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2014/08/03

ローマの新しい息吹『BISTROT 64』

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週末のランチは『BISTROT 64』へ。
ローマの食いしん坊の間では、今や知らない人のいない話題の店。
フードイベントでも、グルメマガジンでも、グルメブログでもかなりの注目度。

フラミニオ地区に1年前にオープンしたこのビストロの人気は、そのオリジナル性
あふれる料理と、コストパフォーマンスの高さにあります。35ユーロ
と50ユーロというかなりお値打ちのコースメニューのほかにも季節ごとのアラカルト
があります。グルメレストランには年に1,2回しか行けないような人や
若い人たちにもファインダイニングの料理を愉しんでもらおうというコンセプト。
オーナーは弱冠30歳のロマーノ、EMANUELE COZZO氏。彼がパートナー
に迎えたのが日本人シェフのNODA KOUTAROさんです。
KOTAROさんはイタリア著名シェフのもとで経験を積み、その後はシェフとして
いろいろなレストランで活躍する数少ない日本人シェフ。特にヴィテルボの
レストラン「LA TORRE」に初めてミシュラン1ツ星をもたらしたシェフとしても

知られています。数年前ローマからKOTAROさんがいなくなったとのうわさが

あったのですがコペンハーゲンの「NOMA」の厨房にいらしたそう。

今やイタリア人有名シェフと肩を並べるKOTAROさん、どんな人かなーと思い
ちょっと緊張してご挨拶。
「始めして。」と言ったところ、「実は初対面じゃないんです。」とのこと。「ん?」
何かのフードイベントでお会いしたかなーと首をかしげたところ、KOTAROさんの一言。
「15年前に一度ミカさんの家でマージャンしましたよね。」
爆笑!イヤー全く覚えていなかったのですが、確かにそんなことがありました。日本人
寿司職人の友だち2人とKOTAROさんで雀卓を囲んで「ポン」とか「リーチ」と言い合っ
たことがありました!KOTAROさんとは実は”麻雀仲間”だったんですねー。

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ランチは、シェフおまかせコースで。

アペリティフはキリリと冷えたフランチャコルタ『MONTE ROSSA  PRIMA
CUVEE'』。
おつまみはカーチョ・エ・ぺぺ(ローマの郷土料理の1つでチーズと胡椒だけ
であえたパスタ)のビスケットとクミンと香草のクラッカーで、最初からテンション
あがります。

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アミューズ:ニンジンのジェラート、生姜添え。
蒸し暑いローマのランチに心地よいスタートです。

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前菜:コウイカの燻製、長ネギのジェラート、アカシア
なるほどーと思わせる味わいの組み合わせ。
長ネギのジェラートとコウイカのハーモニーにうっとり。

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マグロのバリエーション 
スープには昆布の香り。

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ワイン1本目はアブルッツォ州『MASCIARELLI』の大好きなロゼ「CERA
SUOLO D'ABRUZZO 2010」を注文。

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ジャガイモのスパゲティ、ズッキーネの花添え、ノルマンディーのバターと
コラトゥーラ。上部のジャガイモはカリカリのフライ、下部のジャガイモ
はシャキシャキとした歯ごたえあり、食感の違いで同じ素材が全く違う
ものに感じるおもしろさ。バターの風味が重すぎずちょうどよいコクを
出してました。

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キノコとわかめのクスクス。いろいろな海の出汁を感じます。

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2本目のワインはマルケ州の『FATTORIA SAN LORENZO』の白、
「VERDICCHIO DEI CASTELLO DI JESI 2012」。

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パスタ: ロンブリケッリと呼ばれる卵の入らない手打ちパスタ。
オマール海老のトマトソースで。
コシと弾力のあるうどんのようなこの白い麺は、ヴィテルボ県の
郷土料理の一つ。絶品。

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セコンド:塩麹でマリネしたイベリコ豚 スイカ添え
薄い丸形にカットされたスイカの皮が美味。さわやかなフルーティーさが
いいアクセントになっていました。肉質もしっとりとやわらかく、上品な
一皿。

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デザート:エキストラヴァージンオリーブオイルのジェラート、柚子のメレンゲ
ホワイトチョコレートとチェリーソースのスフェラ。

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季節感あり、サプライズあり、素材のうまみもしっかりあって、目と舌で
愉しめたランチでした。
それとまだローマでは珍しいサービスの方法もちょっとした見ものでした。
それは、厨房のスタッフがサーブするというもの。ホールにはソムリエと
女性のカメリエーレが一人だけ。厨房のスタッフがキッチンから一斉に
コックコートにエプロン姿で出てきてサービスしてくれます。
イタリアの人件費というのはかなり高いので、経営上の工夫なのでしょうが
厨房スタッフもよく教育されている感じで好感がもてました。

レストランの一角にはカウンター席もあり、ワインから日本酒、食後酒の
ボトルがずらり。
今回はしっとりとコースメニューを頂きましたが、今度は夜のカウンター席で
カルボナーラとか、日本酒にあわせた単品メニューなんかを食べてみたいな。
外のテーブル席で、自家製ハンバーガーランチもいいな。と店内を眺めていたら
オリーブオイルが大好きというKOTAROさんがいろいろな生産者のものを
持ってきて紹介してくれました。
それにしても”現地でがんばっている日本人シェフ”という感じが全くない
KOTAROさん。自然体でいながらムリなく好きな場所で好きなことを仕事にして
いる感じがじわじわ伝わってくる人。
だからこそこれからどんな活躍をされるのか楽しみです。

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BISTROT 64

Via Guglielmo Calderini 64 Roma
Tel  063235531

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