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2013/05/26

話題の新レストラン『MARZAPANE マルツァパーネ』のコース料理

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いやー期待以上によかった!
このところ何かとグルメ誌で話題になっていたローマ『マルツァパーネ』。
オーナーは元イータリーローマのバイヤーと外科医、そしてシェフは
スペイン出身の女性料理人アルバさん。みんな若い若い。

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「これで採算取れるのかな?」とよけいなお世話的なことを考えて
しまう小さな店内。24席ほどしかありません。
全部見渡せるオープンキッチンでシェフのアルバさんがもくもくと
フライパンをゆすっています。

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季節の旬の食材が主役になっているのがよくわかるメニュー。
今回は35ユーロのコースを注文。

ローマである程度の料理が出せるレベルのレストランの、コースメ
ニューは大体最低70ユーロはするのですが、最近この”35ユーロ”
でコースを出すのがブームのようでいろいろなレストランで見かけます。
35ユーロというのはローマのかなり庶民的なトラットリアの食事に
かかる平均的な金額ですが、レストランのコースメニューが35ユーロ
というと「それは安い!」と思ってしまいます。
35ユーロというと今の為替だと約5000円。
5000円の夕食が安いと思ってしまうほどローマの物価はあがって
います。
でも安いと言っても内容が伴わなければ、安いと言えません。
何事にもコストパフォーマンスというのがあります。
『マルツァパーネ』の話題のコースはそういう意味でも前から興味があった
のです。

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アミューズはタラの柑橘とハチミツのソース。
ここちよい甘さ、ほろ苦味とレモンの爽やかさがうまく連結した
予想外の味わい。これからの展開に期待がふくらみます。

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前菜はリコッタと香草のムースにアンチョビ、トロペア産の
タマネギ、グリーンピースと香ばしいパン粉添え。
これも楽しい味のハーモニー。
つい数日前までグリーンピースではなく、ソラマメだったそうで
すが旬の時期が終わったので、材料を変更しましたという
説明にも好感がもてました。いいスタートです。

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ボッリートのポルペッタとキャベツ、バーべキューソース添え。
ボッリートとはいろいろな種類の肉を茹でたもの。茹でた肉で
ミートボールをつくっています。

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中はこんな感じ。
少しBBQソースが濃かったものの、肉にジューシーさがしっかり
残っていて旨い!

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パスタはホタルイカとトマトのタリオリーニ、イタリアンパセリとパン粉
添え。メニューにはキタッラとあったので、もっと太いパスタを想像し
ていたのですがタリオリーニでした。もちろん自家製の手打ち。
これがなかなかレベルが高く、今までさんざんいろいろな店で食べて
がっかりしてきましたが、女性シェフアルバさんのセンスのよさが確認で
きました。

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パスタは2種類あり、こちらはインゲン豆、トマトソースにチーズ
レモンのスコルツァ添えのリングイネ。

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パスタの茹で加減、素材の味わいのバランス感がよくクリーミー
ですが重たくなく、ライトに仕上がっていました。

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そしてこれが今思い出しても最高においしかった、乳のみ豚のロースト。
数年前に行ったサルデニアで食べた乳のみ豚が一番おいしいと思って
いましたが、これもなかなか近いものがありました。
さすがスペイン人ですねえ。
皮はパリッと香ばしく、肉は噛むごとにやわらかくジューシーで、脂身は
噛まなくともとろけていくのでした。トピナンブールのチップスとイチゴの

ソースも可憐に仕上がっていました。

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まったく想像していたものと違った、チーズケーキという名のデザート。
これもやさしいミルクのクリーミーな味わいで甘酸っぱいイチゴ、くだいた
クッキーのハーモニーに唸りました。

35ユーロでこれは「安い」と断言できたコースメニュー。

全部で7皿もありました。

これ以外にも55ユーロでこれより2皿多いコースが
あるのですが、十分こちらでお腹が膨れました。
ワインも30ユーロ以下で揃えた、なかなか内容もいいリスト。
料理を出すテンポもよく、また料理の量も多すぎず少なすぎず。
なかなかイタリアではこういった料理以外のこともバッチリ
できるところは少ないのですが、ここは好感を持てるものがありました。
サービスも丁寧で、やはりこれだけ店が小さいから可能なところも
あるのかもしれません。

いつもはあまり行かない地区なのですが、またわざわざ来たい
と思わせられた店。
老舗もいいけど、こういう若いオーナー達ががんばってやっている
その意気込みとか、一生懸命さが見える新しい店も捨てたもん
じゃないなと思いました。

そうそう。お昼にしかやっていないカルボナーラがローマ一のおいしさ
という評判。これは早々に行くしかないな。

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MARZAPANE マルツァパーネ

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