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2017年3月

2017/03/23

教会の融資で立ち上げたパスタメーカー『IL MULINOイル・ムリーノ』

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ナポリ近郊のグラニャーノ村はイタリア屈指の伝統パスタ産地。
1800年代中頃にはすでに100軒以上ののパスタ工房がこの小さな町
存在し、街中の道という道でスパゲッティを乾燥させていました。
その後だんだんと日本でも知られる大企業メーカーがパスタの市場を占め
るようになり、この地方の伝統産業は激減していきます。
現在ではグラニャーノパスタ生産組合には10社のメーカーしか加盟して
おらず、どこも小さな家族経営の会社ばかり。
 
そんなグラニャーノ村で、ほんの1年ちょっと前に開業した貴重なパスタメーカー
に出会いました。その名も『IL MULINOイル・ムリーノ』。
スーパーマーケットの倉庫を改装したような質素で小さな工場に到着。
こんなところでパスタ作っているの?と半信半疑で生産場に入ると、すぐに小麦
のやさしいにおいがふんわりと漂ってきました。
 
ここで働いている6名のスタッフは全員が30歳以下。全員が共同経営者です。
若い友人同士のグループは大学を卒業したあとも仕事がなく、大工を
したり、短期アルバイトなどで生活をつなぎながら、自分たちの伝統産業で
あるパスタメーカーを起業する夢を共有していました。
とはいえ、資金はゼロ。5年間かけビジネスプランを立て、あらゆる銀行に融資を
依頼したものの門前払い。ここで手を差し伸べたのが、地元の教会でした。
この若者達のことを子供のころからよく知るサン・レオーネ教会の牧師たちが
10万ユーロ(約1千2百万円)を利子なしに融資し、起業することに成功しました。
(イル・ムリーノ社は実際に2016年1月から毎月1000ユーロずつ教会に返金
しているそう。)
 
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工場が完成し、パスタ製造の機械を投入。
これはパスタの型抜き。
パスタの表面がざらざらになるようにブロンズ製の型抜きを使用しています。
ざらざらさせるのは、パスタ1個1個、1本1本にしっかりソースを絡ませるため。
このような高品質パスタの生産工程については、パルマのパスタマシンのメーカー
の人たちに無料で指導を受け学んだそう。
 
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製品の袋詰めもすべて手作業。
アメリカへの輸出向けの準備をしている彼らに、どうやって国内海外に営業を
しているのか質問したところ、面白い回答が返ってきました。
彼らは教会の融資を受け若い起業家が立ち上げたパスタメーカーとして注目を浴び
TVや新聞あらゆるメディアに取り上げられたため、営業しなくとも勝手に宣伝された
そう。現ローマ法王フランチェスコパパも召し上がったそう。うーむ、こんなに
1人勝ちできるウリ文句はない!
 
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甚だしい南イタリアの若者の失業率に加え、イタリア人の教会離れ、バチカンへの
不信がうずまく現状の中、耳を疑いたくなるような”イイ話”。
みんなが応援したくなるのがわかるよね!
実際に工場を見学させてもらいましたが、案内をしてくれたフランチェスカさんといい
全員のモチベーションの高さに圧倒されました。単純作業をしているスタッフまで
1人1人がイキイキと働いているのを目の当たりにし、なんだか清々しい気持ちに
させられたのでした。
 
『イル・ムリーノ』はこれからまずは着実にお金を返金しながら、将来は1人でも多く
の若者を雇用できるようビジネスを広げていきたいそう。
2015年の食をテーマにしたミラノ世界万博をバネにして、小さなメーカーの
メイド・イン・イタリーも輸出量が増加中。
この好景気の波に乗って『イル・ムリーノ』も成功してほしい!
 
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IL MULINO
http://www.ilmulinodigragnano.it/old/
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2017/03/21

ローマ最大規模のレストランがオープン『ROMEO CHEF & BAKER』

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この1年ほど前からローマは飲食業界バブルなのか、続々と新店、リニューアル店
のオープンがあちこちで見られる。
その中でもその規模と、工事期間の長さで最も注目されていたのがココ。
ざっと2000㎡の広さ。市内では最大の面積を誇るレストランだ。
店内はいろいろなコーナーで構成されている。中核は女性シェフのCRISTINA BOWERMAN(同市『GLASS』のシェフでミシュラン一つ星)の料理が提供される
『ROMEO』とナポリピザの『GIULIETTA』(入口は別)。そのほかカクテルバー
カフェコーナー、食材販売コーナー、さらには料理セミナーが行えるスペースまで
ある。
 
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オープンから1週間。
早速グルメ番長T子とディナーへ。
 
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メニュー内容はちょっと選択肢が少なめ。
アラカルトの中から海老のタリアテッレ、ラグーの出汁をチョイス。
薄いパスタ生地にもかかわらず、こしがあってなかなかグッド。
 
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本日の白身魚のグリルも予想以上においしかった。
残念なのはワインバーもウリにしているにもかかわらず、グラスワインの
種類の少なさ。ワインリストにはそこそこいいワインがあったので、そういう
のがもっとグラスで飲めればいいのに、白赤合わせて7種類くらい。
セレクトももうイマドキ普通のトラットリアでももっといいワイン置いてるよーって
くらい、ありふれててがっかり。
 
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それにしても、やはり巨大店舗の運営というのは難しい。内容は盛りだくさん
なのに個性が見えないのはなぜだろう。またかなり人が入らないとガランとした
空間になって食事をしている客も居心地が悪いのもつらいところ。
いくら運営企画をばっちり組み立てても、いくら料理がおいしくともこの”雰囲気”と
いうのを作り出すことができるかどうかで、そのお店の寿命が形成されるのだと思う。
というのが開店1週間目の感想だけど、もう1か月も経たないうちに予約の取れない
レストラン、カクテルカウンターにも行列ができるお店になる可能性は大!
 
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ROMEO CHEF & BAKER
Piazza Dell' Emporio 28
Tel 06 32110120
www.romeo.roma.it
10:00 - 2:00
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