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2014年5月

2014/05/26

地球半周の移動

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あっという間の日本滞在が終わり、ローマに戻るアリタリア便で。
後ろの席は声の大きいイタリア人おばさん3人組。イヤな予感的中。
「このシートの狭さは日本人向けか?拷問だ」「冷房で体が凍りついた」
「足が痛すぎてこのまま一生動かせない」などなど不満のコーラスを
12時間ぶっちぎりで聞かされぐったり。
そこまではいかないとしても、せめて日本-イタリアが6時間くらいだった
らなーと思わされるこのどうにもならない遠さ。

でも、日本に到着するときもローマに到着するときも、毎回なんとも言えない
情動に心震えるのはそんな長旅があるからこそなのかもしれません。


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2014/05/20

築地市場訪問

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束の間の日本滞在。

朝5時半築地市場へ。道に転がる巨大なまぐろの頭、市場内をものすごいスピード

で行き交うミニカー、血をとばして躍り狂うあなご、冷凍のまぐろを切る電動のこぎ

りの音、潮の匂い。迷路みないた市場の中は、右を見ても左を見てもシュールな

光景。築地一のまぐろ屋さんで味見させてもらった切りたての赤身とトロ。

それはそれは一生忘れられないおいしさでした。

 

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2014/05/17

クラテッロよりおいしい!?『CULACCIA クラッチャ』

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2年おきに開催されるイタリア最大の食品見本市『CIBUSチーブス』視察のため
ミラノからパルマ入り。

パルマの老舗『COCCHI コッキ』でオーナーが出してきてくれたのがこの
クラッチャ。クラッチャ!?クラテッロではありません。
クラテッロとは、豚の尻肉の一番やわらかいところを骨抜きし豚の膀胱に包み
12ヶ月以上長期熟成した生ハム。パルマ北部のポー川周辺にある限られた地域の
気候のもとでしか生産できず、イタリアでもっとも貴重で高級なハムです。
このクラテッロと同じ肉を使い、豚の膀胱で包まずに豚の皮付きのまま熟成させた
のが『クラッチャ』です。クラテッロのように伝統食材ではなく、あるハムメーカーが
考案したものですが、これがもう最高にうまい!
クラテッロより乾燥していないのか肉がやわらかくしっとりとしていて、香りや味わい
はクラテッロ同様の濃厚さと甘みがあります。

パルマで最高のハムに出会うと、辻静雄さんの著書『ヨーロッパ一等旅行』の
言葉を思い出します。イタリアの旅のところで、「豚肉というものがこれほどまでに
香りのいいハムになるのは妖怪変化としかいいようがない」「ハムの舌の上での
溶け具合は、よいと知らない間に溶けていく」というくだりがあり、この本を書かれ
てからもう40年もたっているのに同じ感動が未だ存在することを想うと、イタリア
の食文化のすごさを改めて感じるのです。







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2014/05/15

ミラノ『CAFE TRUSSARDI カフェ・トルゥッサルディ』

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ミラノスカラ座の隣にある、トルゥッサルディビルの1Fにあるカフェにてランチ。
髪の毛をアップにしたスカラ座バレエ学校の子供達が颯爽と行き交う裏通り
に面したガラス張りのテーブル席。
天井から垂れ下がるグリーンで都会ながらもまるでオアシスにいるような爽快さ。
近所のブティックや銀行で働いている人たちとみられる常連客もローマから
くると目が覚めるようなお洒落さんばかりなのですが、このカフェの制服を着こ
なしたカメリエーレが相当カッコいいんですよ。白いスタンダードシャツと、紺に白地のスト
ライプ生地のワイドパンツ。その上からパンツと同じ生地のロングエプロン。
女性も男性もこのスタイル。なんかコレ見てトルゥッサルディのイメージが変わり
ましたね。イタリアでは珍しい超ショートカットの女性カメリエーラがキビキビと
サービスする姿にうっとり。

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今が旬の野菜、アスパラガスの卵とプロシュット添え。
アスパラが生で、しかもこんな薄切りに。目玉焼きの周りは
生ハムを細かくきざんで炒めたもの。

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トマトソースのスパゲティ。こういうスタンダードなメニューがあるのって
うれしいものです。意外とないんですよ、こういうフツーの料理をレストラン
で出す店って。茹で加減も絶妙でなかなか美味。

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仔牛のミラノ風カツレツ。これは伝統的なスタイルよりもだいぶお肉
が分厚いのです。一般的にはもうハムくらい薄いのですが、これは2cm
以上あります。身はやわらかく、衣はサックサク。これは抜群においしかった。

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サラダも今摘んできましたって感じの新鮮さ。旅の途中の野菜不足
には何よりうれしい一品。
サラダに添えられたフォークもミラノ的なデザインのもので、細かいところ
まで配慮されているのがわかります。

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最後は抹茶のデザートで〆。ショートカットのカメリエーレがすすめてくれた
のですが、これは期待ハズレでした。。。

とはいえ、料理、サービスのレベルはなかなかよく、また来たいと思わせ
られたお店。何よりもこの働くミラネーゼたちの華やかな装いを横目で
眺めながらの食事はローマではそう頻繁にない愉しみ。

カフェの上階にはレストラン『トルゥッサルディ・アッラ・スカラ』があります。
2ツ星ということもあり、ミラノではもっともランクの高い店。
2年前にアンドレア・ベルトンシェフが後退、ルイジ・タリエンティという
『オステリア・ラ・フランチェスカーナ』で経験を積んだ若手シェフがレストランに
新たな息吹をもたらしています。

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IL RISTORANTE TRUSSARDI ALLA SCALA

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2014/05/12

ミラノ『ARMANIアルマーニ』と『BULGARI ブルガリ』のラウンジバー比較

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ミラノといえばアルマーニ。マンゾーニ通りにある『ARMANI HOTEL MILANO』
の最上階にあるラウンジバーへ。
エレベータの扉が開くと、そこには夕焼けでピンクに染まる教会のファサード
がドドーンとガラス張りの窓越しに現れます。
このポジションも考慮してエントランスが造られたと思われる感動的な一コマ。
アペリティフのみなので予約なしで入店。
アルマーニデザインの照明やクッションで装飾されたシックな店内からガラス
越しにミラノの街が見渡せます。このパノラマもインテリアに溶け込んでさすが
アルマーニ。

あの洗練されたスーツに身を包んだオジサマ達が淑女達とマルティーニグラス
を傾けているところを想像していたのですが、意外とミラネーゼは少なく、ホテル
だからか外国人観光客が多い。割と明るめの店内なのであまり意味深な場所
ではないよう。うむ。
しかし。。。なぜに?!というほど大音響でクラブミュージックがかかっていて
とりあえずステレオから一番遠い席へ移動。アペリティフの時間なのにBGMは
すっかり夜中のそれ。
そして誰一人とカメリエーレが来なーい!!!
この後、2杯グラスワインを飲めましましたが、カメリエーレに気付いてもらう
のは至難の業。
数年前にこのバーの奥にあるレストランで食事しましたが、同じようにサービス
というものがあまりなく、下階にある丁寧親切ブティックとは大違い。
雰囲気はステキなのにこれは残念。
ミラノマジックに浸りたかったのがちょっと目を覚まされたような気分でお店を
あとに。『HOTEL BULGARI』のバーへ。

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ブルガリホテルはちょっと隠れ家的な場所にあるお庭付きの宿。
ホテルの玄関口にはナンとかモーターショーみたいに高級車がズラリ。
アストンマーチンにフェラーリ、ポルシェと、ピカピカの車体がエントランス
のライトを反射してさらに圧巻。
入店すると、もうすでにガーデン席も満席。お庭にはイタリアサッカー
チームで活躍の某日本人選手が。
室内はレストランコーナーとバーコーナー、そしてプライベートルームが
あります。
かなり暗めの店内は、期待通りミラネーゼちょいワルおやじでいっぱい。
皆さまいかにもって感じのモデル風女子をお連れになっておられました。
そんな世界共通の構図を横目に、ワインを注文。
ワインリストは結構充実していてこれはテンションあがります。
おつまみも自家製チップスなどこだわりアリ。

平日の夜というのにものすごい客入り。それにしてもここに足を踏み入れる
人は、みんな自分が主役!って感じのファッションで、視線を全身に感じて
歩いているのがわかります。人を見て、人に見られる。視線の交差。
夜な夜ないろんなドラマが繰り広げられていると思わせられる、男と女の
”気”が伝わってくるミラノのホットスポット。

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お土産にはブルガリのスイーツを。
パウンドケーキにチョコレート。

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ローマではスポンサーとなってスペイン階段の修復を手がけているブルガリ社。
このミラノのホットスポットもイタリア文化遺産に貢献しているということですね。

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ARMANI HOTEL MILANO

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BULGARI HOTEL MILANO

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2014/05/10

『ITALOイタロ』でミラノへ

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このところバタバタした日々が続きなかなかオンタイムで更新できず
こちらも先週の日曜のできごと。
イタリアも4月末から5月あたまにかけて祝日が飛び飛びにあり、連休
にしていた人が多く、ちょうど4日の日曜が連休最後の日でした。
その日に仕事でミラノ入りしなければならなかったのが、3日前にチケット
を手配していないことに気付き、慌ててトレニイタリア(イタリア鉄道)の
ネット予約を見てみると満席!1時間に大体2本あるのですが、夜遅い
電車も1つも空席なし。で、悪い予感も大当たり、アリタリアのフライトも
満席。絶望しかけて今度は『イタロ』に電話。で最後2席残っていたうちの
ひとつをぎりぎり予約!!!よかったー!
ローマオスティエンセ駅からミラノロゴレード駅行きと、中央駅ではない
けれど、もうミラノに入れるだけで万々歳。
いやーそれにしても、このところイタリア、特にローマに訪れる観光客の
多さが今ある公共設備の許容範囲を完全に超えている気がします。
いやーほんとにハイシーズンは気をつけないと後の祭りです。

『イタロ』は2006年に開通された新しい鉄道で、フェラーリの会長と靴
メーカートッズの社長が出資しているだけあって、スタイリッシュなデザイン
でなかなか車内も清潔で快適。食堂車がない代わりに、イータリーの
お弁当BOXを購入できるようになっています。

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イタロで時間通りにミラノロゴレード駅に到着。
来年の世界エクスポに向け、工事だらけのミラノ。ビルを建設して
いるとういうよりも地ならしをしている地区がいっぱい。
エクスポ建設の裏で政治家の賄賂事件がこのところ新聞の一面
を飾っていますが、とりあえずは工事が間に合いますように。

それにしてもこの街に来ると、ミラネーゼの洗練された着こなしに目
が洗われます。
夜寝ずに翌日の着こなしを考えているのではないかと思わせるほど
コッテコテの着こなしをしていても、さりげなく見えるのはなぜでしょうか。
特におじさん、おばさんのお洒落度が素晴らしく、ヘアスタイルから
足元までバッチリって人がゴロゴロいます。
ピエモンテのアルバやプーリアのように何を食べても美味しい地域で
育った人の舌が肥えているように、インテリアからアパレルまで
ハイセンスなものに囲まれて育つとこういうふうになるのでしょうか?
ロマーノもいいところはいっぱいあるけど、これはどう逆立ちしても絶対
にかないませんね。
日本からするとイタリアにいる人みーんなお洒落なイメージがありますが
ミラノだけです、こんなシュールな場所は。

以前、偶然にミラノのブティックのショウウィンドウの入れ替えの時期、モン
テナポレオーネ通りを通過したことがあったのですが、通り中の店舗が閉店
と同時に一斉にガラスの向こうで新シーズンのウインドウに総入れ替え
していました。舞台装置を設置しているようなプロの作業の速さと、スタイリスト
が服からバックや靴などをセンスよく見事に配置していく手さばきに思わず
足を止めて見入ってしまいました。
ただ単にショウウィンドウの中のマネキンの洋服を変えるだけでないのです。
どのブティックでもウインドウ内の天井とか壁も変えてしまうという大掛かりな
工事なのです。
さらにミラノ市から大きなクレーンも出ていて、街路灯のデコレーションライト
までもが新シーズン用に変えられているのでした。
ローマだとブティックごとにそれぞれ勝手にウインドウを変えますが、ミラノ
ってその日が決まっていて一斉に行なわれるのですね。
市の職員も、ブティックも街中総出で、まるでそれ自体がミラノの何かの
イベントのような盛り上がり。これを見て、さすがファッションの街だなーと
心底感心しました。

さて、こんなファッション天国ミラノに美味しいお店はあるのでしょうか?



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