコメントで同感。
それにしてもこれほどの数の同じ規制のもとに作られた同じビンテージ
のワインを飲んでみて思うのは、造り手ごとにワインのできが「まさか!」
と唸るほど異なるということ。
全く深みのない薄っぺらいワインもあれば、酸味もタンニンもしっかり
含まれ、フルーツ味からスパイシーさに変わるグラデーションが見事なワ
インもある。ロッソでも他社のブルネッロ以上の風格があったり、リセル
バというのに骨格が貧弱であったり。。。
たしかにたくさんの優良生産者が今や大反対している生産者協会が設
定するヴィンテージチャート(ヴィンテージの良し悪しを1から5までの星
の数で評価する)が何かとても無理やりな、マーケティング的な、とっても
不自然なものに感じずにいられませんでした。ちなみに2007年ビンテー
ジは最高の5つ星。
もともと”じっぱひとからげ”が大嫌いなイタリア人。しかもこだわりの生産
者たちの評価を一同に星の数でまとめてしまうなんて確かにこれはない
よなーと納得するほど、メーカーによって激しい品質の差が。グラスを持ち
上げる度に、いい意味でも悪い意味でも「これが同じワインなのか!?」
と驚きの連続でした。

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こちらは翌日の同会場。プレスルームはなくなり3日目以降は飲食店
や酒屋などの業者向けだったのですが、これがものすごい人人人。
バーゲン会場の熱気!これは場所が悪いですねー。海外からもたくさん
のプロが来ていたのに集中して試飲できない環境が残念。
また前の記事でも書いたように今年はこのイベントに参加しなかった
大御所ワイナリーが続出。
ざっと思い出すだけでも「ビオンディ・サンティ」、「チェルバイオーナ」
「カーザノーヴァ・ディ・ネーリ」、「サリクッティ」、「ビオンディ・サンティ」
「ポッジョ・ディ・ソット」などなど。それぞれに生産者協会ともめている
ようなのですが、わざわざここまでやってきた海外からのジャーナリスト
や業者のことも考えてもこれは改善してほしいなと思いました。

それにしても、ブルネッロというワインはイタリアのほかのワインに比べ
語ることがなんとも多いワインです。イタリアワインというとどちらかというと
生産された年、もしくは数年後までが飲み頃というものが大半ですが
ブルネッロは10年、20年後まで美味しく飲めるワイン。ワインの評価
もどのようにこのワインが年月を経て成長するのか、当然のようにその
将来性を含めた見解が重要になってきます。
10年、20年後の変化を想像しながら飲むワイン。
それでもなかなかこれは難しいものがあります。
たとえば2005年のブルネッロ。誰もが最悪の年と懸念していたにもかか
わらず優良生産者のそれは、グレートビンテージのもの以上に見事な変化
を遂げているものが多いのです。ブルネッロの成長ぶりはマラソンと似て
います。まさに2005年のビンテージはやせているけれど持続性には優れ
ているマラソン選手のようなのです。ボディビルダーのようなワインは一瞬
華やかですが、すぐに息切れてしまいます。
とはいえ、やはりしっかりとしたブドウができてこそ偉大なブルネッロが
生まれるのであってそこはメーカーがどのようなブドウつくりをしているか
これが基本です。

ティスティングを終え、2007年ビンテージのブルネッロ、20年後にはどんな
変化をしているのかなーという話を同僚にしたところ「2027年の自分を想像
するのが怖い。」という返事。アラ!確かにあたってる!20年後のワインを
想像するのは楽しいけれど、20年後の自分は想像したくないよー!

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CONSORZIO DEL VINO BRUNELLO DI MONTALCINO

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン生産者協会

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