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2013/04/25

女将さんは修道女。秘密の地下食堂『FRATERNA DOMUS フラテルナ ドムス』

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その入り口はこんな感じ。
人の家におじゃまするかのようにブザーを押して入ります。
これがトラットリアとは、知らなければ絶対わかりません。

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中に入ると急に空気がひんやりとした静寂なロビーが。
「ちょっとここ本当にトラットリア?!」とあせってしまうほど神聖な雰囲気。
ここはローマの街中でもど真ん中、ちょうどナボーナ広場とサンタンジェロ城
の間、観光スポットがたくさん集結している地域。それがこの建物に一歩入
ると、田舎の静かな修道院に入り込んだかのような別世界。

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そしてなにやら地下に続く細い階段を下りると、笑顔でシスターが
迎えてくれました。わー何これ?!十字架がいっぱい!宗教画が
いっぱい!これはまぎれもなく普通のトラットリアじゃない!
「写真を撮ってもいいですか?」聞くと「あ、ちょっと待って」と急いで
テーブルの花瓶に駆けより花のむきをカメラの方に直すシスター。
自分じゃなくて花。心洗われましたー。

実はこの人がこの店の女将さん。
修道女とはいえ、満面の笑顔でてきぱきと客やカメリエーレを仕切
り、なにやら客の神父さん達からもやたらとしたわれていた彼女。

店内はかなり広く、地下に何部屋にも分かれています。
白壁に木のテーブル。そして十字架が各部屋に。
客層はといえば圧倒的に神父さん達。
バチカンのあるローマはなんといっても聖職者が多く、その意味ではこの
店は顧客確保は完璧。あとは近所に勤める法関係の人たち。向かいに
ちょうど最高裁判所もあるのです。立地条件最高。
大部屋には修学旅行などの団体の子供達もいました。
とにかくこの広い食堂は見事に満席。

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メニューはその日の献立があり、プリモもセコンドも2種類ずつ
テーブルまで持ってきてくれ、どちらか選ぶ、もしくは両方もらうというシ
ステムになっています。カメリエーレの男性達は神父さんになる
べく勉強をするためにローマに滞在しているアルバイトだそう。
このほほえみとその独特の服装がなんだか物語っています。

本日のプリモはミネストローネ(野菜や豆を煮込んだスープ)と
リガトーニのラグーソース(ミートソース)。

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正直絶品とは言えないけど、普通においしかった。
まさに大衆食堂の味。
テーブルワインはこれまた典型的な安ワインのちょいと酸化
した味。

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このカメリエーラの服装もなんだか好きだな。
紺色のタイトスカートにさりげなく巻いた白いエプロンがステキ。
もちろん彼女もシスターです。

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セコンドは仔牛の煮込みと豚バラの骨付きロースト。
2種類両方いただきました。
十字架の前で肉がっつり。神父さんも肉がっつり。

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さらにフライドポテトまで。
神父さんたちみんな食べる食べる。

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最後にさっぱりとシンプルなサラダ。
デザートにはオレンジとりんごが丸ごと出てきました。
これで1人10ユーロなり。

夜も7時半から開いていますが9時までに入店しないと入れてくれないそう。
ディナーもこんな感じのメニューで15ユーロほどとのこと。これはローマ
ではかなり安い。
この食堂は地下にありますが、上階はB&Bになっているそう。
だから宿泊客もここで食べられるようになっています。
味に関して問われると、そこまでおススメできる店ではあり
ませんが、なかなかヒューマンウオッチングが楽しめる空間でした。
今まで数々の風変わりなお店を訪れましたが、ここもなかなか
異色を放ってました。世の中いろんな店があるものです。

それにしても、シスター女将は商売上手と見た。

定休日がなぜか木曜で、もっと不思議なのが日曜日も営業していること。

でも日曜って、キリスト教では祈りの日では?と思ったのですが、もしや

日曜はローマに各地から聖職者が集まるのでかき入れ日?

さすが女将。商売わかってます。

各テーブルを周って常連にしていたしゃべりがこれまたうまい。
食べ終わって店を出ようとする若い神父達が帰りがけ、列を
つくって彼女に熱烈なハグをしているのでした。

アーメン。

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