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2013/12/15

クルミ愛

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イタリアの秋冬食材で病みつきになっているのがクルミ。

イタリア語でノーチェ(NOCE)といいます。

この時期にしかない旬のものなのですが、私にとっては
”ドライフルーツ”というカテゴリーではなく、”珍味”です。
京都の実家に、北欧のお土産だったのか木製で色とりどりの
クルミ割り人形がありました。口にクルミを入れて割るという
ことは想像できても、あれを実際に使うことはなく、子供心に
一度これでクルミをガシャっと割ってみたいなーと思っていました。
日本だとクルミはお菓子の材料として殻なしのものが袋入り
で売っていますが、あれと殻つきのクルミは似て非なるもの。
殻つきのクルミは実が酸化していないので、へんな匂いや
脂っこさが一切なく、フレッシュなんです。

殻を割ってパズルみたいにきっちり埋まっている実を出す
楽しさ、そしてそれをかみしめた時の風味がたまりません。
カカオのような香り、昆布を思い起こすうまみ、卵の黄身の
ようなコクがあります。こんなバラバラの味わいが一つに
なった食べ物なんか他にありません。
この時期イタリア人の友人の家に行くとたいてい食卓の上に
クルミの殻が山盛りになっています。
テレビを見ながら、おしゃべりしながら、日本人がこたつ(まだ
あるのかな?)でみかんを食べるようにムシャムシャほおばって
います。暖炉のあるおうちなんかだと、割ったあとの殻は暖炉に
放り込んで燃やしたりして、あーヨーロッパの冬だなーという光景
が見られます。
クルミの木は30メートルにもなる頑丈な大木で、幹は建築木材
に実は食用として使われ、栗の木と同様、昔の人々の生活には
欠かせない植物だったといわれています。
クルミの実も、ドライフルーツとしての食べ方以外にも、実がまだ
青い6月ごろに収獲したものを漬け込んで作るリキュール「ノルチ
ーノ」もあります。

イタリアのクルミの産地は各地にありますが、カンパーニャ州
が最も生産量が高く、ソレント地方のものが有名です。

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産地によって形も味も違います。
左がカンパーニャ州のもの、右はピエモンテ産。
どちらもローマの市場だと8ユーロ/kg前後。
ただしかなり輸入に頼っているということも事実で、その他の
農産物と同じく人件費の高いイタリア産ものは、価格競争に
勝てず、外国産のものが混じるとこも多々あるのです。

動脈硬化や貧血を防ぐ、食物繊維が豊富なため便秘解消し
精神の安定にもよい、という栄養的な効果もあるそうで、朝から
パクパク食べています。
老化防止ということも言われていますが、これはクルミに含まれ
る栄養素のほかにも、常に手でクルミの殻を割ることが脳に
よい作用を与えているという人もいます。
たしかに実をつぶさないように硬い殻だけ割る、というのはなかな
かむずかしいのです。さらに殻が割れる瞬間に、破片が空気中に
飛び散ったりして、大変なことになるのですがそれでも食べ続けて
しまうおいしさがあるのです。

さ、また一つ割るとするか。









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