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2012/05/03

ワインのへそのう

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ローマ旧市街のカンポ・ディ・フィオーリ近くにある小さなワインバー
『L'ANGOLO DIVINO ラアンゴロ・ディヴィーノ』へ。
木目調の素朴なインテリアのけっこう昔からあるワインバー。
食事もできます。
オーナーのマッシモさんはオタク系イタリア人。(イタリア人といえば
”陽気であっけらかんとした性格”というのがステレオタイプですが、実
はけっこう根クラなイタリア人って多いのです。)
マッシモさんは日本にいたら自家製焙煎コーヒーの喫茶店かこだわり
の蕎麦をうってそうな人。気難しいのが一目でわかるのですが、ワイン
の話になるとイキイキと語りだし「あ、笑ってる笑ってる」とこちらもニヤ
ニヤしてしまいます。
そんなマッシモさんのワインリストはやっぱりオタク魂炸裂の自然派ワイ
ンが満載。

なかなかローマでみない、でも大好きなGIUSEPPE RINALDIジュゼッペ・
リナルディの『LANGHE NEBBIOLO2009』を見つけ、即効注文。22ユーロ。
リナルディは1890年からピエモンテのバローロ村で昔のままの手法で
ブドウ栽培、ワインつくりをしている希少な生産者。
彼のバローロは銘酒の中の銘酒で、自然派ワインの枠を超えた崇高さが
あります。リナルディのワインを飲むたびに「こんなすごいワインどんな
人が造っているんだろうなー、会ってみたいなー」と心がしめつけられる
想いがあるのですが、ピエモンテにお住まいのぶじゃねんさんのブログ
で愛車のランブレッティに乗っているリナルディさんを見ることができました。
巨匠というよりなんか想像通りのステキな人で、しかも大好きなロゼ『RO

SAE ロザエ』の心に響く意外な由来まで知って1人心あたたまりました。

そんなリナルディのワインについて、今度は日本のブログを調べて
いたら、ちょっと驚きのブログをたまたま発見。
それはリナルディのワインが全国ファミレスチェーンにあり大変にがっがり
したという話。これはたしかに目を疑いました。ショックの一言。で、この人

の考察は辛辣かつ的を得ているなーフムフム、と興味深く読んだのですが
さらにまたまたおもしろいブログがでてきました。それは、このブログを
読んだ人のブログで、リナルディのワインがファミレスにあったことを批判
するのは「まったく的外れで、ブランド物のことになると途端に原理主義者
に変貌する人がいるようだ(疲れる)」という内容。

さて、リナルディのワインがファミレスで出されるということはどういうことか。
それはこの写真をみてください。

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マッシモの店で『LANGHE NEBBIOLO2009』を注いでいたら、最後の
ほうにボトルからニュルっとでてきた黒い長ーい物体。一瞬虫が出てき
たと思い「キエー!」っと叫ぶ私。20センチ以上の長さ!
「ワ、ワ、ワインのへそのうが出てきたぁ!!!」と叫ぶそのこ。

自然派ワインだと、よくワイン本来の風味を失わないために一切フィル
ターにかけずに無濾過でボトリングします。そのためボトル
の底にカスのようなものが沈殿していることがあります。それはワインの
中に含まれるタンニンやポリフェノール、色素などで、白ワインでも酒石
酸や酵母菌が結晶化したものが沈んでいることがあります。もちろん無害。
でも、こんな1本の長ーいひもみたいなのは初めて。
マッシモも「うん、うん」とこの生き物のような不思議な物体をうれしそうに
眺めながら、みんなにこれはタンニンやポリフェノールのかたまりでたまに
長くなることもある、と説明してくれました。”ワインのへそのう”とはよく
言ったもので、本当にへそのうでもついているかのような生命力のある
それはそれは素晴らしいネッビオーロでした。

これ、日本のファミレスで同じことが起こったとしたら。。。
というかリナルディのワインであればすでに起こっていたりして。
マッシモみたいにちゃんと説明できる人はいるのでしょうか?

いろいろ想像しただけで怖くなるのは私だけでしょうか???

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L'ANGOLO DIVINO 
ラアンゴロ・ディヴィーノ

Via dei Balestrari 12

Tel 06 6864413

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