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2013/01/07

近着ワイン日記 

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クリスマスシーズンからニューイヤーにかけてかなりいろいろな
ワインを抜栓しました。その中でよかったものいくつか。

まずはこちら、ワイン評論家のダニエル・チェルニッリ氏のバース
デーパーティでの乾杯ワイン。
『DOM PERIGNON VINTAGE 1999』
99ヴィンテージでしかもダブルマグナムボトル!
レモン系の柑橘、バニラ、ハチミツ、燻製、ミネラル感などなど何十も
の風味の洪水。鼻腔の細胞が生き返りました。
 これほどたくさんの芳香、複雑味がある飲み物ってドンペリニオン以外
にはない!シャンパンの最高峰というよりもシャンパンという枠すら超えて
何か違うカテゴリーの飲み物という感じ。感動の一言。

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『CAVALLOTTO LANGHE NEBBIOLO 2010』
大好きなバローロのワイナリー、カヴァロット。
バローロではなくランゲ・ネッビオーロですが、ほぼバローロの
熟成期間に近い15-24ヶ月の大樽熟成、6ヶ月の瓶熟をして
いるのでバローロと同等のワイン。
でもお値段は20ユーロほどでお手ごろ。
カヴァロットはどこまでも伝統的な醸造にそったワインつくりを
めざし、大樽も楕円ではなく丸型。ワインがより空気にふれて
ゆっくりゆっくり熟成させています。

同ワイナリーに『BAROLO RISERVA SAN GIUSEPPE』という
バローロ・リセルヴァがあります。これは涙もののおいしさですが
同じ畑で栽培しているブドウがこのランゲ・ネッビオーロに
使われています。最もできのよいブドウはバローロに、2番手
はランゲに使われているということですね。
だからか他社のランゲ・ネッビオーロに比較してもすごい凝縮感。
でも重さはなくエレガントな香りと後味。
ただひとつ気になったのは、2010ヴィンテージは今飲むには
まだ早い感じがしたこと。
ほぼバローロの特徴を持つこのランゲ、あと5年後ぐらいが
飲み頃なのではない?10年後に飲んでもいいくらいのワインで
なんだかもったいない気がしました。
でも20ユーロのランゲ・ネッビオーロを何年もセラーで熟成させる
のってどうなのでしょうか。
ランゲ・ネッビオーロはもともとはテーブルワイン的なカジュアルな
日常ワインのはず。ま、このワイナリーのランゲ・ネッビオーロ
であればセラーで寝かせる価値はあるのかもしれませんが。
今販売するのであれば2008とか2009のヴィンテージのほうが
おいしく飲めるような気がしますが、実際に飲んでないのでわかりま
せん。

イタリアのワインってほんとうによく飲み頃でないヴィンテージが販売
されていてすごくもったいないと思うことが多いのです。特にピエモンテ
やトスカーナ産のワイン。よほどの愛好家でないと、自宅のセラーで飲み
頃までねかせて楽しむみたいなことはしないと思うのです。
ピエモンテやトスカーナのワインは長熟型なので過去のビンテージも
ワイナリーが保管し、販売するというようなシステムがあればおもしろい
かもしれません。アブルッツォのワイナリーエミディオ・ぺぺがこのように
1つのワインに対し何年分もの過去のビンテージも販売するというスタイル
を続けています。

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『DOMAINE AMIOT SERVELLE - CHAMBOLLE MUSIGNY 2007
PREMIER CRU LE AMOREUSES』

飲んだ瞬間「サイコー!!!」と叫んでしまうほどサイコー!
このワインを飲むといつも、これだけが最高級の烏龍茶で
これ以外のワインは全部コーヒーという感じがしてしまいます。
烏龍茶のように澄んでいて、薫り高い。お茶だから食事のじゃまを
せず、この飲みやすさ。
空になったグラスの香りでも何時間も酔える美しさ。サイコー!

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ワインの王道をいく銘酒を飲んだこの時期一番驚愕したの
はコレ!マルサラです。
マルサラはシチリアの酒精を添加したワイン。
マルサラの生産の全盛を極めたのは1800年代。イギリスへ大量
に輸出をしていました。当時のシチリア経済を支えていたほど栄えた
マルサラ造り。大手メーカーはほとんど海岸沿いにあるのですが
それはできあがったマルサラを工場から船へ直接ポンプで積み
こむためだったそう。まるで石油の輸送みたいです。
それほどまで大成功したマルサラですが今ではほとんど飲む
人はみかけません。酒屋の棚の上のほうで埃をかぶっている
のがほとんどじゃないでしょうか。

このボトルはセルジョの店のセラーで20年間寝かされていたもの。
『DE BARTOLI MARSALA VECCHIO SAMPERI』
本当においしいマルサラって噂には聞いていましたが驚愕の味でした。
20年熟成のリセルバをさらに20年セラーに置いていたので40年
たったものです。アルコール度数は14,5%。
マルコ・デ・バルトリは今でもマルサラ、ワインの銘ワイナリーですが
これを飲んで見直しました。もうひとつはグリッロというマルサラに使用
するブドウの生命力のすごさ。
辛口でシェリーに似ています。イタリアの食後酒というとリモンチェロとか
アマーロがありますが、こういう辛口で芳香のあるもののほうが好み。
グラッパほどアルコール度数も高くなく、これはハマりそうです。
かなりの銘酒を飲みつくしている友だちがこれを飲んで「世の中には
まだまだ知らないおいしいものがいっぱいあるー!」と叫んでましたが
まさに生きててよかった!セルジョの店があってよかった!と感動。
で、この、マルサラとは何をあわせればいいかという想像しただけで
ワクワクする質問に、セルジョ曰く「ゴルゴンゾーラチーズ」。
なるほど!!!おいしそーう!味わってみたーい。
茶色のボトルも見とれるほどステキ。セルジョに出されたときは「えッ!

マルサラ?!」と思ったのですが、今やすっかりマルサラの大ファンです。

「真剣にマルサラのリサーチをする」これが新年の抱負になってしまいました。

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