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2012/08/09

コーヒーとイタリア人

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イタリアで最もポピュラーな飲料、それはエスプレッソコーヒー。
約20万件のカフェッテリアが存在します。300人に1軒バールがある。
日本でいうとコンビニみたいに数十メートルごとに1軒ある感じでしょうか。
とにかくイタリア人はよくコーヒーを飲みます。1日平均で4,5杯。
中には10杯近く飲む人もいてカフェイン中毒?と思わせる人も。
まずは朝食。その次はオフィスに着いてから。そしてランチのあと。
午後のコーヒーブレイク。そしてディナーのあとという感じ。タバコを
吸うみたいな感覚でしょうか。
バールでは立ち飲みが一般的ですが、このバールでのコーヒー
ブレイクがみんな大好き。
バールはコーヒーを飲む場所であり、安らぎの場であり、出会いの
場であり、ひとつのコミューンみたいなもの。たいていみんな自分の
行き着けのバールがあってそこで延々とサッカーの話をしています。
私の家の下の「ジョリッティ」ではコーヒーを飲むのは言い訳で、おし
ゃべりしに来ている人がほとんど。1杯のコーヒーで1日中いる人も
けっこういます。オーナーのアルマンドは自分の店のことを社会福祉
施設としてローマ市に経営費用を請求したいとこぼしていました。

そんなコーヒー大国イタリアでの原材料としてのコーヒーはあまり知
られていません。
イタリアではアラビカ種とロブスタ種の2種類のブレンドコーヒーが
一般的です。アラビカ種にもロブスタ種にもそれぞれ何百という品種が
あり、コーヒーメーカーごとに独自のブレンド品種と配合があります。
それぞれの特徴としてアラビカ種はアロマが高く比較的デリケートな
味わい。ロブスタはアロマはあまりありませんが力強い味わいでカフェ
インも多く含まれています。ロブスタは平地で湿度の高い土地で栽培
されることが多く、害虫がつきやすくなります。害虫を追い払うために
木は匂いのようなものを発散するのですが、これがカフェイン。
だからロブスタ種はカフェインがアラビカの約2倍。

この配合割合は絶対の企業秘密であり、ワインのようにサンジョベーゼ
が何%、メルロが何%なんて記載しているところはなく、もちろん規定も
ありません。
おもしろいのはイタリアでも北部に行くほどアラビカ種の割合が多くなり
南ほどロブスタ種の配合が多くなります。
たとえば北イタリアのトレヴィーゾに本社を持つ「ILLY イッリー」は100%
アラビカ種のものを主流商品としているし、南のナポリに行くとロブスタ種
の濃ーいどろりとしたコーヒーを飲んでいます。ローマのコーヒーメーカー
は半々の割合が多いそう。

この話を聞いて「なるほど!だからナポリの人ってアグレッシブなんだ!」
「だから北の人は南にくらべると穏やかなんだ!!!そうだったのかー!」
とひざをたたきたくなるような、大発見をしたような気分になったのですが
それは違うと否定されてしまいました。そんな単純なことではないようで。
でも1日4、5杯も飲む飲料の中にカフェインがたっぷりなのとそうでないのは
頭への影響がぜんぜん違うように思うのは私だけでしょうか。

その疑問はさておき、ローマ郊外にあるイタリアでトップ10に入る焙煎所
へコーヒーティスティングに行ってきました。
イタリアのコーヒー市場を独占する大型企業に立ち向かう、職人的な焙煎
をしている小さな工場へいざ出発!





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