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2019/04/01

ラッツィオワイン ニュージェネレーション

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FIVI Federazione Italiana Vignaioli Indipendenti)とは、有機栽培を尊重し、自社ブドウのみを使用する、自社ボトリングなどをモットーとした、イタリア全国にある小規模ワイナリーから成るワイン団体。(ビオディナミワイナリーやEU認証を持っているビオワイン生産者も多く所属しているが、会員になる条件ではない)イタリアでは信頼性の高い団体で、人がブドウの籠を担いでいるFIVIのロゴマークのあるボトルをよく見かけるようになった。

さて、今日ローマで行われたそのFIVI団体のラッツィオ支部の試飲会へ。

ラッツィオのワインというとフラスカーティを思い浮かべる人が多いと思う。この地方では古代ローマ時代からのワイン造りの歴史があるものの、第2次世界大戦後に大型ワイナリーがどんどん設立され、7080年代には大量生産販売で地元経済を活性していた。ここ10年ほど前までほとんどのワイナリーがそのまま量産の傾向にあり、質を求めるワイン造りはトスカーナやピエモンテなどに比べぐんと遅れている。今回出展していたワイナリーの多くは、地元の協同組合ワイナリーにブドウを卸していたブドウ農家がほとんどで、自社ワインを生産開始したのがここ10年ほど前のこと。比較的新しいワイナリーなのに、なぜこれほどレベルの高いワインがあるのかという疑問は、彼らが60年以上の長い寿命を持つ畑を所有しており、今までは古い畑のブドウも若い畑のブドウもごっちゃにして販売していたのが、ブドウ畑ごとのクリュワインを生産しだしたことが大きいのだろう。みんな口々に自分の古い畑自慢をしていた。伝統は大切だけれど、すべての伝統が美しいわけではない。人々の経験と知識で改新され、どんどんおいしくなったのがこのラッツィオワインの特徴だ。

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ニュージェネレーションのラッツィオワインの中でも素晴らしかったのが「COLLEPEROコッレペロ」。ローマから70㎞ほど南に下がったANAGNIという地方にあるワイナリーCOLACICCHIコラチッキのもの。80年もの寿命の小さな畑で育った在来品種、マルバシア、プンティナータ、パッセリーナ、ベッローネの白。かがやく黄金色で、香、味わい、エレガントさ極まりない。

ブラインドテイスティングで試飲したなら、ブルゴーニュとか、スロベニアのワインと言う人がいるのではないだろうか。まさかこれがフラスカーティから50㎞と離れていない場所で作られていると想像する人はまずいないと思う。

イタリアワインというのは常日頃からアップデートしないと、各地でどんどん新たな展開が繰り広げられている。

ラッツィオだけでなく、大量生産時代のイメージがそのまま残っている、まさに負の遺産を背負ったワイン産地はイタリアに未だ点在する。ワインブームによりこれからはそういった産地から、若い作り手による驚くようなすごい高品質ワインが出てくる可能性は多いにある。今この瞬間にもまだ誰も知らないイタリアワインの歴史が、新たな方向にゆっくりと、しかし確実に動いているのは間違いない。

 

 

 

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