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2014/02/20

飲み収めは『QUERCIABELLA CHANTI CLASSICO 2011』で

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今年のイタリアは記録的な暖冬。
2月の中旬といえば、一年で一番冷え込む時期なのにローマ
では昼間は15℃から20℃近くまであがり、ダウンジャケットで
出かけると汗ばんでしまいます。暖房をつけた日も数えるほどで
街路樹にはちらほらとピンクの花が咲き始め、ちょっと気持ち
悪いほどのあたたかさです。
このまま春に突入するんでしょうか?

久しぶりに行ったセルジョの店。もう赤ワインの季節が終わり
そうなので、飲み収めに選んだのが『クエルチャベッラ』のキャンティクラシコ
2011。セルジョ曰く、このところ夏期シーズンのごとく、泡も
のや白ワインのほうが赤よりよく出るそう。

『クエルチャベッラ』といえば、90年代に一世風靡したスーパータスカン
ワイナリー。赤のカマルティーナや白のバタールなど、トスカーナIGT
を一躍有名にしたワイナリーの1つです。タンニンやバニラ香の強い存在感
があり、凝縮感たっぷりのフルボデイタイプだったのが、時代の移り変わり
によってすっかり変貌したこのワインに驚きました。

大きなグラスからチェリー、木苺のまだ甘酸っぱい感じのフルーツ香が
プチプチと飛び出してきます。かわいいー。繊細なブーケにきれいな酸味。タンニンは
黒子的存在。後味がエレガントでなんという飲み心地のよさでしょうか。

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ラベルを見ると”BIODIMANICA”ビオディナミ農法とあります。
『クエルチャベッラ』は90年代にスーパータスカンで大成功を経て、2000年
にはビオディナミ農法、自然派ワインへと移行していたのですね。
同じくスーパータスカンで名を馳せたキャンティの『カステッロ・ディ・ランポッラ』も
今はすっかりビオディナミワイナリーとして確立しています。

このところイタリア全土のワインがあの90年代のイケイケスタイルから、すっか
り伝統的な姿にシフトされ、それが定着しているのを感じます。
カベルネやメルロー、プティ・ヴェルドーなどの国際品種ブームももう下火。
イタリアならではの在来品種へのこだわりがさらに増殖しています。
熟成もバリックから大樽に変えたり、新樽100%使用を1年越しや2年越しの樽に
変更したりと、その方法はさまざまですが醸造よりもブドウの質つまり畑で
ワインのクオリティーの向上を図ろうとしています。一時もてはやされた”バトナージュ”
をおっぴらにやっているところはもう見かけなくなりました。
それにしても、バブル時代に投資されていたあの醸造コスト
は異常なものがあったのかもしれません。毎年使用したあとの樽を新樽に総入れ
替えすることだけでもものすごい金額です。
時代の変化、さらに地球の天候までも先が読めないこの状況で、どういうワイン
造りを行なっていくのか、いやーワインビジネスってほんとに大変な事業。
にもかかわらずイタリアワインの総輸出額は毎年新記録を出しています。
そんな話をしながら、セルジョが出してくれたおつまみがこれ、牛肉のカルパッチョ。
牛肉を加熱せず長期間赤ワインに漬け込んだもの。薄くスライスしたパルミッジ
ャーノとオリーブオイル、黒コショウ添え。わーこのワインに合う!
赤ワインの飲み収めにふさわしいボトルを最後の一滴まで満喫。

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Querciabella  クエルチャベッラ

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