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2014年6月

2014/06/26

予約のとれないトラットリア『FLAVIO AL VELAVEVODETTO フラヴィオ・アル・ヴェラヴェヴォデット』

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期待通りによかった店。
ローマ下町テスタッチョ地区の隠れた人気店『フラヴィオ・アル・ヴェラヴェ
ヴォデット』。
この長い名前のトラットリアは20年前からあるお店で、ちょうどテスタッチョ
市場のすぐ近くに位置します。数年前から経営に同地区の『DA FELICE
ダ・フェリーチェ』のオーナーが加わり、ローマ郷土料理の店としてますます
パワーアップしたというもの。
ここがなかなか予約が取れないんですよ。特に屋上のテラス席。
周りに大きな建物がないせいか、ローマにいながらトスカーナの田舎に
でもいるようなのどかなムード。

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トラットリアですがこのようになかなか充実したワインセラーがあります。

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ワインはカンパーニャ州のグレコ・ディ・トゥーフォ。

グレコ・ディ・トゥーフォは大量生産型安ワインがほんとに多いのですが、「PI

ETRACUPA ピエトラクーパ」のグレコはエレガントさあり、ブドウそのものの

おいしさが感じられます。

初夏の蒸し暑い日差しの下、キリリと冷えた格別の白ワインを飲む快感。

これやめられませんね。

ちなみにハウスワインにもこだわっていてラッツィオ産のマルバシアの

自然派ワインがあります。

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さて、アンティパストはプーリアの名物チーズ、ブッラータとアンチョビの
ブルスケッタ。美味しいものの定義、カロリーたっぷり。

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コテコテのローマ郷土料理のオステリアにて、これを外すわけにはいき
ません。カルボナーラ。
メニューではリガトーニとなっていたのですが、スパゲッティに変えて
もらうようリクエスト。なんなくOKしてくれました。
絶妙のアルデンテ具合。芯が残っているわけではないのですが、しっかりコシが
ある。ローマ一とは言わないまでもなかなか満足感をもたらしてくれた
カルボナーラ。

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こちらはもう1つのローマ典型的なパスタカーチョ・エ・ぺぺ。

カーチョはチーズ(ペコリーノ)、ぺぺは黒コショウ。これだけの

シンプルなパスタです。

手打ちパスタのモチっとしたコシも抜群!このパスタにありがちな塩辛
すぎ、ということもなく、素朴ながらもコクのある一品。
炭水化物依存症になりそうなおいしさ。

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この店の名物”ポルペッタ・ディ・ボッリート”。つまり茹でた肉のミートボール。
これもまたローマに古くから伝わる家庭料理なのですが、なんせすごく手間

のかかる料理なんですこれが。そのためか、老舗トラットリアなんかでも

めったにないメニュー。このブログでも紹介したテスタッチョに住むVERA

おばあちゃんが、昔よく作っていたとレシピを教えてくれたのもこの一品。

生のミンチから焼き上げたハンバーグではなく、一度茹でた肉を丸めて

焼いています。

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ポルペッタの中身はこんな感じ。肉だけでなくありとあらゆるものが入って
います。ちょっとコンビーフみたいな繊維がありながらやわらかい舌触り。

さらにいろいろな野菜や香辛料の風味がかみしめるごとに広がります。周りに

パン粉をつけてフライパンで焼いてあるだけなのであまり脂っこくもありません。
じっくり観察しながら一口一口味わっていたら、なんとお店の人がレシピを
くれました!

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材料:
<A>
牛肉
鶏肉
たまねぎ
セロリ
ニンジン
ジャガイモ
<B>
モルタデッラハム
水にひたしてやわらかくしたパン
ニンニク
レモンの皮のすりおろし
たまご
イタリアンパセリのみじん切り
パルミッジャーノチーズすりおろし
ナツメグ
塩コショウ

作り方:
1.Aの肉と野菜を一緒に茹で、これをミンチ状にします。
2.ミンチ状にしたBを入れ全部一緒にこねてハンバーグの形をつくります。
3.パン粉をつけてフライパンで焼き上げ完成。

一緒にいたテスタッチョ育ちの友人が「おばあちゃんが毎週週末に
つくってくれて食べた料理」という話をしてくれました。
こんな手間のかかる料理、今ではあまり家庭どころか、トラットリアでも
ほとんど食べられないので、そういう意味でもここは貴重な店。

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つけあわせにはカポナータ。なかなかコントルノの野菜料理も充実
しています。

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最後の〆は冷えたアマーロで。

サービスも丁寧で、予約が取りにくいこと以外は文句なしのトラットリア。

昼間もいいけど、夜もステキそう!週末ごとに行って1週間の疲れを
癒したい店。

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FLAVIO AL VELAVELODETTO
フラヴィオ・アル・ヴェラヴェヴォデット

Via di Monte Testaccio 97/99 Roma
Tel 06 5744194

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2014/06/19

『TRATTORIA EPIRO トラットリア・エピロ』

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ローマはサンジョヴァンニ地区に近いエピロに半年前にオープンした
トラットリア。ちょうどエピロ広場の青空市場に面したところにあります。
このところ若いオーナーによる新しい店がローマの中心街ではなく
市内の住宅街に続々とオープンしているのですが、ここもその1つ。
オーナーの一人フランチェスコさんは、トリマーニ、ロショリ、セッテン
ブリーニ、ブルツォーニなどなど、ローマにある有名ワイン店全部に
勤務したことのある筋金入りワインオタク。
お店は5人くらい入ればいっぱいというミニワインバーと、その奥に
あるトラットリアからなっています。

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トラットリアは半分以上が屋外にテーブルがあります。
屋内はちょっと暗くて狭くてイマイチなので断然テラス席がグッド。
あいにくの雨模様でしたが、この大きなテントのおかげでしっかり
プロテクトされ問題なく食事できました。

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40ユーロのコースが1種類だけありましたが、アラカルトで注文。
アミューズはリコッタチーズとアンチョビのクリームにトマトソース。
これはバランスよくフレッシュな味わいで、なかなかよいスタート。

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ロマーノの友人たちと3人で囲んだテーブル。
私が食べたのが上段の写真2品。
やっぱり写真を見ても、セコンドを2種類注文したように見えるのですが
左は前菜。タラと季節の野菜。右は豚の頬肉のロースト。
タラはふっくらジューシーでおいしかったのですが、ボリュームありすぎで
前菜で結構おなかいっぱい。
豚は火入れがよくなくちょっとパサパサで固かったのが残念。

友人2人は前菜にカンパチのSASHIMI、下がかつおのTATAKI。
このところイタリアではこのように日本語のメニューをちょっと取り入れる
のがトレンディーなのですが、ネーミングだけのことで「えッ、こ、これが!?」と
心の中で叫んでしまうメニューが多いのです。友人も名前に釣られて注文してました。
日本で丸いパンの真ん中にハムを挟んだだけのものが「パニーノ」と呼ばれて
いるのと同じことですね。

この前菜のボリューミーさと、セコンドの荒削り感が気になりましたが料理より
断然よかったのがワインリスト。

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ワインリストの半分以上がフランスやドイツワイン。
さすがワインオタクが作ったリストだけあって、他店にはない品揃え。
ここまで独自のワインリストが作れたらこれだけで差別化が図れますね。

フランチェスコのおススメで注文したのはこのアルザスワイン2本。
RIETESCH』というワイナリーのピノグリとリースリング。
アルザスでも北部にあるワイナリーです。
塩を感じるミネラル感とエレガンスさ。そして飲みやすさ。
このクラシックな縦長で緑のボトルに、なんともハイセンスなデザインのラベル。
イタリアワインだと、大抵ラベルがステキだとワインがおいしくないのですが
これは見せかけだけのルックスではなく、中身もセンス良すぎ!
自然派らしいのですが、それも全面に出すことなく「当然よね」みたいな
気軽さ。
欲を言えばもうちょっとイタリアワインを増やしてほしいけど、でもこの
お店の格がグンとあがる中身の濃ーいワインリストでした。
もちろんちょっとおススメめを聞いただけで、オタクならではのウンチクこってり
の説明もしてくれます。

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エピロ地区には、同じく若いワインオタクのロマーノ2人が新くオープンしたワイン屋
UNO E VINO』もあります。ローマで最先端のワイン発掘地区エピロ。

これからもちょくちょく通いたいな。

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TRATTORIA EPIRO
Piazza Epiro 26

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2014/06/11

『FM797 KYOTO RADIO CAFE 京都三条ラジオカフェ』

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6月12日午後20時から『京都三条ラジオカフェ』に出演します。
高嶋加代子さんとイタリアの食文化の話、イタリアでの仕事の話
をしますのでぜひお聴きください。
オンタイムは『京都三条ラジオカフェ』リッスンラジオから
http://radiocafe.jp/
放送後は京都遊空間のブログでお聴きいただけます。
http://radiocafe.jp/201103001/

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2014/06/02

ローマシャンパンバー『REMIGIO レミージョ』

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話題のワインバーがあるらしい、新しくオープンしたあの店にも行ってみよう
と思いながら結局いつもおなじみのエノテカ(酒場)に飲みに行ってしまう。
シャンパンマニアのロマーノが誘ってくれたこともあり、この機会を逃すテはない!
と思い切って前から行きたかった『レミージョ』へ。
5年前にオープンしたローマ唯一の中シャンパンバーなのですが、なんせ
うちから遠いのでなかなか実現しなかったのです。

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エントランスの”CHANPAGNE E VINO”の文字を見てテンション
あがりました。
お店はかなり小さく、カウンターがあって、黒板には本日のグラスワイン
リストがずらり。数種類のシャンパンがグラスでも愉しめます。
取り扱うシャンパーニュメーカーは小さな無名ドメーヌが多く、自分達が
買い付けているとのことで、事細かにワインの特徴を店員さんたちが
説明してくれました。これがあるかないかでお店の格ってかなり変わり
ますね。

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おススメのなかから注文したのはコレ。
『DAVID LECLAPART - L'AMATEUR BLANC DE BLANCS』
3ヘクタールのワイナリーでビオディナミ農法で生産される
シャルドネ100%ドサージュなし。
シュワワーと喉をなでていく黄金の液体。
なんという深み、なんという高貴さ!鼻腔にフワワーっと香ばしいような
ハチミツのような芳香があがってきます。
その快感を感じるために、また一口また一口とあっという間に1本あけて
しまいました。

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『レミージョ』ではシャンパンにあうお料理も日替わりであります。

バッカラ(干しダラ)のマンテカートと生ハムとわさび風味のクリームチーズ
のクロスティーニ。前者はべネトの郷土料理なのですが、めちゃくちゃに
好きな料理です。干しダラをミルクとオリーブオイルでパテ状にしたもの。
わさびはラーファノといって特に北イタリアでも食される食材ですが、この
ようにクリームチーズとあわせられているのは初めて。わさびの辛さより
あの独特の香りがチーズになんともいいアクセント。
ねっとりとしたクリーミーな食感のクロスティーニ2種とシャンパン、サ・イ・コー!

と、なかなかいい店でしたがシャンパンの品揃えは『ロショリ』のほうが
圧倒的に上。シャンパン以外にも結構普通のイタリアワインボトルが並んで
いたのはやっぱりそこまでシャンパンだけにこだわる顧客が少ないということか。
欲を言えばもっともっとシャンパン専門店で通してほしいけど、やはり高価な
シャンパンだけでは運営的にやっていけないという現状があるのかも。
お店が小さいのでじっくり店員さんのウンチクを聞きながら小さな生産者の
シャンパンを発掘したいマニアにはおススメの店。

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REMIGIO CHAMPAGNE  E VINO

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