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2012年6月

2012/06/30

『TABACCHIERA タバッキエーラ』

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今日はローマの守護神、聖ピエトロとパウロ使途の日でローマ
だけが祝日でした。ちなみにイタリア全国、ローマ以外はお休み
じゃありません。イタリアに来た当時は意味がわからなかった
のですが、これって本当に日本では考えられない全国で1都市
だけが祝日というシステム。京都だけが祝日といってるような
もんです。なもんで、今日はローマは企業もお店も休業。
昨夜はサッカーのヨーロッパ戦のセミファイナルに勝ったので
街中がひっくりかえるほどのお祭り騒ぎで、今日はみんな
疲れて寝ていたのかもしれません。
朝から丸一日ローマにいるとは思えない静けさでした。

ヨーロッパ戦はさておき、この時期になると毎年ため息がでる現象
がでてきます。金曜のランチタイムが終わるとみーんな海に出かけ
てしまうのです。なので取引先に電話しても1時を過ぎるともうアウト。
金曜の午後から完全に週末休み。
もっと驚くのは月曜日。週末の疲れでみんなの出勤は大体午後
から。要するにこの時期になると1週間7日のうち火、水、木と
月金の半日の合計4日しか仕事しないのです。
週のうち3日は音信不通。金曜の午後ローマで仕事をするのは本当
に孤独です。
難しい顔してスマートフォンやIPADをいじっているイタリア人がいます
が、あれは格好だけ。仕事じゃなくてFACEBOOK。
もちろん休みなしにハードワークをしているイタリア人もいますが
完全にバカンスモードに入るイタリア人が目につきだすのが毎年
この時期。
今日も朝からBARやレストランでおしゃべりしたり、ワインを飲んだりして
いるロマーノたちを見て「これってドイツ人が見たらどう思うんだろうなー。」
と、ふと思いました。いつもはそんなイタリア人の性格が好きで「生活を楽し
んでいていいねえ。」なんて思ったりするのですが今日は「こんな生活習慣
や国民性の違うEUをひとまとめにするって無理があるよなー。まじめな国
は損するよなー。」と思ってしまいました。
やっぱりこの時期だからかもしれません。

ひとつ納得がいくのは、電力が少ないこの国で暑くなると海に行く、とい
うのは欠かせない節電方法の一つということ。
それにしてもこのところ記録的な暑さが続いているイタリア。
このところ市場ではメロンや桃、さくらんぼなどの果物が旬で、山盛りに
なって売られています。こういうときイタリアにいてうれしいなーと思うのは
フルーツがとっても安いこと!
そして今のマイブームはこの座布団みたいなかわゆい桃。
タバコの葉を入れる容器に似ていることから『TABACCHIERAタバッキエーラ』
(タバコ入れという意味)という名前がついてます。
風味は日本の白桃によく似ています。
1キロ3ユーロほどで買えるのでいつも大量に買って冷蔵庫で冷たーく
ひやしてから食べています。

この週末はさらに気温があがるそう。
そして日曜は待ちに待ったサッカーヨーロッパ戦のファイナル、対スペイン戦が。
アーメン。












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2012/06/28

ローマコンテンポラリーアートミュージアム『MACRO』

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このところ毎日40度近くまで気温があがるローマ。
猛暑の中で昨日行われたコンテンポラリーアートミュージアム『マクロ』
のレセプション。場所といい作品といいこれがなかなかおもしろかった。

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このミュージアム、ロケーションはローマの下町テスタッチョ地区
にあるもともと屠殺場だった建物。
1800年代後半のその当時の近代建築なのですが、家畜を飼育
していた場所などもそのまま残っています。

ちなみにローマの郷土料理とは、当時ここの精肉屋さんが売れない

内臓料理などを家庭で料理していたものが発端となったものなのです。

テスタッチョがローマ料理の発祥地といわれるゆえんです。

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ローマ出身の若手現代アーチストたちのエキシビジョンで、イラスト
レーションから写真、オブジェやドキュメンタリーまであらゆる作品
を愉しみました。

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そして野外ではこの暑さの救世主、グラッタケッカが!
グラッタケッカとは日本のかき氷のようなもの。
昔ながらの方法で、氷の塊をヘラのようなものでガリガリと
削り、その上からシロップをかけてくれます。

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オレンジにチェリー、ミントにレモン。
今どきいかにも着色料で色付けしました!みたいなシロップ
がまたグラッタケッカならでは。

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大きな青いバケツに氷水で冷やされたビール。
ちょっと日本の夏の町内会のお祭りみたいな雰囲気。

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家畜が飼育されていた場所は、今は憩いの場。
壁ぞいの石造りの白い容器はえさや飲み水入れだった場所。
これが今はベンチになって、アート業界系オシャレさんたちが
ここに座ってゴリゴリと氷を食べておりました。

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そ・し・て!ワオー!
そんな人ごみからちょっと離れたところに子猫が木の古株の
くぼみをベットにしてスヤスヤと。
これぞ本日の一番の作品でした(自分にとって)。

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MACRO TESTACCIO
マクロ・テスタッチョ

Piazza Orazio Giustiniani 4 Roma
Tel 06 0608

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2012/06/19

『L'ANGOLO DIVINOランゴロ・ディ・ヴィーノ』フランス白ワイン4種試飲会

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ローマ中心街カンポ・ディ・フィオーリにある『ランゴロ・ディヴィーノ』。
最近わりとよく行くようになったこのワインバー。
なかなかここの品揃えが気に入っています。わりとしょっちゅう新しい
生産者のものが入っているのと、オーナーのマッシモが1本1本詳しく
説明してくれるところもグッド。

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このワインバーでソムリエCRISTIANO RIZZUTOクリスティアーノ・リッ
ツゥート氏によるフランス白ワインの試飲会(40ユーロ)がありました。
試飲ワインは写真左から下記のとおり。

①CHATEAU LA LOUVIERE 2000
ボルドー南部にあるアンドレ・リリュトン氏のワイナリー。
85%セミヨン、15%ソーヴィニオン。
輝く黄金色。2000年は暑い年だったそうですが、それにしても12年
たっているとは思えないフレッシュ感に驚き。柑橘系のフルーツ味に
ミネラル感。こういうのはイタリアワインにはない表情。

②CHABLIS GRAND CRU VAUDESIR LA CHABLISIENNE 2004
お次はブルゴーニュのシャルドネ。わりと大きな共同組合が生産する
シャブリ。シャブリは最低7-8年たってからのほうがよいとのクリス
ティアーノ氏の言葉通り、ちょっとまだ飲むには若い。それでもシトロン
の典型的なシャブリの芳香にバニラ、いぶしたような香りがとても心地
よい飲み口。タンニンも感じる。

③HERMITAGE CHANTEUSE ALOUTTE CHAPOUTIER 2000
赤では、シラーやグルナーシュなどローヌ地区の在来品種100%のワイン
が有名な生産者。350ヘクタールの自社畑すべてがビオディナミ製法。
ここのマルサンヌ品種100%の白。

マルサンヌ品種ってイタリアワインでは聞いたことがないのでどんな
ワインかな、と楽しみにしていたのですが、これなんとも不思議なワイン!
まず香りがりんごジュースのような甘いフルーツ香なのですが、飲んで
みると予想を反して辛口。香りだけ嗅ぐと甘口ワインのようなのに意外
な展開。このワインのドラマ性には圧倒されました。
そしていかにもマセラシオンが長そうなタンニンありの白。ミントや
ライムのフレッシュ感にアーモンドのような後味が残る。
そして始めてみた点字入りのラベル。このワインにはやられました。

④PINOT GRIS VENDAGES TARDIVES HERRENWEG ZIND-HUMBRECHT 2004
アルザスのデザートワイン。
こちらもビオディナミ製法。
アーモンドや甘く煮たフルーツを思い出す香り。それでもしっかりした
酸味たっぷりで重たい飲み口はまったく感じずキレイなバランス。
香りといい後味といい心打つ高級感にため息。

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さてさて、この試飲会のよかったのはワインだけでなくお料理も。
1本目と2本目のワインに合わせて出てきたのは『マウロ・セコンディ』
という知る人ぞ知る手打ちパスタ専門店のパスタ
を使った季節の野菜のティンバッロ。
ティンバッロとは詰め物という意味ですが、ラザニアのように生パスタ
生地にズッキーネやにんじんを挟み込んで焼いたもの。
見た目はなんてことないのですが、この料理のおいしさには驚愕しました。
卵がおいしいからなのか、セモリナ粉がいいのか、このパスタ生地の
おいしさがどこから来るのか知りたーい!!!
食感、口当たり、甘み、絶品で無言でぺロリとたいらげてしまいました。
同じテーブルの人たちも口々にみんな絶賛。

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3本目のワインに合わせて出されたこちらも忘れがたい料理。
インディーヴィアという葉野菜といわしの重ね焼き。
干しブドウと松のみが入っています。これはローマ料理の基と
なったユダヤ料理のひとつ。
マッシモのお母さんの手料理です。
以前に何度かレストランで食べたものよりもたっぷりいわしが
入っていて好みの味わい。イタリア料理にしてはちょっと和食に近い
かも。この素朴なお料理は3本目のワインエルミタージュと抜群の
相性でひとくちひとくち満喫しました。

フランスワインはまだまだ勉強中なのでいつも発見がたくさんあって
ほんとに愉しい。でも難点はフランス語のワイン名が覚えられないこと!
ちょっとフランス語でも勉強するかー。
発音だけ。。。

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L'ANGOLO DIVINO アンゴロ・ディヴィーノ

Via dei Balestrari 12-14
Tel 06 6864413

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2012/06/17

猫の記憶

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11月末に突然の事故でラモが天国に旅立ってからもう7ヶ月。
ラモと兄弟のように仲のよかった同じ建物に住むフゾーネは
ラモを探しに未だに我が家へやってきます。
ラモと同時期に近所のおうちに拾われてやってきたフゾーネは
ラモと同じ年の黒猫。あまりにもそっくりで双子のようと近所の人
みんなからよく言われたのもでした。
お昼の時間になるとフゾーネが我が家へやってきてニャーニャー
叫ぶので扉を開けると、そこにここぞと待っていたラモに飛びかか
って2人いっしょに家中転げまわるのでした。
生まれてから8歳になるまで2人でいっしょにいたのでこの半年は
それに比べるとまだ短いのかも。

いまだに毎日やって来るフゾーネ。
家に入れてやると、しばらくきょとんとしているかと思うと突然そわ
そわとソファーの後ろや冷蔵庫の裏をにおぎながら必死でのぞいたり。
「もうラモはいないよ」という私の顔を不思議な表情で見つめたり。

そしてしばらくすると気がすんだようにスタスタと彼の家に帰っていきます。

どこかでラモもこの光景を見てるような気がしてなりません。








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