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2014年8月

2014/08/26

ワンコとオウムに出会える街中のオアシス『TRAM DEPOT トラム・デポット』

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夏季休暇からのUターンラッシュが始まったローマ。
ローマに残った地元民のためにバカンス時期も毎日オープンしていたBAR
『トラム・デポット』。テスタッチョ地区は消防署のまん前にあります。

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このBAR全て野外席のみ。
中央郵便局隣にある庭には、60年代のアンティーク家具のテーブル
とイス。椰子の木あり、鳥小屋あり、サッカーゲームあり、TVあり。
以前にこのブロ具でも紹介した、家具屋とレストランが合体した
ローマの『ラニフィチョ』の経営。

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ところどころに花壇がつくってあり、オーナーのおじさんが毎日うれしそうに
南国の花に水をまいています。運がよければ色とりどりの野生のオウムくん
に出会えます。

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朝はカップチーノとコルネットあり、だらだらとコーヒーを飲んでいると
向かいの消防署員たちが制服で勢いよくカフェをひっかけていく姿に
ハッと目が覚めたり。

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テーブル席にいるといつまでたっても誰も来ないので、急いでいる時はBARで
立ち飲みに限ります。

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トラムが通るマルモラータ通りにあるので、BARがトラムの形をしています。
前が広場になっているので、車で来る人も便利。

そしてこのBARが何よりも好きなのは、すぐ横に犬用の市立公園がある
ために遊び帰りのワンコ様がいーっぱいいるのです。

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見事な大型犬を何匹も連れた人たちが、公園で犬をさんざん走らせた
あと、このBARで一緒に休憩していくのです。
「ココは犬の博覧会会場か?!」と思うほど、あらゆる形相をしたワンコ様
たちがBARの前を行ったり来たり!

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夕方はアペリティフ、夜は食後酒やカクテルを飲みに来る人で1日中
賑わっています。もち犬連れで。

そんな『トラム・デポット』にも欠点が1つ。
トイレがありません。あしからず。

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TRAM  DEPOT トラム・デポット

Via Marmorata 13
Tel 06 575 4406
朝7:00 - 夜2:00

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2014/08/18

ウンブリアの天空へ

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夏季バカンス真っ只中のイタリア。
お盆時期をローマで過ごすのは久しぶりですが、店、BAR、レストランは観光地
以外は閉まってるし、バスだけでなくタクシーも半減。毎日おなじみのニュース
キャスターも、ゴシップ欄をにぎわせている政治家も、そのパパラッチも、売り出し
中の芸能人も、実業家も失業中の若者も、大人も子供もネコも杓子も魔法にかけ
られたように同時に街から姿を消してしまいました。
誰もいない街にいるとかえって不便、ということもありみんな逃げるように避暑地
に引き上げていきます。
8月2週目から3週間くらいはイタリアは”停滞”します。国が”停滞”することがで
きないから日本人はバカンスが取れないということろがありますが、イタリア人は
それが平気どころか、家族とバカンスが人生で何より大事なので停滞の習慣は
根強く守られています。
仕事に支障が出ようが、国が停滞しようが、みんな何がなんでも自分の人生を
1年に1度リセットするんですね。(2度、3度リセットする人もいますが。。)

今年はそんな停滞中の不便このうえない首都にいることになったのですが
日曜日だけ抜け出してお隣のウンブリアへ。

ウンブリアが大好きなところはなんと言ってもその地味さ。素晴らしい大自然と
歴史遺産、イタリアを代表する郷土食材があるにもかかわらず、トスカーナほど
観光化されず、外国の資産家に土地を買い占められることもなく、昔ながら
のよさがそのまま保たれています。
ローマからウンブリアへの道中は、オリーブの木でいっぱいの山々やひまわり
畑など、おとぎ話の世界に入り込んだような風景が続きます。
そして車の窓を通して目に入ってくるのが、山のてっぺんの城壁の町。
遠くに見える山の上にちょこんとのっかっている中世の小さな町がたくさんみられます。
昔の人がどうやってあんなところに建物を建てられたのか、そこにどんな暮らし
があるのか、どんな人が住んでいるのか興味そそられます。

車で山道を登りきり、まずは「LABROラブロ」という人口360人の町に到着。
道から家の壁、全て石ころでできています。

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石造りの家々は、完璧に手入れされた色とりどりの花や植木で埋め尽く
され、ここはおとぎの国か?映画のセットか?と目をパチパチさせながら散策。

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「レストラン?BAR?」と思って前を通るとなんと市役所。
このオシャレなテーブルは何?このエレガントな門構えは何?

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極めつけはコレ、ラブロ村の紋章。イノシシとどんぐりの木!
どういう由来があるのかわからないけれど、なんかこれだけ見てもいい村
だなー。

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こんななんとも言えないステキなレストランも見っけ。
次回はここに来るぞー!

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思いがけず訪れたこの村のあまりのシュールなかわいさに呆然。
15分もあれば一回りできてしまう村。全部石と花でできている村。
イノシシが紋章の村。まさに”平和”を絵に描いたような村ラブロ。
レストランが2軒ほどだけあってバールにはおじいちゃん、おばあ
ちゃん達みんな自分の愛犬を連れて座って長々とおしゃべりしていました。

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ラブロを抜け、山道を行くと“RACCOLTA DI TARTUFI RISERVATA”
という看板が。”トリュフ収穫私有地につき立ち入り禁止”ということ。
ウンブリア名物の黒トリュフが採れるんですね。

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天空の城ラピュタみたいな村がまた1つ車の窓越しに見えてきました。
ここは「BUONACUISTO ブオナアクイスト」というさらに小さい人口70人
の村。

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わーこれまたシュールな村の入り口!テンションあがるー。
ちなみに村にあったお店はこの1軒。食べ物から雑貨まである、なんでも
屋さんですね。

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この村、なんせ山の上に建っているので360℃どこからもウンブリア
の大自然が見渡せます。
で、個人宅がこのように山の絶壁にたっていて、パノラマを楽しむごとく
みーんなテラスをつくっているんですね。
絶景を背にしてバーベキューパーティーをする家族。

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お隣さんはプールまでつくっちゃいました。
これホテルじゃなくて個人宅。

この村にはこの村の治外法権があるかのごとく、私道と市道に
境がありません。みんな外にミニテラスをつくって村全体が1つの荘園のように
なっていました。そしていろんなところから漂ってくるバーベキューの匂い。
今まで過去にもシチリアの田舎なんかで道端に堂々とソファーやテーブルを
置いて勝手にリビングルームをつくっている光景をみましたが、それはもっと
”荒らされた”ような状態でした。
この村はなんというか、みんなで住みやすいように村を全体的に構造改築した
みたいな雰囲気。村中の人がこぞってセンスのいいガーデニングをしているのも驚き。
そしてだれもが「ボンジョルノ!」と笑顔で声をかけてくれるのです。

前者の「ラブロ村」の中世のテーマパークみたいなエレガントさはないものの
”自分の村全体がそのまま自分の家”みたいな村への愛着が感じられて
ここはかなり気に入りました。
イタリア広しといえどこんな村はない。

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「ブオナアクイスト村」の締めくくりはピエディルコ湖のパノラマ。
この雄大な景色に言葉はなく、ただただ心が洗われるよう。夕焼けの

雲の形、色、光景を目に焼き付けてローマへもどりました。





















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2014/08/03

ローマの新しい息吹『BISTROT 64』

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週末のランチは『BISTROT 64』へ。
ローマの食いしん坊の間では、今や知らない人のいない話題の店。
フードイベントでも、グルメマガジンでも、グルメブログでもかなりの注目度。

フラミニオ地区に1年前にオープンしたこのビストロの人気は、そのオリジナル性
あふれる料理と、コストパフォーマンスの高さにあります。35ユーロ
と50ユーロというかなりお値打ちのコースメニューのほかにも季節ごとのアラカルト
があります。グルメレストランには年に1,2回しか行けないような人や
若い人たちにもファインダイニングの料理を愉しんでもらおうというコンセプト。
オーナーは弱冠30歳のロマーノ、EMANUELE COZZO氏。彼がパートナー
に迎えたのが日本人シェフのNODA KOUTAROさんです。
KOTAROさんはイタリア著名シェフのもとで経験を積み、その後はシェフとして
いろいろなレストランで活躍する数少ない日本人シェフ。特にヴィテルボの
レストラン「LA TORRE」に初めてミシュラン1ツ星をもたらしたシェフとしても

知られています。数年前ローマからKOTAROさんがいなくなったとのうわさが

あったのですがコペンハーゲンの「NOMA」の厨房にいらしたそう。

今やイタリア人有名シェフと肩を並べるKOTAROさん、どんな人かなーと思い
ちょっと緊張してご挨拶。
「始めして。」と言ったところ、「実は初対面じゃないんです。」とのこと。「ん?」
何かのフードイベントでお会いしたかなーと首をかしげたところ、KOTAROさんの一言。
「15年前に一度ミカさんの家でマージャンしましたよね。」
爆笑!イヤー全く覚えていなかったのですが、確かにそんなことがありました。日本人
寿司職人の友だち2人とKOTAROさんで雀卓を囲んで「ポン」とか「リーチ」と言い合っ
たことがありました!KOTAROさんとは実は”麻雀仲間”だったんですねー。

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ランチは、シェフおまかせコースで。

アペリティフはキリリと冷えたフランチャコルタ『MONTE ROSSA  PRIMA
CUVEE'』。
おつまみはカーチョ・エ・ぺぺ(ローマの郷土料理の1つでチーズと胡椒だけ
であえたパスタ)のビスケットとクミンと香草のクラッカーで、最初からテンション
あがります。

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アミューズ:ニンジンのジェラート、生姜添え。
蒸し暑いローマのランチに心地よいスタートです。

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前菜:コウイカの燻製、長ネギのジェラート、アカシア
なるほどーと思わせる味わいの組み合わせ。
長ネギのジェラートとコウイカのハーモニーにうっとり。

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マグロのバリエーション 
スープには昆布の香り。

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ワイン1本目はアブルッツォ州『MASCIARELLI』の大好きなロゼ「CERA
SUOLO D'ABRUZZO 2010」を注文。

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ジャガイモのスパゲティ、ズッキーネの花添え、ノルマンディーのバターと
コラトゥーラ。上部のジャガイモはカリカリのフライ、下部のジャガイモ
はシャキシャキとした歯ごたえあり、食感の違いで同じ素材が全く違う
ものに感じるおもしろさ。バターの風味が重すぎずちょうどよいコクを
出してました。

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キノコとわかめのクスクス。いろいろな海の出汁を感じます。

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2本目のワインはマルケ州の『FATTORIA SAN LORENZO』の白、
「VERDICCHIO DEI CASTELLO DI JESI 2012」。

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パスタ: ロンブリケッリと呼ばれる卵の入らない手打ちパスタ。
オマール海老のトマトソースで。
コシと弾力のあるうどんのようなこの白い麺は、ヴィテルボ県の
郷土料理の一つ。絶品。

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セコンド:塩麹でマリネしたイベリコ豚 スイカ添え
薄い丸形にカットされたスイカの皮が美味。さわやかなフルーティーさが
いいアクセントになっていました。肉質もしっとりとやわらかく、上品な
一皿。

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デザート:エキストラヴァージンオリーブオイルのジェラート、柚子のメレンゲ
ホワイトチョコレートとチェリーソースのスフェラ。

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季節感あり、サプライズあり、素材のうまみもしっかりあって、目と舌で
愉しめたランチでした。
それとまだローマでは珍しいサービスの方法もちょっとした見ものでした。
それは、厨房のスタッフがサーブするというもの。ホールにはソムリエと
女性のカメリエーレが一人だけ。厨房のスタッフがキッチンから一斉に
コックコートにエプロン姿で出てきてサービスしてくれます。
イタリアの人件費というのはかなり高いので、経営上の工夫なのでしょうが
厨房スタッフもよく教育されている感じで好感がもてました。

レストランの一角にはカウンター席もあり、ワインから日本酒、食後酒の
ボトルがずらり。
今回はしっとりとコースメニューを頂きましたが、今度は夜のカウンター席で
カルボナーラとか、日本酒にあわせた単品メニューなんかを食べてみたいな。
外のテーブル席で、自家製ハンバーガーランチもいいな。と店内を眺めていたら
オリーブオイルが大好きというKOTAROさんがいろいろな生産者のものを
持ってきて紹介してくれました。
それにしても”現地でがんばっている日本人シェフ”という感じが全くない
KOTAROさん。自然体でいながらムリなく好きな場所で好きなことを仕事にして
いる感じがじわじわ伝わってくる人。
だからこそこれからどんな活躍をされるのか楽しみです。

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BISTROT 64

Via Guglielmo Calderini 64 Roma
Tel  063235531

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