おうちランチ&ディナー - CUCINA DI CASA

2014/07/23

テッリーネ貝のスパゲティ

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「夏のこの時期って一年でも一番日本がなつかしくなる。」と言う横浜出身
ローマ在住10年以上の友人T子。
「わかるわかる、ホームシックというのとは別で、なんというか日本的な
景色とかお祭りとかすごくなつかしくなる気持ちやね。」と私。
「浴衣を着て行った花火大会とか、夜店とか、夏って子供のころの思い出が
いっぱいあるからかなー。」
子供のころから毎年欠かさず行っていた祇園祭もイタリアに来てからというもの
1度も行っていないので18年も見ていないことになる。それを思うと未だに
ものすごく大きなものを失っているような気持ちになってしまう自分がいます。
ネットニュースで見る祇園祭の写真。あんなにたくさんの人が1つになって
宝もののように誇らしげに鉾を動かしている様子、かなり胸にぐっと来るものが
あります。あのコンチキチンの音色。今度はいつ聞けるのかな。
あんなすごいお祭り世界中見てもないよなーという話をしながら、友人宅での
おうちディナー。

ディナーのメインは、テッリーネ貝とニンニクのスパゲティ。ヤッター!!!
ローマ郊外のアンツィオの海岸で採れた貝で、これがアサリ以上のすごい
いい出汁が出るのです。パスタの芯までこの貝の出汁が染みこんでうまーい!
人差し指の爪ほどの小さな貝の身も最後の一つまで食べ切りました。

昔はローマの人たちは、夏になると近郊の海に行って家族ぐるみでテッリーナ
貝を採るべく潮干狩りに行っていたそう。貝がいなくなったのか、なんなのか

今ではそんな光景はほとんど見られないそう。確かに昔はこの料理はどこの
トラットリアでもあったのに、今ではほとんどありません。
その土地に伝わる習慣がなくなるのは残念なこと。
大人になったとき、何十年も前の光景や匂い、音を思い出せること、その懐かしさに
心がキュンとなれるのはほんとに贅沢なこと、シアワセなこと。
そんなことを想いながら満腹のおなかをかかえて帰宅。






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2013/11/26

SRI LANKA A ROMA ローマの中のスリランカ

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これもまた前に遡った時期のできごと。

松宮先生のご友人である在イタリアスリランカ大使がローマ
公邸にお招きいただき、生まれて初めて本場のスリランカ料理
を体験しました。
大使はまだ就任されていから間もないため、台所道具が全部ローマ
に届いていないということでしたが、キッチンには日本でも
イタリアでも見たことのないやかんや土器の鍋がいっぱい!
台所からは、よっぽど大量に使っているんだろうなーと思わせる
いろんなスパイスの匂いがぷんぷんと。

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ディナーの前のアペリティフにと出てきたのがこれ。
これ、ピッツェリアででてくるオリーブの実に肉のペーストを
詰めた「オリーベ・アスコラーナ」にそっくりじゃありませんか!?

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かじってみると鮭とジャガイモのコロッケでした。
これはカトゥレットゥ(実際の発音はちょっと違うけど難しすぎて
発音できなかった)というスリランカの定番料理。

実はスリランカ料理はものすごくクセがあるような勝手なイメージが
自分の中にあって、心の中でドキドキしていたのですがこのコロッケ
が日本で食べる味となんらかわらず、まずはひと安心。

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シチリアのカポナータにそっくりのナスの炒め物、中華の
エビチリにそっくりのエビ炒め、ひよこまめのスープ、羊肉
の煮込み、えんどう豆とタマネギの炒め物などなど、スリランカ
の家庭料理がずらり。どれもスパイスがすごい。日本やイタリア
だと、パウダー状になって売られているスパイスが葉っぱの
まんま、粒のまんまゴロリゴロリと入っています。

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料理の取り皿の横にボウルに入ったお湯が、サービスされました。
何これ?と思ったら「これで手を洗ってください。」と大使。
そうだったんです。スリランカでは手で食べるのです。

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どれも予想以上に美味でしたが、手で食べるのはやっぱりむずかしかったー。
右手で米とおかずをお皿の上で混ぜた後、手のひらで混ぜたものを
団子にし、親指で押し出しながら口に入れる。と教えてくださった松宮先生
はスリランカ生まれ?と疑いたくなるほど自然な手つき。
手で食べるのは、口に入れる前に手でこれから胃に入れるものの温度を
知る、ということなのだそうで胃のことを考慮した食習慣。で、もうひとつ胃腸
のために出てきたのが、お湯。グラスに入ってサービスされた飲み物は水
でもなくて暖かいお茶でもなく白湯。冷たい水も胃に悪いので、食事にはお湯
だそう。これも衝撃的!

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こちらは米の麺とかつおの煮付け。
煮物は京都のお惣菜にそっくりで懐かしい味。
麺は米よりも手で食べるのがむずかしいんですよ。麺も片手でちぎりながらおかず
と混ぜ、団子にして口に入れるそうなのですが、これがなかなかまとまらない!

そしてスリランカのお惣菜をいただいて、つくづくと実感したのは、和食
とイタリア料理が似ているということ。
スリランカ料理はものすごくスパイシーで、味付けが濃い足し算料理で
和食とイタリアンは素材を生かすための引き算料理。

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最後に手をボウルで洗ったところで、ジャガリが出てきました。
ジャガリとはくじゃく椰子の花の蜜を固めたもので黒砂糖のような
甘さ。じゃりじゃりとした舌触りで和菓子を思わす風味。
スリランカではどこにでも売っている甘味料だそう。
これはまりました。

ジャガリを食べながら大使が「ローマには何人くらいのスリランカ人
が住んでいると思いますか?」という質問をされました。
考えたこともなかったのですが、大目に「1000人くらいですか?」と
答えてみると笑われました。正解はなんと15万人!!!「えー!!!」
スリランカ本国の人口の約10人に1人がイタリアに住んでいるという
ことになります。
スリランカの人たちがもっとも多く住んでいる外国がイタリアなんだそう。
これは驚きです。
イタリアではお手伝いさんや介護ヘルパーの仕事をしている人が
ほとんど。ローマですべてスリランカ料理のスパイスなどの材料が何で
も手に入るのは、在住の人が多いからなんですね。
ローマに日本食材専門店が1軒も存在しない在邦人人口とは大違いです。

若い頃に名古屋にホームステイされたことがあり、もう50回以上も日本に
来られたという日本語ペラペラの大使とその友人の松宮先生。みんなで
ローマの公邸で日本語でおしゃべりしながらスリランカ料理を堪能すると
いう、とっても不思議で楽しく貴重なディナー体験でした。







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2013/06/09

『割烹よしこ』の和洋のおもてなし

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友人T子の誕生日&ローマ在住10年記念ということで
巷で『割烹よしこ』とよばれるよしこさん宅での祝賀ディナーへ。
よしこさんの家に一歩入ると、出汁と切花からくるのか、檜のカウ
ンターにいるような高級割烹のあの匂いが。この清爽な香りをかぐ
と自然と姿勢を正して席に座りたくなるようなすがすがしい気持ち
になりますねえ。
『割烹よしこ』のディナーはもうこの匂いから始まっているのです。
ちょうどこちらも(醸造から)10年たった「DOM PERIGNON 2003」
でまずは乾杯。

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よしこさんがコレクションしているエジプトの作家の陶器で
出てきた枝豆。このうつわ、日本の盃洗を思い出させます。

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塩豚。豚肉を1週間近く塩漬けにして蒸し焼きにしたもの。
塩加減もちょうどよく、噛み応えもしっとりとしています。
何もなしでもおいしいのですが、白髪ネギと醤油をたらすと
豚の甘みがより感じられました。

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生の帆立とウニ、もう一つはアンチョビを絡めた厚揚げの
ブルスケッタ。
帆立とアンチョビが絶妙なハーモニー。
厚揚げのなんともやさしい風味もよくあいます。
こういうよしこさんの一品は、味のパズルのように素材を組み
合わせる遊びの楽しさを教えてくれます。

ここでコート・デュ・ローヌの白ワイン「SAINT COSME 2011」。
アタックにわりと凝縮感のあるミネラル、アルコールを感じます。

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お抹茶のようなモスグリーンの一品は、冷製ソラマメのすり流し。
これは感動的でした。
ソラマメの苦甘いコクと出汁。とろみのあるなめらかな飲み口。
シンプルだけど奥深い。
いつか自分でも作ってみたい一皿です。

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さば寿司です。
しめさばをきゅうりとラディッシュと一緒に卵でまいたもの。
隠し味の生姜がいい仕事しています。
なんてステキな初夏の一品でしょうか。
ポン酢のジュレと。

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なすと海老のたいたん。
懐かしいおばんざいです。

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里芋の煮っころがし。
イタリアではトマトソースのパスタでシェフの腕がわかるといい
ますが、日本ではやっぱりこれですね。
出汁のおいしさをしみじみ感じました。

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ワインはオルヴィエート近郊のワイナリー「SERGIO MOTTURA」
の『POGGIO DELLA COSTA 2011』。グレケット100%。
このワイン長年飲んでますが、本当に飽きの来ないおいしさ
で和食にも合うのです。
コストパフォーマンスも抜群で大好きな1本。

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本日のメインはこれ。
エアーフライヤーという油を使わずにできるフライマシンで
作った鶏のからあげ。
確かにまったく油っこさがなくさっぱりと仕上がっていました。

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よしこさん曰く、素材自体に油を含んでるものがおいしく
できるそう。
油を一切使っていないと聞いて、どんどん食べてしまいました。
これってあんまりダイエット効果なし?!

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そしてこの鶏のからあげのために作られたような、というと
大げさですが、酒でもなくビールでもなく、もうこれの右に出る
ものはない、と叫びたくなるくらい相性抜群だったブルゴーニュの赤。
「DOMAINE D'ARDHUY」の『BOURGOGNE RUGE』。
このクラスでこれだけおいしいのだから、一度同じワイナリーの
グランクリュを飲んでみたいものです。

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ごはんと一緒に出てきたぬか漬け。
ローマでぬか漬けを作る人も本当にいるんです。

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カラダの細胞1個1個にしみこみました。
あさりの赤だし。
もう言葉なし。

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このディナーで5名で飲んだワイン。
ドンペリニオンで始まり、ブルゴーニュの白1本、赤2本
イタリア白1本に最後はグルジアワインの赤。
お料理がおいしかったからこそスイスイ飲んでしまいました。

『割烹よしこ』ではいつもメニューの構成、素材の組み合わせ、そして
ワインの合わせ方など感服するものがあります。ひとつひとつ5感で
堪能したあとに、また自分もやってみたいという衝動がわいてくるのです。
これだけのディナーをオーガナイズするのは仕入れの段階から大変
ですが、食べた人をこれだけ満たされた気持ちにできるならすごいもんです。
これほど料理のおもしろさやおもてなしを教えてくれた人、よしこさん
に感謝。

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2013/02/07

『割烹よしこ』で学ぶこと

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『割烹よしこ』からお声がかかり、ローマにいながら銀座の料亭
にいる気分を味わえるよしこさんちのディナーへ。
”おうちディナー”とは思えないよしこさんの和食が食べられると
思うとイタリアンレストランに行くのとはまた違うしみじみとした
ワクワク感があります。

ドアを開けるとあの料亭の匂い。白木のカウンターと一番出汁の
匂いがなぜかいつも。

まずは前菜。冷酒を切子のおちょこで。
なんと数の子!!!
これを見た瞬間呼ばれた友人もみんな「キャー!」と言葉にならない
叫び声。イタリアにはもちろん数の子なんかありません。
こちらは北海水産というオランダの会社のもので、味噌漬けや干し物
など魚の加工品や冷凍生魚をヨーロッパどこにでも配達してくれるのです。
私も購入したことがあるのですが、これがなかなかおいしくアジのひらき
なんかかなりいけます。この会社のHPの社長さんの挨拶、ほんとに魚

好きが伝わってきておもしろい。
今日本で就活をしている若者にこれを読んでほしい。

話はそれましたが、その北海水産の数の子。
噛んだ瞬間、実家のお正月を思い出しました。
今年のお正月はこちらで過ごしたので、感激はひとしお。
よしこさんは「母が作っていたのと同じ味になった」と言っていましたが
私の父がつけた数の子も同じ味で、関西の味だなーと思いました。

四角い小皿はアジのカルパッチョ。塩麹と梅干、オリーブオイルで
あえてあり、なんともいえないハーモニー。オリーブオイルが入ること
でフルーツ味のさわやかさが出ていました。

鶏の照り焼きもなんともやさしい味わい。

笹の葉っぱまで日本からもってきているよしこさん。

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かぶと海老のお吸い物。
この繊細な出汁の匂い!どんな出汁のとり方をしているのか
これはすばらしい!
かぶの甘みもいい仕事してます。
ここによしこさんの試みで、高級オリーブオイルをたらしてみました。
お吸い物が急にイタリア風のミネストローネのように。
伊と和の食の遊びができるのも『割烹よしこ』ならでは。

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ここで白ワインが出てきました。
和食とワインを合わせるセンスもよしこさんならでは。
日本酒とかビールを合わせるのとはまた違う盛り上がりがあるのです。
ロワール地方のDOMAINE DE L'ECU『CUVEE CLASSIQUE』。
ミュスカデ地区のビオディナミ。

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ポテトサラダ。
『割烹よしこ』では毎回これが出るのです。
よしこさんが好きなんだろうなーと思わせられるメニュー。
こういう普通のなつかしい味がうれしいな。

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じゃーん!本日の目玉、すき焼きです!
日本に住んでいる人にはこの喜びがどんなものかはわから
ないと思いますが、海外に長く住むと、こういうのが涙がでるほど
うれしいのです。
牛肉はローマ一の精肉屋さん[BOTTEGA LIBERATI ボッテーガ
リベラーティ]のもの。このお店のことはまた後日アップします。
こちらでは日本のように当然”すき焼き用”というのはないので、肉屋
さんに「プロシュットのように薄く薄く切ってください!」と必死にお願
いして包丁で切ってもらうしかないのですが、ボッテーガ・リベラーティ
のロベルトは、しゃぶしゃぶもすき焼きも大好きなちょっと変わった
ローマ人なのでその辺のことは要領を得てくれています。

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”おいしい”に”なつかしい”が加わった最高の感動。
ロベルトもいい肉を選んでくれました。
やわらかく、ジューシー。この肉に濃厚な卵がからんでやっぱり

すき焼きってこの上ないごちそうだなー。

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すき焼きにあわせるワインってなかなか難しいのですが
今回はイタリア以外の国のものをセレクトしてくれたよしこさん。

写真を撮り忘れたのですが赤の1本目はボルドー。
2本目はオーストラリアの『KOONUNGA HILL SHRAZ CABERNET 2010』
3本目はスペインリオハの『MARQUES DE CACERES ROSERVA 2005』

ボルドーが一番高級ワインだったのですが全員一致で2本目がすき焼き
ワインに一番マッチした1本でした。リオハもリセルヴァのわりに意外と
ライトで好評でした。

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箸休めにはきゅうりをケイパーで漬けた浅漬け。あのサリーナ島産の

ケイパーもよしこさんの手にかかってすっかり和の味に変身しておりました。

日本から持ってきたというミニ精米機で精米してから炊いた玄米ご飯
にすき焼きの卵をかけて、もう極楽浄土。
イタリアに売っているあまりおいしくない寿司用の米も精米機にかける
とかなりおいしくなるということを発見したよしこさん。こんなにおいしく
なるのなら、次の帰国時には精米機を持って帰りたい。

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デザートは『割烹よしこ』常連の1人、ティーナの手作りケーキ『パブロワ』。
ロシアのバレリーナ、パブロワのように軽いという由来からネーミング
されたメレンゲと生クリームのケーキ。小麦粉は一切入っていないの
と半分がフルーツなのでついつい2切れくらいは食べてしまいます。
サクサクのメレンゲ台にミルク味たっぷりの生クリームに酸味のある
フルーツがよくあいます。シアワセ=。

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『割烹よしこ』のディナーでは、ただ単に「おいしかったなー!」ではなく
毎度料理に対する楽しみや料理をしたくなる気持ちがわいてきます。
よしこさんのディナーでは学ぶことがいろいろあるのです。
よしこさん曰く、料理するよりもメニューを考えるのに時間をかけるとのこと。
確かに最初から最後まで同じような味付け、食感のメニューが重なっている
ことがないのです。見事に口をあきさせない構成になっています。
おもてなしをするとなると、がんばって作った豪華料理ばかり出してしまいが
ちですが、全体的に重たいディナーになってしまいます。
よしこさんは最初にメニュー考えてノートに書きだしてから作るそう。なるほどー。
ワインとの組み合わせや、和食にオリーブオイルなど、新しい味の発見を
食べる人に提供するのもディナーをより盛り上げるコツ。
でも決して難しく考えることではなくて「自分が食べたいものを作ること」というのが
よしこさんのおもてなし哲学。なるほどなー。

料理って、おもてなしって、奥深い。だからこそ楽しい。
それを教えてくれる『割烹よしこ』。
のれんわけお願いしようかな。

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2012/07/10

ウンブリア週末バーベキューパーティー

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ワイン25リットル、ビール11リットル、鶏肉9kg、キアニーナ牛8kg
ソーセージが50本。
週末に友人チェザレのウンブリアの別荘でのバーベキューパーティで
みんなで延々と飲みつくし食べつくした量。
チェザレの奥サマがアメリカ人なので7月4日のアメリカ独立記念日の
お祝いに毎年恒例の行事になっているのがこのバーベキューパーティー。

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40度近くまであがったトーディ。
ローマやウンブリアから続々とチェザレの友だちが集まってきました。
みーんな筋金入りの酒飲みなので、マグナムボトルのオンパレード。

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まずはバーベキューの前の夏野菜のアンティパストから。
パプリカのマリネ、麦のサラダアーモンド入り、ナスのグリルの
マリネにトマトのサラダ。
チェザレの90歳のお母さんが用意してきてくれたもの。

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そして本日のアンティパストのヒットがこれ。
エドアルドが作ったラディッキオとゴルゴンゾーラ、洋ナシのタルト。
ゴルゴンゾーラチーズは甘口と辛口2種類を入れています。
あまりにもおいしいのでここで簡単にレシピ紹介。
フライパンでたまねぎみじん切りとラディッキオを炒め、そこへ
ゴルゴンゾーラ2種類をたっぷり(300gr)ほどいれ炒めます。
タルト型にパイ生地をひき、そこにこの具をいれ、最後に洋ナシ
と上にのせ15分ほど焼きます。最後にまた上から洋ナシそして
クルミをのせてできあがり。
冷えてもおいしいのです。
みんなで取り合い、一瞬にしてなくなりました。

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そこへ今年もやってきました!
ゲストの中でも毎年大人気なのがこの人。
ウンブリアのワイナリー『CAPRAIカプライ』の専属料理人サルヴァトーレ。
この日もバーベキュー用の食材をいろいろ準備してもってきてくれました。
これはネギを豚のパンチェッタで巻いたもの。おいしそー。

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別荘の庭に石で囲んで作った炭火焼のコーナー。
真夏の炎天下の下、ひたすら肉を焼くサルヴァトーレ。
彼の背中もまっかっか!!!

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サルヴァトーレの鶏肉。特製のオリーブオイルとビネガーを、ローズ
マリーの枝を刷毛にして表面に塗りつけながら炭火の上で焼いたもの。
始め人間ギャートルズみたいに手でむさぼりつきました。
炭火で焼くとこの焦げ目がまたうまい!

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豚のあばら肉にソーセージ。

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キアニーナもこの通り。べヴァーニャ村の銘店である精肉屋
『タリアヴェント』のもの。

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こちらはチーズを炭火で焼いて黒胡椒をたっぷりかけたもの。
単純だけど炭火で焼くと文句なしに何でもおいしい。

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この暑さでも肉には赤でしょ、ということでダブルマグナム(3リットル)
やオールドヴンテージがどんどんチェザレの地下のサラーから引き
出されてきます。

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芝生で眠りこける人あり、ピンポンする人あり、料理する人あり(男子のみ

女子は見学)、食べ続け飲み続ける人あり(私)、みんな心底子供
にかえって好き勝手してました。こういうのって何歳になっても楽しいものですね。

夕焼けもしずみ”お開き”にしようと誰かが言ってもいつまでたってもお開き

にならないこの会。サルヴァトーレの犬も遊び疲れて眠りこけていました。

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2012/04/27

『割烹よしこ』の鯛めし

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友人のあいだで待ちに待っていた、よしこさんから夕食のお誘い。
イタリアにてまさに日本の料亭にいるのとまったく同じ体験ができる
という、和食の聖地『割烹よしこ』へ。マンションのドアがあいて一歩
踏み入れると白木のカウンターと魚を焼く匂い。あちこちに無造作に
センスよく飾られた季節の花々といっしょによしこさんが迎えてくれま
した。

イタリアの旬の食材と日本のこだわり調味料でていねいに仕上げた
あらゆるご馳走がこれでもかというほどでてきたあと、本日のメインは
朝市で仕入れた新鮮な鯛と、日本から到着したばかりの精米機で精
米したての米を土鍋で炊いた鯛めし!くつくつと火にかけられていた
鍋から出汁の蒸気がぶわーっと噴いて出来上がり。
ふんわりしっとりとした鯛の身をお箸でくずして、いい出汁のしみ込ん
だごはんに混ぜ込むときのこの匂い。鯛は米と炊く前に火であぶって
ついた焦げ目が香ばしさをかもしだし、いいアクセントに。鍋底のごは
んのおこげがこれまたいい仕事してます。こんなものをローマで食べ
られると思っていなかったので感動もひとしお。
みんな涙目でたいらげました。

イタリアも日本と同じく海に囲まれた国。魚はおいしいといえど日本
の魚介類の多様さと新鮮さには劣るものがあります。たとえばマグロ
やイカ、イワシなんかはなかなかあのイキイキと今にも跳ねるような
新鮮なものは一般の魚屋ではみかけません。魚屋に行くと魚屋の
おやじに「サシミ!スシ!」とマグロをよくすすめられるのですが、色
も悪いし生臭い。一方イタリアの魚でこりゃうまい!と思うのは、スズ
キや鯛。
イタリアの家庭ではスズキや鯛は丸ごと買ってオーブン焼きにするの
が一般的ですが、よしこさんの鯛めしでも本領発揮した地中海産の鯛。

ローマにある『割烹よしこ』は和食の殿堂であるからこそいつもの日常とは
まったく異なる空間。古い日本の家具や陶器に囲まれて、普段とはまた違う
時間と空気が流れているようでした。

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2012/04/02

男の手料理 プーリア版

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ほんとうに料理上手な友だち宅にディナーに招かれるのはレストランに
いくよりもうれしい。
まわりで料理上手のイタリア人の友だちを思い浮かべてみると、なんと
男友だちのほうが女子よりも多い。
週末はそんな男友だちの中でも”飲み食いが生きがい”ということを体形
で証明しているプーリア出身のファビオのディナーへ。

ちょくちょくプーリアに里帰りしている彼は大量に現地食材を調達し、ローマ
に戻ってくるとプーリア料理を友人たちにふるまってくれるのです。
ファビオの家に到着するなりトマトソースの甘いいい匂いが。
本日のディナーは半日煮込んだという3種類の肉肉肉。

まずはその肉を煮込んだトマトソースを絡めたパスタ。
プーリアの「SAGNE CANNULATE サーニィエ・カンヌッラーテ」という
サレント地方の名物。長い麺をくるくるっと回転させたもので、中は
空洞。この空洞にソースが入りよく絡むので、トマトソース系のパ
スタ料理にぴったりの麺です。ちなみにシチリアでは「BUSCIATEブシャ
ーテ」とよび、バジリカータ州などでも食べられている郷土パスタです。
これは文句なしにうますぎ。
パスタの茹で加減、肉のうまみが溶け込んだトマトソースにほろほろに
なった肉の破片がまざっていたりして、ディナーに来た友だち5人全員
おかわりしました。

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ワインはプーリア州マンドゥリアの『PRIMITIVO DI MANDURIA 2008』
の1リットルボトル。造り手は「ATTANASIOアッタナーシオ」で、プリミ
ティーヴォでは一番好きなワイナリー。
これは1000本の限定ボトルでワイナリーの10周年記念に作られた
もの。ここは80年以上の寿命をもつブドウからワインを作っていますが
その畑の中からさらにブドウを厳選してつくられたもの。
プリミティーヴォは一般的に果実味が凝縮されすぎた、できの悪いアマ
ローネのようなワインが多いですが、ここの作り手のものは、しっかりミ
ネラル感もあり、そのエレガントさに驚かされます。

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そして羊、豚、牛をぶつぎりにして6時間以上トマトソースで
煮込んだ本日のメイン。みじん切りにしたタマネギ、にんじん
セロリをオリーブオイルでいため、そこに肉をいれ、塩と
トマトソースだけで調理したという材料はいたってシンプル。
そのおいしさといい、迫力といい、まさに男の料理って感じで
大皿にどかーんと盛られて出てきました。
肉のうまみもさながら、この手の料理で一番の楽しみは”スカ
ルペッタ”。”スカルペッタ”とはお皿に残ったソースをパンで拭くよう
にして食べること。こんなおいしいトマトソースは1滴も残せません。

全員のお皿が”スカルペッタ”でまるでお皿を洗ったようにピカピカ
になったところでデザートへ。

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デザートはピスタチオのアイスクリーム。
「食後のアイスクリーム、ちょっと重いな。。」と思っていたらファビオが
「一度これをためしてみて」といって、上からこの茶色いリキュールを
たらりとたらしてくれました。「BORSCIボルシ」のリキュール
『サンマルツァーノ』。これは薬草からできているので苦味があるリキュ
ールでアルコール34度なのですが、このおかげでアイスクリームがも
のすごくさっぱりと食べられてしまいました。で、結局おかわり。

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最後にチェーリエ・メッサーピカ村にあるみんなのお気に入りレストラン

『CIBUSチーブス』のアーモンドのビスコット。中にチェリーを甘く煮詰め

たものが挟んであります。しっとりねっちょりとした歯ごたえがたまりません。

甘すぎず素朴な味わい。さすが『CIBUS』。お菓子もただものではありません。

ファビオみたいなお腹になったらイヤだなーと思いながら、いろいろおか
わりしてしまったプーリアディナー。
ごちそうさまでした!!!







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