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2013年2月

2013/02/25

ローマまたまた話題のお店『PORTO FLUVIALE ポルト・フルヴィアーレ』

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『イータリー・ローマ』に『ロメオ』、『パネイフィーチョ・ボンチ』などなど
今までとはちょっと違う新しいタイプのお店が、昨年からローマにどんどん
オープンしています。その話題の新スポットのひとつ3ヶ月前に登場したのが
『ポルト・フルヴィアーレ』。ローマは世界最大の『イータリー』があるオス
ティエンセ地区の工場跡を改装したお店。その面積ざっと1000㎡。
年中無休、朝から夜中2時までノンストップ営業。
日本では年中無休の営業は当たり前ですが、ヨーロッパのたいていの国
では日曜は宗教的にも休息日。平日でもランチとディナー時間以外は閉まって
いる飲食店がほとんどですが、このところイタリア事情も変わってきたのか
年中無休、ノンストップの店がこうやってどんどん進出しています。

フルヴィアーレ港というこのネーミングの通り、お店のある場所が昔港だった
ことから、船の中にいるようなインテリア。カメリエーレの制服もボーダーシャツ
で統一。

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日曜の夕方というローマでは90%の店が閉めているもっとも中途半端な
時間に入店したにもかかわらず『ポルタ・フルヴィアーレ』ではカフェ・スイ
ーツメニューから、100種類のワインと地ビールに、それにあわせたおつ
まみまで選び放題。

今日のテーブルワイン1/4(カステッロ・ディ・イエーズィ)4ユーロを注文。

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もうひとつこのお店のおもしろいのは料理のサイズが選べるところ。

アペリティフでは1皿が2~3ユーロの一口サイズのメニューがたくさん。
地ビールにプッタネスカソースとパン。ちなみにこの1皿1、5ユーロなり!
このプッタネスカソースはおそらくランチやディナータイムのメニューにある
パスタのソースなのでしょうが、こうやっておつまみのメニューにしてしまう
というのはいいアイデア。

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こちらはタラのムース。3ユーロ。なめらかな口当たりでなかなか美味。
こういった一口サイズのこだわりメニューは日本の居酒屋でいろいろ
な小皿を注文する感覚。

トラットリアのコーナーの夜のメニューにもパスタやピザなどが、普通
サイズ、ハーフサイズ、1/4サイズと3つの量から選べるようになっています。
たとえばカルボナーラであれば、一人前が9ユーロ、半人前が6ユーロ
1/4人前が3,5ユーロ。
これだったら1/4前の料理をたくさん頼んでいろいろ味見ができます。

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夕方6時を超えるととひっきりなしにお客が増えて、一瞬にして満席。
うーんやはりこの人気はウワサだけでなかった。
朝はBARコーナーで朝食、昼はランチ、アペリティフ、ディナー、アフターディナー
とどの時間にも使えてこれは便利!メニューも豊富!
個室もあってビジネスランチやグループイベントにも使えます。
日曜日はモニュメントや美術館の観光以外することがないという旅行者の空白
時間に、行きたかったレストランが日曜日は定休日だった!という遭難者にも

おススメの店。

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PORTO FLUVIALE

Via del Porto Fluviale 22, Roma
Tel 06 5743199

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2013/02/07

『割烹よしこ』で学ぶこと

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『割烹よしこ』からお声がかかり、ローマにいながら銀座の料亭
にいる気分を味わえるよしこさんちのディナーへ。
”おうちディナー”とは思えないよしこさんの和食が食べられると
思うとイタリアンレストランに行くのとはまた違うしみじみとした
ワクワク感があります。

ドアを開けるとあの料亭の匂い。白木のカウンターと一番出汁の
匂いがなぜかいつも。

まずは前菜。冷酒を切子のおちょこで。
なんと数の子!!!
これを見た瞬間呼ばれた友人もみんな「キャー!」と言葉にならない
叫び声。イタリアにはもちろん数の子なんかありません。
こちらは北海水産というオランダの会社のもので、味噌漬けや干し物
など魚の加工品や冷凍生魚をヨーロッパどこにでも配達してくれるのです。
私も購入したことがあるのですが、これがなかなかおいしくアジのひらき
なんかかなりいけます。この会社のHPの社長さんの挨拶、ほんとに魚

好きが伝わってきておもしろい。
今日本で就活をしている若者にこれを読んでほしい。

話はそれましたが、その北海水産の数の子。
噛んだ瞬間、実家のお正月を思い出しました。
今年のお正月はこちらで過ごしたので、感激はひとしお。
よしこさんは「母が作っていたのと同じ味になった」と言っていましたが
私の父がつけた数の子も同じ味で、関西の味だなーと思いました。

四角い小皿はアジのカルパッチョ。塩麹と梅干、オリーブオイルで
あえてあり、なんともいえないハーモニー。オリーブオイルが入ること
でフルーツ味のさわやかさが出ていました。

鶏の照り焼きもなんともやさしい味わい。

笹の葉っぱまで日本からもってきているよしこさん。

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かぶと海老のお吸い物。
この繊細な出汁の匂い!どんな出汁のとり方をしているのか
これはすばらしい!
かぶの甘みもいい仕事してます。
ここによしこさんの試みで、高級オリーブオイルをたらしてみました。
お吸い物が急にイタリア風のミネストローネのように。
伊と和の食の遊びができるのも『割烹よしこ』ならでは。

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ここで白ワインが出てきました。
和食とワインを合わせるセンスもよしこさんならでは。
日本酒とかビールを合わせるのとはまた違う盛り上がりがあるのです。
ロワール地方のDOMAINE DE L'ECU『CUVEE CLASSIQUE』。
ミュスカデ地区のビオディナミ。

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ポテトサラダ。
『割烹よしこ』では毎回これが出るのです。
よしこさんが好きなんだろうなーと思わせられるメニュー。
こういう普通のなつかしい味がうれしいな。

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じゃーん!本日の目玉、すき焼きです!
日本に住んでいる人にはこの喜びがどんなものかはわから
ないと思いますが、海外に長く住むと、こういうのが涙がでるほど
うれしいのです。
牛肉はローマ一の精肉屋さん[BOTTEGA LIBERATI ボッテーガ
リベラーティ]のもの。このお店のことはまた後日アップします。
こちらでは日本のように当然”すき焼き用”というのはないので、肉屋
さんに「プロシュットのように薄く薄く切ってください!」と必死にお願
いして包丁で切ってもらうしかないのですが、ボッテーガ・リベラーティ
のロベルトは、しゃぶしゃぶもすき焼きも大好きなちょっと変わった
ローマ人なのでその辺のことは要領を得てくれています。

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”おいしい”に”なつかしい”が加わった最高の感動。
ロベルトもいい肉を選んでくれました。
やわらかく、ジューシー。この肉に濃厚な卵がからんでやっぱり

すき焼きってこの上ないごちそうだなー。

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すき焼きにあわせるワインってなかなか難しいのですが
今回はイタリア以外の国のものをセレクトしてくれたよしこさん。

写真を撮り忘れたのですが赤の1本目はボルドー。
2本目はオーストラリアの『KOONUNGA HILL SHRAZ CABERNET 2010』
3本目はスペインリオハの『MARQUES DE CACERES ROSERVA 2005』

ボルドーが一番高級ワインだったのですが全員一致で2本目がすき焼き
ワインに一番マッチした1本でした。リオハもリセルヴァのわりに意外と
ライトで好評でした。

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箸休めにはきゅうりをケイパーで漬けた浅漬け。あのサリーナ島産の

ケイパーもよしこさんの手にかかってすっかり和の味に変身しておりました。

日本から持ってきたというミニ精米機で精米してから炊いた玄米ご飯
にすき焼きの卵をかけて、もう極楽浄土。
イタリアに売っているあまりおいしくない寿司用の米も精米機にかける
とかなりおいしくなるということを発見したよしこさん。こんなにおいしく
なるのなら、次の帰国時には精米機を持って帰りたい。

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デザートは『割烹よしこ』常連の1人、ティーナの手作りケーキ『パブロワ』。
ロシアのバレリーナ、パブロワのように軽いという由来からネーミング
されたメレンゲと生クリームのケーキ。小麦粉は一切入っていないの
と半分がフルーツなのでついつい2切れくらいは食べてしまいます。
サクサクのメレンゲ台にミルク味たっぷりの生クリームに酸味のある
フルーツがよくあいます。シアワセ=。

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『割烹よしこ』のディナーでは、ただ単に「おいしかったなー!」ではなく
毎度料理に対する楽しみや料理をしたくなる気持ちがわいてきます。
よしこさんのディナーでは学ぶことがいろいろあるのです。
よしこさん曰く、料理するよりもメニューを考えるのに時間をかけるとのこと。
確かに最初から最後まで同じような味付け、食感のメニューが重なっている
ことがないのです。見事に口をあきさせない構成になっています。
おもてなしをするとなると、がんばって作った豪華料理ばかり出してしまいが
ちですが、全体的に重たいディナーになってしまいます。
よしこさんは最初にメニュー考えてノートに書きだしてから作るそう。なるほどー。
ワインとの組み合わせや、和食にオリーブオイルなど、新しい味の発見を
食べる人に提供するのもディナーをより盛り上げるコツ。
でも決して難しく考えることではなくて「自分が食べたいものを作ること」というのが
よしこさんのおもてなし哲学。なるほどなー。

料理って、おもてなしって、奥深い。だからこそ楽しい。
それを教えてくれる『割烹よしこ』。
のれんわけお願いしようかな。

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