« レストラン&アンテークファニチャー『LANIFICIO ラニフィーチョ』 | トップページ | 『HOTEL FORTY SEVEN』で真夏のアフターディナー »

2013/08/11

ローマ料理老舗『TRATTORIA SORA LELLA トラットリア ソーラ・レッラ』

Dscn8818

ローマ広しといえど、実際にほんとうにおいしいと心から思える店
は劇的に少ない。観光客が多いことが由来しているけれど、いくら
なんでも「え!この値段でこの料理?!」みたいな店が多すぎ。
なぜに今まで訪れることがなかったのか、この週末に初めて行った
ローマ伝統料理の老舗「ソーラ・レッラ」。かなりよかった。
ローマの旧市街ティヴェリーナ島にある店で観光客も来るけど、ずっと
何年もここに通い続ける常連がいるのがうなずける「これはうまい!」
と心からいえる本物のローマ料理を満喫してきました。

Dscn8841

20年前に亡くなったここの元女将レッラさんは、そのキャラの
濃さに、カルロ・ベルドーネという映画監督件俳優のイタリア映画に
出演した人。
こてこてのローマ弁でしゃべりまくる、ちょっと関西のおもろいおば
ちゃんみたいな存在。レッラおばさんのシーンは何度見ても爆笑もの。
その映画の写真やポスターが壁中に。

Dscn8827

店名はトラットリアとなっていますが、雰囲気もメニューも価格も
正統派レストラン。
ワインリストはラッツィオ州のワインが中心で、いろいろな地元の
生産者のワインが揃っています。
まず乾杯はMARCO CARPINETIマルコ・カルピネーティの『SPU
MANTE METHODO CLASSICO BRUT MILLESIMATO』。
ローマの南にある比較的新しいワイナリー。ここ5年くらいで
人気の出てきた自然派ワイナリー。ブドウはベッローネ品種100%。

Dscn8819

前菜の前にこんなちっちゃなココット皿に入ったパッパ・アル
ポモドーロ。中部イタリアの郷土料理で、昔まだ貧困だった時代
に食べられていた、パンと、トマト、オリーブオイル、塩コショウだけで
作られた一品。パン粉にしてから混ぜられているようで
なめらかで、甘酸っぱいトマトと、卵がよく合います。
単純だけど文句なしにおいしい一皿で、これからの展開に期待
がふくらみます。

Dscn8821

スシアネッラのラルド。ローマの北、ヴィテルボ地方の黒豚の背脂の塩漬け。
スローフードの絶滅しかけている伝統食材の一つに認定されています。
これは同席した4人全員、あまりのおいしさにうなりました。
噛む必要は一切なく、口の中でとろけました。この脂のおいしいこと!
これならいくら太っても後悔なし!
その向こうは同じ地域のレバー入りのサラミ。これも絶品。

Dscn8820

えびとジャガイモのひとくちコロッケ。
これもステキなアンティパスト。
冷えたスプマンテがすすみます。

Dscn8823

ボンゴレ・ヴェラーチェのスパゲッティ。
これもまたパスタのアルデンテ具合といい、貝のうまみの染みこ
ませ方といい、やられました。

Dscn8825

仔牛のラグーのフェットチーネ。
今まで食べた手打ちフェットチーネの中で1位か2位を争う
おいしさ。またこのラグーが、トマトソースなしなのですが
仔牛肉のうまみを感じさせながらも、あっさりとした上品な
味わい。

Dscn8837

ここでテーブルワイン赤を注文。
ラッツィオの優良ワイナリー、COLLE PICCHIONIコッレ・ピッキオーニ
が生産しているメルロとチェザネーゼのブレンド。
ラベルはレッラさんの肖像画。

Dscn8830

室内が暗くて写真がオレンジ色になってしまって残念なので
すが、ここからセコンド。
ズッキーネとえび、ジャガイモのスフォルマート。
味のバランスバッチリです。

Dscn8832

ポッロ・アッラ・ロマーナ、鶏肉のローマ風。
鶏もも肉をトマトソースでぺペローネと一緒に煮込んだ
郷土料理です。
これもたいていの店でかなり脂っこいのですが、ソーラ・レッラの
はぜんぜんくどくなく、トマトソースのしみこんだ、やわらかい鶏肉を堪能
しました。

この後、たくさんあるデザートメニューの中から選んだピスタチオの
セミフレッドで〆。

とにかく何を食べてもおいしかった。
巷のとにかく胃にもたれる脂っこく安っぽいローマ料理でもなく、ちょっと
創作料理風にした、なりそこないローマ料理でもなく、地元の優良
生産者の食材にこだわって、昔からおいしいとされているものを
熟知している料理人が丁寧につくった料理、という感じ。
サービスもよかったな。
トイレに行って、便器の後ろの小さな窓をのぞくと真下にテベレ川。
川沿いではちょうど野外映画をやっていました。
ロケーションも絶好で、これはリピートしたくなるお店です。

Dscn8839

*****************************

SORA LELLA ソーラ・レッラ

*****************************

|

« レストラン&アンテークファニチャー『LANIFICIO ラニフィーチョ』 | トップページ | 『HOTEL FORTY SEVEN』で真夏のアフターディナー »

ローマレストラン - ROMA LOCALE」カテゴリの記事